誕生日
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一色の誕生日
前書き
いろはの誕生日記念に書いたものです。短いと思うのですぐに読めてしまうと思います。
4月15日
放課後いつものように部室へ向かおうとした時。前方からあざとく小走りで向かってくる影が一つ。
いろは「あ、せんぱ〜い!」
また見つかった。
八幡「なんだよ、これから部活何だが」
いろは「知ってますよ〜、私もちょうど向かおうとしてたので一緒に行きましょう」
八幡「お前生徒会はどうしたんだよ」
いろは「今日は休み何ですよ」
八幡「サッカー部は」
いろは「他にもマネージャーがいるので問題ないです」
八幡「発言的には問題あるけどな」
いろは「とにかく、奉仕部の方に行くんです」
八幡「ゴリ押しじゃねぇか」
いろは「…明日は特別ですし」ボソ
八幡「あ?」
いろは「何でもないです。ほら早く行きましょう」グイッ
八幡「おいやめろ、引っ張んな」
一色に振り回されながら部室へと着いた。
いろは「失礼しまーす!」
それに次いで部室に入っていく。
雪乃「あら、いらっしゃい一色さん」
結衣「いろはちゃんやっはろー!」
いろは「こんにちはです〜」
雪乃「それで一色さん、今日はゾンビを連れてどうかしたのかしら?」
八幡「おい、その言い回し何回使うんだよ。ゾンビじゃねぇよ」
雪乃「あらごめんなさい、なら不審者かしら」
八幡「不審者でもねぇよ」
結衣「あはは…ヒッキーもやっはろー」
明らかに一色の時とテンションが違うじゃねぇか、泣くぞ、八幡泣いちゃうぞ。いつものようなやり取りを終え、椅子に座り本を取り出したところで雪ノ下が淹れたコーヒーが置かれる。
雪乃「それで一色さんはどうしてここに?また何か依頼かしら?」
いろは「いえいえ、今日は何も無いですよ」
結衣「一応聞いておくけど…サッカー部は?」
いろは「最近風が強いじゃないですか〜」
雪乃「遠回しに行きたくないと言ってるわね」
雪ノ下はこめかみに手を置いて呆れ、由比ヶ浜は苦笑いを浮かべていた。
いろは「あ、先輩!」
八幡「…んだよ」
いろは「明日何の日か知ってますか〜?」
明日…明日か
八幡「あ?あ〜…そういや、お前の誕生日だったな」
結衣「ヒッキー何でいろはちゃんの誕生日知ってんの!?キモイ!!」
雪乃「詳しいのね、どこで調べたのかしら?ストーカー谷君」
八幡「おいお前ら二人して人を貶めようとするな、それと別にストーカーじゃねぇよ。ってか前も言ってたじゃねぇか、一色が自分であざとく誕生日アピールしてたって」
いろは「む、あざとくないですよ!あれは雪ノ下先輩も結衣先輩も誕生日を祝われたなら私も祝われないと何か不公平じゃないですか」
八幡「何でだよ、別にお前は部員とかじゃないだろ」
いろは「でも先輩と関わりもってる数少ないうちの1人ですからね」
八幡「あー、はいはいそうだな数少ないな」
いろは「というわけで」
八幡「ん」
カバンからラッピングされた長方形型の箱を渡す。
いろは「ふぇ?」
雪乃結衣「!?」
八幡「ほれ、1日早いがプレゼントだ。要らないならいいが」
いろは「い、要ります!要りますよ!!…やっぱり先輩の方があざといです」
慌てて一色はその箱を受け取る。
いろは「先輩、何で今日渡すんですか?」
八幡「明日はちょっと用事があるからな」
いろは「せ、先輩が休みの日に用事!?」
八幡「どこに驚いてんだよ。俺だって休みの日にくらい用事だってあるわ」
いろは「でもほとんど無いんですよね?」
八幡「ん訳あるか、むしろ忙し過ぎてやばいまである」
いろは「でもどうせ寝たり、アニメ見たり、本読んだりするくらいなんですよね」
八幡「くらいっていうな、大切な事だろうが充分用事だ」
いろは「つまりは家から出たくないんですね?」
八幡「…いや用事がな」
いろは「なら明日は先輩の家に行っても良いですか?」
雪乃結衣「!?」ガタッ
八幡「は?やだよ、休みの日くらい休ませろ、休みなんだから」
いろは「いいじゃないですか、こんな可愛い後輩が先輩の家に行くんですよ?嬉しいじゃないですか」
八幡「自分で言うなあざとい、家で可愛いのは小町だけで十分だ」
いろは「あ、先輩今可愛いのは認めましたね」
八幡「おい話しそらしてんじゃねぇよ…まあ確かに実際はレベルは高いとは思うしな」
いろは「何ですか口説いてるんですか?言葉が弱すぎるので全然響いて来ないので出直してきてください、ごめんなさい」
八幡「何度目だよ、お前に何もしてないのに振られんのは…そろそろいい時間じゃないか?雪ノ下」
さっきからずっと恨めしそうに由比ヶ浜と俺の事を睨んでてめっちゃ怖いけど。
雪乃「…そ、そうね…今日の活動は終了しましょう」
八幡「何もしてないけどな」
椅子から立ち上がりカバンを持ち部室を出る。また雪ノ下と由比ヶ浜は俺の事を睨んでたけどな。やっぱ怖いんだけど、呪われたりしないよな?
いろは「せ〜んぱ〜い、一緒に帰りましょ〜」グイッ
八幡「だから引っ張んなっての」
後書き
今回初めて雪ノ下を出してみましたが慣れませんね、ちょっと暴言にキレがないです。あと途中からいつも通りの八幡といろはの2人の掛け合いになってしまいました。
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