ドリトル先生北海道に行く
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第六幕その十
「もう働くことも学問もね」
「日本人はお酒に弱い人も多いし」
「運転も出来ないから」
車のです、先生は免許を持っていないですが。
「日常生活は出来なくなるから」
「それはよくないってされてるね」
「日本ではね」
「そういうことだね」
「だから余計に皆驚いたんだね」
「朝酒にもなるから」
「そういうことだよ」
こうしたこともお話するのでした、ビールにまつわるお話も。先生達はマトンもお野菜もビールも楽しみました。
そしてマトンを食べる場所から出ましたが。
ここで、です。動物の皆は工場から出ようとして売店の前に来ました、するとそこに面白い缶詰達を見付けました。
「あれっ、熊?」
「アザラシに」
「あとトドの」
「うん、缶詰だね」
こうした動物のお肉の缶詰達が売られていました。
「こうしたものも売られているんだね」
「日本ってこうしたものが売られてるんだね」
「そうだね」
「じゃあこの缶詰を買う?」
「そうする?」
「うん、そうだね」
先生は皆の言葉に頷きました、そして。
その缶詰達を買いました、その後で皆に言いました。
「さて、どんな味かな」
「この熊って羆だよね」
「北海道にいる」
「アザラシもトドも」
「そうした生きものも」
「そうだね、アザラシやトドはね」
そうした生きものはというのです。
「オホーツクの方にいるからね」
「鮭だけじゃないだね」
「あそこにいる生きものも頼んだね」
「そしてだね」
「缶詰にしたんだね」
「面白いね」
先生はしみじみとして述べました。
「日本人はこうした缶詰も作っているんだね」
「そうだね」
「日本人のこの発想って凄いよ」
「こうした生きものまで缶詰にしてね」
「食べるなんて」
「値段が高いのはレアだからね」
先生は缶詰達の値段についてもお話しました。
「どの生きものも」
「確かどの生きものもですね」
トミーが言います、皆は一緒に工場の中のベンチに座ってそうして缶詰を開けてです。そのうえで食べようとしています。トミーはその中で言ったのです。
「保護されてますよね」
「そうだよ」
先生もトミーに答えます。
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