| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  タユタマ ~願いの翼~



次の日、ましろたちが学校に行っている間、蒔風は掃除、洗濯と家事をこなしていた。

「泊めてもらってなんもしないのは嫌だからな」

そうやって,
午前の時間は瞬く間に過ぎていく。

何もない日常など、そんなものである。




裕理の父、裕導はなにやら集会やらで今日は家にはいないらしい。
ちなみに裕理たちが出かけたあとに、なにか気付いていたのか、裕導に詰め寄られてすべてを話してしまっている。

しかも「そうかい」の一言で信じてくれているのだから、ただ者ではない。





蒔風が神社の境内を掃いていると、応龍がやってきた。


「お前、いちいちそんなところまでやんのか?」

「んん~?」

蒔風はいま、境内に敷かれている石畳の隙間の小石をとっていた。

「暇なんだもん」

「だからってやるかよ」

「お前もアメリんちの池ん中に住んでんだろ?そんくらいの掃除はするだろうよ」

「あんなもん仮住まいだ。いつか出てってやる」

「それでも今は住んでんだから、それくらいしなさい」

「うっせぇよ。そんな話しにきたんじゃねぇしよ」

「?」

「なぁ、お前の言う「奴」ってのは、お前と同じくらい強いのか?」

「オレは最強だ。あんな奴たいしたことない・・・と言いたいが、「奴」とオレの力の総量は同じだし、正直各世界での協力がなけりゃ勝ち続けらんないと思う」

「じゃあ「奴」ってのがこの世界のなにかを利用することは・・・」

「まぁあるな。今までもあったし」

「じゃあよ、この世界で利用されんのは・・・」

「太転依たちか?いやしかし裕理には退魔の霊能があるから意味ないだろ?」

「あいつの心配なんかしちゃいねぇよ。オレは太転依が利用されないかが気になんだよ」

「さいですか」

「なんだ、その目は・・・・ん?」

「どうした?」

「いや、なにか・・・」

「些細なことでも構わん。どうした?」

「太転依の・・・気とでもいうのか、なんか力が乱れてやがる」

「・・・確か太転依は命のエネルギーがそのまま形になった生命体だったな」

「そんなもんだが・・・」






「行くぞ応龍」

「あ?」

「「奴」だ!動いてやがる。手伝え!出来んなら結界頼めるか!」

「オレはそういうチマチマしたの苦手なんだよ。あのチビなら得意だ」

「チビ?」

「鵺だよ」

「じゃあ呼び出してくれ。急ぐぞ!」


蒔風も力の乱れを感じ取り、その方向に走り出す。
応龍も、鵺とましろにテレパシーで連絡しながら蒔風を追う。



------------------------------------------------------


「集まれ~集まれ~オレの~もとに~。ちょいちょいちょいちょいちょい、いよぅ!」

「奴」が訳のわからない踊りを踊っている。
正直気持ち悪い。

「さてと、そろそろ十分かな?」

くるり、と一回転して「奴」が腰に手を当てる。
見渡すと、そこには「奴」の周りには一面に弱った太転依が多く倒れていた。


「エネルギーもたくさんもらえたし、こんだけやったらあいつも気付くだろうし・・・ん?」


と、そこで「奴」が空を見上げた。
空の色が変わり、「奴」の周辺一帯を結界が覆う。

そこに蒔風と応龍が駆けてくる。
どうやらこの結界は、別のところから鵺が発動させたらしい。




「貴様、なにをしている?この太転依たちはなんだ!」

「応龍!蒔風さん!」

「あ、ましろさんに鵺・・・なんで裕理が来ている!危ないでしょう!」

そこに裕理がましろと鵺を連れてやってきた。
引っこんでろと言われる裕理だが、それに対して声を荒げて反論する。



「僕の事だ!!ましろや応龍、蒔風に任せて自分だけ安全圏にいるなんて、出来るか!」

叫ぶ裕理。
確かに、自分だけ守られていることなんかできない。彼はそういう青年だ。

その気持ちがわかる故に、蒔風はぐぬぬと、何も言い返せなくなってしまう。


だが、それを見て「奴」は短く評価を下した。


「愚かな主人公だな」

「なに?心掛けは立派だと思うが?」

「そもそも心配いらないんじゃないか?そいつは死なないんだろ?じゃあいいじゃねぇか。たくさんボコボコにさせてくれよ」

「んなことさせるわけねぇだろ」


「それにだ・・・・・そいつは皆死んでいく中で、どんどん先に行っちまう。そいつは共に生きる友人を捨てたような奴なんだよ!そういうくそ野郎がおれは嫌いだ。そうやってポイポイと自分の都合で周りを捨てるような最主要人物が嫌いなんだよ!!」

「そんなもん、ただのお前の僻みじゃん」

「うっせぇ!!!」


ゴバッ!

