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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  らき☆すた ~そんなある日~


ここは陵桜学園高等部。
わかるように言えば、泉こなたたちが通っている高校である。

天気は晴れ。五月なので、いい感じの日和である。




今は昼休み。3年B組のクラスでこなた、つかさ、かがみ、みゆきの4人が昼食をとっている。




「・・・・・でさ~、くさくってさー」

「分かるわかる~」

「そういえばこなた、このクラスに転校生が来たみたいじゃない?この時期に面白いわよね?」

「あーうん。きたよ。今はいないみたいだけどね」

「ふ~ん・・・あ、あんたこの時期の転校生だからって変なこと言ってないでしょね」

「お姉ちゃん、変なことって?」

「いや、こいつのことだから、変な時期の転校生に『謎の転校生!?超能力者!?』とかネタを言ったんじゃないかと思ってね・・・・」

「まっさかー。あたしはそんなに誰かれ言わないよー」

「どーだか。そこんとこあんたは不安なのよ」

「ふふふ。あ、でも・・・」

「どうしたのよみゆき」

「いえ・・・その・・・」

「あぁ。みゆきさんが言いたいのはあれのことだよね?」

「こなちゃん、あれってなんだっけ?」

「自己紹介のときのだよ」

「なによそれ。やっぱあんた何かやったんでしょ?」

「えっと・・・やったといいますか、やってしまったといいますか・・・」

「はぁ?みゆきまでわけわかわんこと言って・・・・いいから教えなさいよ」

「『こなちゃん、教えて?』って言わなきゃ教えな~い」

「うぐっ、ゲホゲホッ」

「おぉ、かがみん、食べ物をそのタイミングで詰まらすとは・・・・やるね!!」

「(ゴクン)うれしくないわ!!で、その自己紹介がどうしたのよ」

「『ただの人間には興味ありません!!』って言ったんだよ??」

「やっぱ言ったんかい!!」

「転校生が」

「転校生がかよ!!」

「うん・・・こなちゃんが『興味のあることって何ですか?』って聞いたらね?」

「そうそう。さすがにびっくりしたよー」

「そいつどんな奴よ」

「いや、相手は男子だし、やっぱりなかなか話の輪に入れなくってさー」

「あんたとなら意気投合できそうじゃない。そもそも気にしないでしょ?」

「いやいやかがみん。あたしはこう見えてもなかなかに繊細なのだよ」

「ぶっとくたくましく生きてるように見えるのはあたしだけか?」

「それにすぐに男の子たちに囲まれちゃってたから。いくらこなちゃんでも入りにくいっぽかったよ?」

「なんかつかさ、バカにしてない?」

「えっ!?してないよ~」

「つかささんはきっと、誰とでも仲良くなれる泉さんでも難しいとおっしゃりたかったのですね」

「そうだよこなちゃん!!」

(さすが。心得ているわね、みゆき!!)

「あの、なにか?」

「いや、みゆきの大きさに改めて感心したところよ・・・・」

「たしかに、みゆきさんはいろいろ大きいですからなぁ~~♪」

「親父な発言はやめい!!」



そこからまた話題が変わっていき、昼休みが終わると、かがみは自分の教室に戻っていき、授業が始まった。








そうして授業が終わり放課後になり、珍しく4人でこなたの買い物に付き合っていた。
アニメ○ト、ゲ○マーズなどのアニメショップによって次々と目的のものを購入していくこなた。

