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がっこうぐらし!The world in confusion

作者:ウィング
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chapter49

急ぎ目で音たてずの駆け足で一階へと降り、まず局員を探そうと動き、局員は以外にも簡単に見つかった。

この一階の広間からそう離れていない階段そこに局員たちはいた。

局員の一人が壁に押すとその部分が凹んでなやら起動音が静かなこの空間に鳴り響きすると本来上にしかいけない階段の横にある床が動き始め下へと続く階段が現れる。

「よし、行くぞ」

局員のその言葉で二人は地下へと降りていき足音が小さくなってから物陰から出て地下へと続く階段を目にする。

「全く…こんなところに通路があるんだな…」

「この先に何があるんでしょうか」

この先に何があるのか気になっている圭、ウイルスの実験所、司令室ときて次は何が出てくるのか…

「さあな、鬼が出るか蛇が出るか…行ってみないとわからないな」

さてと、いってみますか


……ち…く…!

「??」

「どうしたんですか?先輩?」

「いや、今、声が聞こえたような…」

いやいや、まさかな…好きで安全圏から出てくる物好きなんてそうそういるはずないし…

「多分、空耳だなよし行くぞ」

恐らくまだ抜けていない疲れからの幻聴だろうと決めて地下へと降りていく。

階段は螺旋型でどんどんと下へと続いており下は先が見えず、ライトをつけたいところだが気づかれては危険なために付けずに階段を降りていく。

「もうかなり下に降りては来てるはずですけど」

「かなり深いな…でもそろそろ」

薄々直感で思っていると下から光が漏れている場所がありその前にたどり着くと小型の隔壁がひらいておりその先はかなり大きい通路が広がる。

「…ここはどういった施設なのやら」

入り口付近では何なのかはわからない…

「進もう」

それに圭も頷き奥へと進み始めると徐々にこの施設の全容が明らかになる。

「こいつは…」

通路の左右に設置されているカプセル…冷凍睡眠されているのであろうかそれを行う装置が並ばれておりちゃんと稼働されているがその中にいるものに気が気でしょうがない。

「これ…全部…あのベヒモスと同じ…危険生物なんですか?」

カプセルに眠っているのは大量の危険生物…ここは危険生物の貯蔵庫のようで、眠っている生物は様々で何れも聞いたことがある生物だらけだ。

「ああ、結構な数でブラッドウルフだが、かなり危険な生物だらけだ…」

「…目覚めたりしませんよね…」

不吉なこと言わないでほしいな…

けど圭の言うとおり、目覚めないとは限らない…まさかあの二人はこの生物達を解き放つために来たのか…それとも

「これ以上の何がここにあるのか…」

「先輩?」

これは急いだ方がいいかもな

「急ごう、此処がどういうところなのかわかったんだ、すぐに後二人に追い付いて取り押さえる…何かされる前にな」

嫌な予感を抱えながらカプセルが並ぶ通路を直向きに走り出した。

拠点内はそれほど巨大ではないので探し回ること一時間もしないうちにある部屋にたどり着いた。

「ふふ、こいつさえいれば…あの野蛮人どもは抵抗も空しく…」

俺たちが追いかけていた局員たちが巨大なカプセルのコントロールパネルであろうかそれを操作しながら不気味な笑みを浮かべていた。

「見つけた!」

俺達は局員を視認すると局員たちに近づき武器を構える。

「っ!!ユウヤ・ツキミヤ!?なぜこのようなところに!?」

漸く気がついたのか慌てた表情でデバイスを構え始める。

「お前たちかこそこそとしているところを見てな…この期に及んでいったい何をたくらんでやがる!」

「ふ、ふふふ、私たちを止めに来たようだがもう遅い!もうすぐ後ろのカプセルに眠る生物が目をさます」

「ここにいる奴等はウェル博士が研究するために保存されているが…これを解き放ち、あいつらに我々にたてついたことが何れだけ哀れなことだということを教えるのだよ!」

「そんなことでみんなを巻き込まないで!」

下らない理由を聞いて圭も激怒する。

こいつらをほうっておくとここにいる生存者全員の命が危ない!