「奴」の鉄拳が唸る。
そこで応龍が間に入るが、いとも簡単に吹き飛ばされてしまった。

大木に叩きつけられ、その根もとにぐったりと座り込んでしまう。




「応龍!」

「ふぅぅ、やはり純粋な命のエネルギーたる太転依。素晴らしいな。あの三強の一角をいとも簡単に沈められるとは」

「あの子たちになにをしたんですか!」

「いやあ、エネルギーをギリギリまで吸わせていただきました。全部吸うと消滅しちまうから、調節に厳しかったぜ」

「全部吸わないのはなんでだ?いや、やってくれという訳じゃないけどさ」

「太転依の存在はこの世界の重要なピースだ。それが一斉に消えたら、世界構築の比率が変わっちまうだろ?」

「でも、こいつら死にかけてる・・・お前はこの苦しみがわからないか?」

「どうせこいつ殺せばオレの一部になるからな。前払いってとこだよ」

「お前・・・・その利子、高く付くぜ・・・」





「はん!!!・・・・らあ!」

「奴」が波動砲を撃つ。
それを蒔風が拳で弾き、絶光を撃つ。

「奴」も魔導八天でガードして、そのうちの一本を裕理に向かって投げつけた。
空気を切り裂いて飛んでいくそれを、蒔風が獅子を投げつけ弾き防ぐ。

弾かれたそれを「奴」が空中で拾い、返す手で波動砲を放った。
蒔風が獄炎砲でそれを打ち消すが途端、波動砲が分散し、裕理に向かっていく。


「裕理!!!」
「裕理さん!!!」


「くっ!はぁぁ!!!」

咄嗟に裕理がガードするが、護りの結界は砕け、命中してしまう。


「裕理さん!」
「八衢!!!!」

「う、あ・・・はあはあ・・大丈夫。これくらいならまだ治癒できるよ」



分散したことと、結界で一瞬止めたからか、致命傷には至らなかったようだ。
しかし、裕理の中に疑問が浮上する。


「でも・・・あいつ、太転依の力を利用しているのに、僕の能力じゃ消せないのか?」

「当たり前だ。オレのエネルギーと混ざり合ってんだ。まあ多少は打ち消されちまうが、完全には消させねぇ。前の世界じゃ混ざってミスったが、今回はそうはいかない、よっ!」


「奴」が答え、再び魔導八天を投げつける。

しかし今度は、その場にいる裕理、ましろ、鵺、応龍の四人同時にだ。



「防げるか!?なぁ!」

「クソ!開翼!」


蒔風が銀白の翼を拡げ、動き出す。

応龍、鵺に迫る剣、計四本を走り抜けざまに畳返しで防ぎ、ましろに迫るのを蹴り飛ばす。
しかし「奴」のパワーが乗ったそれは、蹴りの反動で蒔風を吹き飛ばす。

吹き飛ばされた蒔風が大木にぶつかり、その木を薙ぎ倒した。
裕理に剣が到達するまで、あと0.76秒。


蒔風はその翼を羽ばたかせ、飛び出していく。
その速度は、銀の輝きを引き、一筋の流星と化した。


ヒュヒュゥァ、ドッ!ザザシュ!

蒔風は間に合った。



裕理に迫る二本の剣を、自らの身体に突き刺さらせることで阻止する形となったが。

これらの動作は一瞬の出来事であった。
ほかのものにしてみれば、急に蒔風が裕理の前にいて、いきなり剣が二本も突き刺さっていたのだから、驚きが隠せない。




「蒔風!!」

「はっは!終わらないぜ!フン!」


「奴」が蒔風に向かい、拳をグッ、と握る。
すると蒔風に弾かれた他の魔導八天が宙に浮き、蒔風に向かって飛び出した。


「う、な、ぁ・・・え゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」

ガギギギギギン!!


それらすべてを蒔風は天馬と麒麟で叩き落とす。
そして自らに刺さった二本を抜き、天馬、麒麟を構えるが、すぐにその場に倒れてしまう。

べチャリと、大地にしみ込みきらないほどの血液の中に蒔風が沈む。


「蒔風、さん?」

「蒔風・・・・蒔風!」



「やった?やったのか?・・・はは、やった、やったぞ!オレは、オレは勝ったんだ!殺した!オレの勝ちだぁぁぁぁぁぁ!!」

「てんめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


応龍が「奴」に向かい走り出す。
しかし、それはいとも簡単に弾かれてしまう。


「がっぁ・・・」

「応龍!ッ!貴様ぁぁぁ!!」

「熱くなるなよ泉戸裕理。人の死なんて、お前が悠久の時を生きるならいくらでも目にするだろうよ。貴様は友人が先に死んでいくのを眺めて生きていくつもりなんだろ?こんなひとつの死でグダグダゆーなや」