かがみもライトノベルを数冊買い、つかさとみゆきは店内を面白そうに眺めていた。






そうして買い物も終わり、カラオケによって行こうか、帰ろうかと話しているところである。


「あ、ゆーちゃん?うーん、まだわかんないんだよねー。遊んで帰るかもしれないし・・・・うん、うん・・・・わかったよー。じゃーねー」

「ゆたかちゃん?」

「そ、あっちは今ひよりんの家で集まってるんだってさ」

「みなみちゃんとパティちゃんも?」

「そうそう、だからうちらもカラオケに行って親睦を深めよーう!!」

「じゃあいく?はやくしないと時間無くなるわよ?」

「なんだぁかがみん、乗り気じゃ~ん」

「うっさい!!」

「まったくかがみんは・・・・なんだろうあの人・・・」

「なによ?またくだらないことじゃないでしょうね」

「ちがうよ、あの人・・・なんか・・・」

「ん?なによ。まさかあんたひとめぼれとか~?」



かがみがからかうように言いながらこなたの言うほうを見る。

そこには確かに人がいた。街の道の真ん中に立っている。
この道は全部歩道でなので車の邪魔などになっているわけではない。人もたくさんいる。

しかし、気づいたらただの「そこらへんの人」には見えなくなっていた。






そいつは、黒い人影をしていた。顔がはっきりと見えず、まるでずっと影がかかっているようだった。
それが近づいてきて、言った。



「貴女が泉こなたさんですね?」

「あんたなによ・・・・なんの用よ」

かがみが庇うようにして前に立って言う。


「ああ、その庇うような態度。どうやらあっていたようだ。間違っていたらことですからね。では・・・・・」





そうして男が振りかぶり、



「この世界の最主要人物ってことか」



ブァッ!!ゴウっ!!!!




そういって「奴」がその拳を力の限り振り下ろしてきた・・・・・・・





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こなたたちがとっさのことに目を閉じて顔を覆っている。
しかしその一撃でこの場を粉砕できる拳はいつまでもやってこない。


「やらせないぜ・・・・」


そんな声が聞こえると4人は目を開けて目の前の光景を目にする。


「あ、あなた・・・は?」


かがみが聞く。
来ている服は陵桜の男子の制服だ。

その男子生徒が「奴」とこなたたちの間に割り込み、その拳を受け止めている。



「へっ、気にすんな。ただの世界最強だよ」


そう、その男は答えた。


「蒔風・・・舜・・だっけ?」

「おお!覚えてくれていましたか!っとぉ!!」

ばしっ!


二人が距離を離して、「奴」が結界を展開させて4人と蒔風を閉じ込める。



「この結界・・・好きだねえ・・・・」

「いらんものを巻き込みたくなかったからな・・・それにしても貴様・・・・・どこにいた!?」

「バカ野郎が、お前が現れれば、蒔風さんはどこにでも!!」

「えっと、蒔風・・・・くん?」



「奴」と、いきなり登場した蒔風が会話を進めて行ってしまう。
置いてけぼり状態になってしまったこなただが、ここでようやく話しかけた。


「ん?えっと、泉さんだっけ?あと、高良さんと、柊さん。あと・・・」

「あ、あ、あ、あたしも、ひ、柊よ。柊 かがみ。その子の姉よ。そんなことよりあんた何よこれ!!説明しなさいよ!」

「んあー、あとでな。今は無理だな」

「なんd「か、かがみ・・・」なによ!!」

「いまは・・・・任せたほうが・・・」

「~~~~~~っ!わかったわよ!待つわよ!!」

「サンキューさん」


かがみとしては、現状を早く知りたいのだろう。
身の危険という恐怖もあるが、何もわからないままでいると言うのも、結構恐怖を引き起こすものだ。

それを上方を知ることで埋めようとしていたのだが、今の状態からして、その暇はないようだった。




蒔風は「奴」に向き合う。

「はぁーあ、ちくしょう。せっかくすぐに行動できたってのによー。邪魔すんなよな」

「そうそう、おまえ早かったな・・・・・なんでだ」

「この世界はただの純粋な"no Name"。解析など一瞬で済むわ」

「お前の世界も"no Name"だったんだっけか?」

「・・・そんなことはどうでもいい」

「さいですか。だけどこの世界は、いやこの世界も喰わせないぜ?」

「やるか?」

「やらいでか」





あっけなくやってきた世界の終わり。
しかし今回はこいつがいる。



「もうあんなことにはならせない!!」



誓いを胸に、翼人・蒔風、"no Name"に立つ。






to be continued


 
 

 
後書き
・いろいろなアニメショップ
店もいろいろあってまよいますが、作者はメロブ派です。
ゲームならヨドバシ。

・“No name”
全く純粋な日常系の世界。

とはいえ、これはあくまでも主人公を取り巻く内容なので、それでも変な力を持つ奴はいます(だとしても、最主要人物たちの周りには絶対に出てこないですけどね)

・そんなある日
「the days」を超単純翻訳。
蒔風のリベンジ。今度こそ、護る。






アリス
「純粋な"no Name"。蒔風のもとの世界と同じですね」

そう、蒔風の世界と全く同じと言ってもおかしくないんですよね。
主人公が違うだけで。

あとタイトルにも少し凝りました。

アリス
「ん?「そんなある日」?」

蒔風の世界のときのタイトルと同じなんですよね。


アリス
「いきなりの「奴」の襲撃。"no Name"。蒔風は超えられるのか?」

ではまた次回










バルサミコ酢~♪

 
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