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発進!!最凶マスコットせん○くん

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18部分:第十八章


第十八章

「同じ戦い方を繰り返しても何にもなりませんし」
「そういうことじゃ。ではよいな」
「僕にそういうの決める権利ありましたっけ」
「参考にしたいから尋ねたのじゃよ」
 だからだというのである。
「とにかく。それでよいな」
「いいんじゃないですか?」
 今一つ自分の考えを出していない返答であったが実際に今の小田切君はこの戦いについて特にどうこう思っていないのでこう答えたのである。
「それじゃあそれで」
「うむ。では決まりじゃな」
 小田切君のその意見を参考にはする博士であった。
「接近戦じゃ。行くのじゃ」
「ナラッ」
 マスコットはまた博士の言葉に応えそのうえで天使達に近付いていく。先生達はそのマスコットの動きを見て天使達に対して告げるのだった。
「来たわ」
「それなら今度はね」
 既に相手が何をしてくるのか察知している言葉であった。
「接近戦で御願い」
「辛いだろうけれど」
「ゆっくり」
 しかしここでも天使達の返答は変わらなかった。こう今までと同じように答えるのだった。
 そうして彼女達もゆっくりとマスコットに近付きそのうえで、であった。マスコットと激しい肉弾戦に突入するのだった。
 巨大な者同士が正面からぶつかり合う姿は壮絶だった。内容はただの殴り合いでぽかぽかとやっているだけであるがその大きさが違い過ぎた。激しさが違っていた。
 まるで地球を殴り潰すような激しい殴り合いになっていた。それが結構な間続いていた。しかしやはり天使達は二人、それに対してマスコットは一体である。二対一という差が出た。
 次第にマスコットのダメージが蓄積されていく。あちこちからスパークする電流や煙が出て来た。それと共に動きも鈍くなっていた。
「よし、今ね」
「遂に決着が着く時が来たわ」
 先生達はここで勝負をつける時が来たと確信した。
「それなら後は」
「あれよ」
 そしてここでも天使達に告げるのだった。
「あれで決めて」
「それで終わりだから」
「あれって?」
 今の先生達の言葉にまた眉を動かした小田切君だった。
「あれって何なのかな」
「まあ決め技だろうな」
「流れからいってね」
 ライゾウとタロは自分達の予想を小田切君に告げてきた。
「それが何かはわからないけれど」
「それだと思うけれど」
「まあ流れからいったらそうかな」
 小田切君も少し考えてからこう述べた。
「やっぱり」
「さて、何だろうな」
「何をしてくるかな」
 ライゾウとタロは何処かうきうきとしているようだった。
「果たしてな」
「それが問題だけれど」
「そういえば何か」
 ここであることに気付いた小田切君だった。
「天使達の額だけれど」
「ああ」
「そこがどうかしたの?」
「点滅してない?」
 こう彼等に対して問うのだった。
「何か赤と青にさ」
「ああ、そういえばそうだな」
「あれって何か」
 ライゾウとタロは小田切君の指摘を受けて言った。
「カラータイマーそっくりだよな」
「光の戦士のね」
「そうだよね。というかそのままだよね」
 小田切君は実にあっさりと言い切るのだった。
 
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