局員の後ろのカプセルが徐々に開き始めて中の白い冷気が外に排出されるとカプセルの中には凡そ6メートルは越えるであろう長身の鋼鉄の巨人が眠っていた。

「な、なにこれ…」

「たしかそいつは…」

俺は昔の資料のなかでこの生物の情報を見たことがあったのでその記憶を奥底から引っ張ってきて思い出す。

「そうだ、こいつはある世界に生息していた絶滅危惧種、こいつはベヒモスと同等の強さを持ってるってされている!例えお前たちがベヒモスを倒したところでこの鉄巨人には勝つことなど不可能!さあ!いけ!鉄巨人!あの野蛮人どもを血祭りに上げろ!」

威勢よく局員が鉄巨人に命令をくだし右手に持っている巨大な大剣を振り上げる。

その時俺はあることに気づく。

そういえば、こいつはベヒモスのようにウェルに改造されているのか?

改造されているのであれば局員の命令を聞くであろうが…もし施されていないのであれば…

そのうえ、鉄巨人と俺たちの間にはちょうど、局員たちがいる…その上で鉄巨人は剣を振り上げている…つまりは…

「っ!おいお前ら!直ぐに伏せろ!」

良心から俺は彼らに警告し伏せるように促しながら圭を体をつかんで即座に伏せさせた。

「ふはははは!怖じ気づいて…こうさ…」

だが奴等は耳を貸さず俺達が伏せた本当の理由を理解せず高笑いするが…

鉄巨人が放った横切りは俺の頭上を通過して振り回したことによる風圧に飛ばされそうになるが必死にしがみついて耐えたが目の前を見ると…ひじょうに見るに耐えない光景が写る。

先程の局員たちは伏せなかったことで上半身と下半身が千切れて真っ二つになっている光景…流石に俺でも吐きそうになる。

「……っ…!!」

圭も目の当たりにして血の気が引くなか俺はすぐに、圭をつれて部屋を出るために走り出す。

「直ぐに逃げるぞ!俺たちじゃあ勝ち目がない!」

あの鋼鉄の体に恐らく俺たちの攻撃が通用するとは余りにも思えないために直ぐ様脱出を図るべく走り出したことを決めた俺は圭は無言ながらも必死に頭を縦に振り同意だと察すると鉄巨人から離れるべくあの部屋から遠ざかった。