「違う!僕は・・・」

「違わねぇゃ。お前は友と生き、そして死んでいくのを拒んだんだ!そんな野郎がいちいち悲しむな!」

「そ、それは・・・僕はッ・・・・」






「泉戸、裕理の・・・・生きる覚悟を、そんな・・・クズみたいなもんと・・・・・一緒に、すんなタコ・・・・」

「蒔風!」

「こいつはな・・・・たしかに、多くの人達と出会い、通り過ぎていって・・・・しまうだろう。他の人を、置き去りにして・・・・・・しまうだろう」



「だが、こいつはそいつら、を・・・・忘れない。これまでの時間を、今この・・・・瞬間を、これから先の・・・・・新たなる出会いと別れを!こいつは、忘れない・・・絶対に!こいつは愛する者のために、すべてを背負う覚悟を・・・・・・・したんだ!」


立とうとする。
だが膝に力が入らない。


「自らの世界に見切りをつけて、自分で断ち切った貴様に、こいつを嗤う資格はない!!!」


でも、それでも立たねばならない。
それが、彼に課せられた使命だから。


蒔風が立ちあがり、祈りのように謳う



------願いを------

「??」


--皆の願いを。我、銀白の翼人。司りしは人の願い。その想いを我が糧に。その想いこそがすべての源--


「これは・・・」

「輝ける希望を!!!」


バサァ!!!

その背に再び翼が舞い、蒔風を光が包み込み



「皆の願いを!!!」


ギュァァァァァァァア!!!!!

・・・・・・ッッパァァァ!!!!!


光がはじけ、蒔風の周りに粒子となってドーム状に覆う。
そこに立つ蒔風は、すでにその身に傷はなく、完全に回復した姿があった。


「バカな・・・あれだけの傷・・・・どうやって・・・・」

「皆の願いが・・・オレに力をくれる」

「な・・・・」

「忘れたのか?俺は銀白の翼人。願いを司る翼。お前を倒してほしいと願う裕理たち、そしてそこの太転依たちの大きな願いが、この力の源だ」

「お・・・ま」

「まあ、使い方は基本的には全回復ってくらいにしかまだ使えないが・・・・」

「死ねえ!!!(バウッ!!!)」

「(バチぃ!!)見せてやるよ。この俺の、本当に全快の時にしかできない大技を・・・・」

「奴」が波動砲を撃つが、取り巻く粒子がそれをはじく。
と同時に、粒子も弾けて消えてしまった。


「龍虎雀武、獅子天麟!!!!」

それぞれを組み合わせ、獅子天麟を大地につきたて、その上に天使の輪のように龍虎雀武を浮かす。



「出でよ、神代の二柱・・・・応龍!!鳳凰!!」

「応龍に・・・鳳凰だと!?」

「ああ、お前らとはまた別もんだぞ?お前らの名前は伝説にあったものからとられたんだろう。こいつらもまた、別の世界で伝説の応龍、鳳凰とされた存在であるからな!!」

GIGAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!

FURuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu!!!!!!



「ちくしょ・・・」

「やっちまえ」


ド、ゴウ!!!


一瞬であった。
「奴」がとっさに放った三獣は一瞬で消え去った。
応龍の牙と爪でまたたく間に裂かれ、鳳凰がすれすれを通過すた事による衝撃波(ソニックムーブ)で、コナゴナに散った。


そしてその衝撃は「奴」にも届く。
「奴」の全身はたちまちズタズタになり、血みどろになって転がった。



【TAYUTAMA-Kiss on my Deity-】-WORLD LINK- ~WEPON~


WORLD LINKが発動し、ましろの髪がすべて白く変わり、巨大な槌が現れた。
そこに「奴」に奪われた太転依たちの力が流れ込む。

「す、凄い力です!!!」

「あの野郎、こんなエネルギーを操ってたのか・・・・?」

「まだまだのはずだろ?」


そして次にましろ、応龍、鵺、上空を飛ぶ鳳凰、そしてここにはいないゆみな、アメリ、美冬までもの力が流れ込んでくる。

「どうだ?これが皆の力だ。人間も太転依もねぇ、この世界を守る意思は、変わらない!!!」


【TAYUTAMA-Kiss on my Deity-】-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~


「いっけぇ!!!裕理!!お前の覚悟を、その願いを!!!」

「この・・想い!!!皆の力に、皆と一緒に!!!」

「叩きこんでやれ!!!」

「くらえええええええええええ!!!!!!」


裕理の手によって叩きつけられる大槌。
そこにかれの退魔の力が加えられ、「奴」を完全に消滅へと導いた。

そして、爆発。
その中で、消え去りながらも「奴」が言う。

「ぎ、あ・・・・絶対なんてことは・・・絶対にないぞ・・・蒔風・・・そいつはいずれ・・・・いろんなことを忘れる・・・・」

「ああ、そうだな。絶対なんてない。だがそれでも「絶対」と言っている奴はな、なにがあってもやってやるという覚悟を言ってんだよ。“絶対”なんてない。ただ、“絶対”という名の覚悟があるだけさ」

