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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五十一話 佐薙中尉!忍者は手裏剣!!その五

「その三つよ」
「マカロニほうれん荘とかか」
「あの漫画は凄かったな」
「センスがあってな」
「勢いも強烈で」
「パワーもあってな」
「面白かったな」
「そう、あの漫画もそうでね」 
 そしてというのだ。
「がきデカもそうだったでしょ」
「マカロニほうれん荘とは作風が違うけれどな」
「山上たつひこ先生もな」
「あの人のギャグ凄かったな」
「センスがあってな」
 確かに下品でがあるがだ。そのセンスは秀逸である。
「勢いも違う」
「パワーなんて壮絶でな」
「もうそれこそな」
「天才的って言っていい人だな」
「チャンピオンはよかったわ」
 本当にとだ、また言った瞬だった。
「昔のね、今もいいけれどな」
「あの時の無法さってないよな」
「テイストが違ってきてるな」
「あの無軌道なパワーがよかったな、チャンピオン」
「今とはまた違った雰囲気がな」
「まあ昔は昔よ」
 それこそとだ、瞬はこのことは割り切っていた。
「今の作風とは違うわ」
「そうなんだよな、昔のギャグを今やれって言ってもな」
「それは無理だからな」
「色々と事情もあってな」
「ああした漫画も描けないな」
「がきデカにしてもマカロニほうれん荘にしても」
「吾妻ひでお先生の漫画もな」 
 この人もチャンピオンに描いていた、プレイコミックが有名であろうがだ。
「ジャンプとはまた違ってて」
「あの面白さ懐かしいな」
「本当にな」
「今出来ないのは残念だけれどな」
「それは仕方ないわよ、まあとにかくね」 
 あらためてだ、瞬は二人に言った。
「その漫画は遠慮させてもらうわ」
「そうか、じゃあな」
「今度パタリロ持って来るからな」
「それはいいよな」
「少女漫画だしな」
「パンコランが出ていないと」
 瞬は微妙な顔でだ、瞬は二人に答えた。
「ちょっとね」
「まあその話はな」
「この作品中でも何度か話してるしな」
「じゃあいいか」
「もうその話はな」
「そうね、まあ自分で探すわ」
 面白いギャグ漫画はというのだ。
「そうしていくわ」
「そうか、じゃあな」
「また今度な」
「ええ、あと勝負のことだけれど」 
 その話もするのだった。
「もう決まったわ」
「ああ、次は何だよ」
「次は何で勝負するんだ?」
「それで場所は何処なんだよ」
「俺達いつもそっちが決めたところに行くからな」 
 だからだというのだ。
「早く教えてくれよ」
「決まってるのならな」
「今回は手裏剣よ」
 それの勝負だとだ、瞬は二人にまずは種目から話した。
「それで場所は藤井寺球場跡よ」
「近鉄バファローズの本拠地だったな」
「あそこか」
「もうないんだよな、藤井寺球場」
「奇麗さっぱりなくなったな」
「作者オリックス大嫌いだから」
 このことは勝負の場所を選ぶにあたって極めて重要であった。 
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