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Blue Rose

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第七話 姉としての責任その七

「何処に行きたいか」
「御前この学園の中で好きな場所多いだろ」
「植物園とか動物園とかね」
「博物館や美術館もな」
「この学園色々な場所があるからね」
 広大な敷地の中にだ、実に様々な学問の施設がある。二人が今挙げた博物館法に入る施設は他には水族館や鉄道博物館がある。そしてかなりの所蔵を誇る図書館もある。
「子供の頃から回ってるね」
「その中でもいいだろ」
「確かにそうだね」
「この前と俺と行った場所は」
「植物園だったね」
「ああ、あそこで薔薇見たな」
「青い薔薇ね」
 優花はこの薔薇の名前を聞いて微笑んで返した。
「あれよかったね」
「そうだよな」
「不思議だよね、薔薇が青いって」
「本当にこれまでなかったな」
「そうした花だよね」
「あれとかどうだ?」
 龍馬はまだ考えていない優花に笑みを浮かべつつ返した。
「植物園に行ってな」
「そうだね、言われてみればね」
「いいだろ、青い薔薇」
「好きだしね、僕も」
「それじゃあな」
「あそこに行くかもだね」
「考えてみたらいいだろ」
 強制ではなくだ、龍馬は提案で話した。
「自分でも行きたい場所をな」
「その植物園とか」
「ほかあの場所もな」
「それじゃあ考えてみるよ」
「ああ、俺も今度一人で行くか」
「植物園に?」
「いや、水族館もいいな」
 龍馬はこの場所のことも話した。
「あそこもな」
「水族館だね」
「あそこでスナメリとかラッコとか見るのもいいな」
「僕グソクムシも好きだよ」
「ダイオウグソクムシか」
「あの生きもの不思議だね」
 この深海生物についてだ、優花はこうしたことを話した。
「何年も食べないとか」
「よくそれで生きていられるな」
「どんな身体の構造なんだろうね」
「俺なんか一食抜いたらな」
 それこそと言う龍馬だった。
「もう動けないけれどな」
「龍馬陸上部だしね」
「陸上部は太るとか論外にしてもな」
 走ることそのものが部活と言っていい、槍投げや棒高跳びもあるがその練習はとにかく走ることが他の競技よりも多いことは間違いない。
「やっぱり食わないとな」
「動けないよね」
「練習して競技に出る分だけ食わないとな」
「だからだよね」
「三食しっかり食わないとな」
 それこそというのだ。
「何も出来ないさ」
「そうだよね」
「だからな」
「グソクムシみたいにはだね」
「絶対に無理だな」
 何年も食べないということはというのだ。
「というか餓死するだろ」
「普通は一週間だったっけ」
「それ位食わないと死ぬな」
「そうだよね」
「それで死なないからな」
「食べもの出しても食べなかったとかね」
 鳥羽水族館の事例だ、そしてそのまま平気だったという。
「そうした話だから」
「不思議な生きものだな」
「そのこともあるしね、外見もね」
「好きか」
「可愛いよね」
「可愛いか」
「そう思わない?龍馬は」
 こう龍馬に問いもした優花だった。
「グソクムシ可愛いよね」
「可愛いっていうか面白いか」
「龍馬はそう思うんだ」
「俺はな」
 彼がその生物に感じた感覚はというと。
「面白いと思うな」
「その形が」
「何年も食わないこともな」
 このことも含めてというのだ。 
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