「・・・・貴様の“絶対”が・・・・どこまで続くか・・・楽しみだな・・・」

「オレが勝つさ。いつまでもな」


シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ




------------------------------------------------------



「行くんですか?」

「おう。なんか最近あいつ気味悪い言葉残していくからさ」

「傷は大丈夫なのか?」

「へーきへーき。翼人をなめてはいけません」

「おい、蒔風・・・」

「どうした、応龍」

「今度こそは決着をつける・・・だからまた来い。次はオレが勝つ」

「・・・・ップ、あははははははははは!!!!」

「なんだよ。お前らも!!全員で笑ってんじゃねえ!!」

「ひっひっひっひっひ!!あーっはっはっは、うひひひひひ!!!」

「笑いすぎだ!!てめえ、今すぐ決着付けようか!!」

「ああ、すま、プグッ!!グッフ、クククククククククク!!!」

「おい・・・大丈夫か?」

「いや、自分が笑ってくことに対して「なんで俺こんなに笑ってんだ」ってなってツボった」

「だめだな・・・なんか」

「いや、そうだな。また会えるかもだもんな!!じゃ、行ってくるわ。ゆみなさんたちによろしく」

「はい。ありがとうございました」

「蒔風、本当にありがとう」

「ああ、んじゃな」



[Gate Open---TAYUTAMA]



------------------------------------------------------



かつてあった戦い。

鏡の中の異世界。

巣食う化け物。
戦う者たち。

ただ己の願いを叶えんとして、戦った者たちの居た世界に、ゲートが開く。





to be continued

 
 

 
後書き
・感情集束
翼人の持つ奥の手。

翼人は自らの司る感情を、エネルギーとしてかき集めることができる。
簡単に言うと元気○。みんなー、おれにおもいをわけてくれー

蒔風の場合は「願い」になる。

このエネルギーを直接攻撃手段にすることは出来ないため、体力体調を全回復することしかできない。
とはいえ、痛めつけられても回復できるあたり、勝ち続ける必要がある蒔風にとっては重要な手である。


・応竜、鳳凰
十五天帝に宿る七獣が、それぞれ一つになった状態で召喚される究極形態。
龍虎雀武が応竜、獅子天麟が鳳凰となる。

ただしこの召喚には条件がある。それは「蒔風の体力が万全でないと発動しない」というもの。
この「万全」は、パンチ一発程度の体力も消費しないうちに、ということ。

故に通常使うには、初っ端から放つ必要がある。
とはいえ、駆けつける時には走るだろうし、車で行こう、なんて場合ではないので現実的ではない。

よって彼がこれを使うとすれば、それは感情集束を行った後になると言うことになる。



【タユタマ-Kiss on my Deity-】

構成:”no Name”15%
   ”フォルス”80%
   ”LOND”5%

最主要人物:泉戸裕理

-WORLD LINK- ~WEPON~:《命の力》ましろの大槌に皆の力を集める

-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~:《退魔大鉄槌》それを最大の威力で相手にぶちかます

出典:原作でのましろの武器「大槌」


さて、みなさんに最初に言っておきます。

次は龍騎の世界です。
龍騎本編(TVシリーズ)で戦いが終わった後の話です。

問題はそこです。
少しオリジナル入ってます。


私の考えでは
最後の願いで、願われたことは、「ライダーバトルがなかったことに」としております

アリス
「だから最後に皆が生きていたけど、神埼兄妹は出ていなかった、と」

蒔風
「神埼って誰?というのは次回でなるべく紹介していくからな!」


それと今回の新技を

蒔風はその世界の皆の願いのエネルギーをその翼で受け取り、己のエネルギーにできます。
これは翼人ならだれでもできることです。

アリス
「まあ、翼人の数自体かなり少ないんですよね?
 なかには、勇気や、絆といったものをエネルギーにする者もいるとか」

蒔風
「そして、応龍、鳳凰だな?」

あの召喚は特別でして、蒔風の体力気力共に全快でないと使えません。

アリス
「つまり十五天帝なんか出した後だと?」

使えません。

蒔風
「パンチ一発でも?」

使えないです。
だから使いどころが難しいんですよ。

毎回毎回あんな願いを集めていられませんしね。
ちなみに青龍たちの大まかな大きさは三~四メートルくらいですが、この二匹はゆうに十二メートル程あります。





アリス
「・・・嘗て戦い、勝利した男に出会う蒔風。しかし肝心の最主要人物がそのことをみな忘れていて!?」

ではまた次回







戦わなければ 生き残れない
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