あの部屋から出てから3分ほど全力で走ったから息が上がり一度止まって後ろを振り返るとまだ鉄巨人は追ってきては居ないようだ。

「ど、どうしよう…あれに勝たないともしかしたらあれが地上に」

圭は鉄巨人が地上に放たれたことでの最悪のケースを想像したのか動揺を隠せない

どうする、俺達が攻撃してもたかが知れている……

「っ!そうか!ここも拠点なら」

一つだけ鉄巨人を倒すことができそうな方法を思い付き、即座に圭をつれて行動に移る。

「ゆ、雄也先輩!?」

「此処のメインコンピューターにアクセスする!」

「メインコンピューター!?なにか思い付いたんですか!?」

そういってしらみつぶしにだが拠点を回ってついにメインコンピューターにアクセスできそうな部屋を見つける。

「ここか!」

直ぐ様コンソールの前にたちシステムを起動させて操作していく。

「………やっぱりあった、時間は…これぐらいでいいかな…」

操作を進めていき、承認ボタンを押すと拠点全体に聞き届くほどのアラートが鳴り響く。

《警告、警告、自爆システムの作動を確認しました残り一時間後にこの基地は爆破されす、駐留者は速やかの待避してください、繰り返します》

「じ、自爆!?」

「この自爆の破壊力を使って鉄巨人を沈める、さてと、急ぐ…っ!?」

ここから脱出しようとした時だった俺は気配を察知して圭を抱き抱えてその場から回避すると部屋の壁を破壊してそこから大剣が俺達のいた場所に振り落とされた。

《きん…ゅう…じだ…ぃ…これ…よ…ロック解除…》

アナウンスが完全に途切れるのを耳にしながら直ぐ様部屋に出ていきなり攻撃を仕掛けてきた鉄巨人からまた逃げる。

「よし!もうこの拠点にいる意味がないから急いで直樹をつれてここを出るぞ!」

急がなければ俺達も爆発に巻き込まれる困れることになる。

通路を疾走する俺達は微かに覚えている帰りの通路を通っていく。

次に角を右に曲がった直後通路の死角からあるものが飛び出してくる。

「っ!?」

咄嗟にアークで襲い掛かってくる敵を防ぐとそのまま切り返して敵を切り裂いた。

「こいつらは!?」

敵を視認するとその姿は先程来るときにカプセルに保管されていた危険生物たちが野に放たれている光景

咄嗟になぜこうなったかを思考するとふと鉄巨人の攻撃でメインコンピューターを破壊されたとき流れたアナウンス、最後にロック解除と微かだがいっていた。

つまり、ロック解除とは保管されていた生物の保管されていたカプセルの解除ということだ。

こんなときに限って本当に最悪だ。

「あと少しだってのによ」

既に出口は目視できる距離まで近づいておりその行く手には大勢の危険生物…

そのうえ後ろから鉄巨人も近づいてきているだろう、つまり時間がないということだ

「…あそこまでいけば隔壁を下ろせるか…」

「雄也先輩?何かあるんですか?」

「圭、全速力で入り口へいって扉の横にあるパネルで隔壁を下ろせそれまで俺が生物の相手をする」

「そんな!?先輩が危険すぎます!」

「まあ、確かにそうなんだが…時間がないしそうこういってる場合じゃない…それとバイソン貸してくれ」

「…わかりました、絶対生きてくださいね」

そういって圭はバイソンと補充用のマグナム弾を8発を俺に手渡すと全速力で走り出し俺は高く跳躍する。

「先ずは圭の進路上の敵を一掃する!!ライトブリンガァ!!」

纏った光の斬撃を飛ばし圭の前にいる生物を蹴散らしていく。

「さてと、次は…っ!」

横からワイバーンが鍵爪で俺を切り裂こうと振り上げてきて、それをアークで防いで鍵爪をアークで弾くと空中で体を捻らせて空中の踵落としで地面に叩き落とす。

俺は地上におりると自分を狙う生物はわんさかとおり物量をものを押した物量戦で俺に次々と襲い掛かってくる。

切り返し、防御、カウンター、ギリギリの攻防戦をしながらも何とか戦闘を維持する俺は横目で圭を見る。

「はぁはぁ…なんとかたどり着いた」

息が乱れているがどうやら入り口にたどり着いたようで扉の横にあるパネルを操作し出した。

そろそろか…とりあえず、先ずは囲まれているこの大群をどうやって突破していくか

そんな突破する考えをする暇もなく生物が襲い掛かってくる。

やるしかねえかな

そう覚悟を決めて先ずは突出して出てきたブラッドウルフを一閃で斬り倒すと次はコボルトとワイバーンが空と地上、二方向から同時襲い掛かってくる。

先ずはコボルトから大降りに降ってくる鉄製の棍棒を振り下ろしてきてそれはアークで弾いて大きくよろめいた瞬間をついて左手に持っているバイソンでコボルトの眉間に一発で射殺する。

「次!」

直ぐに次の敵ワイバーンを見ると急降下して襲いかかろうしていたがいちいち相手するのも面倒なのでワイバーンの上をジャンプで通り越し、通り越すときにバイソンの銃弾をお見舞いし倒す

「先輩!早く!!」

既に隔壁が徐々にしまり始めており俺は全速力で扉へと走りだしその後を大勢のブラッドウルフが追いかけてくる。

「飛び込んで!!」

閉まるあとわずか、滑り込もうと俺は思い切り地面を蹴り入り口へと飛び込む

だが後ろの突出していたブラッドウルフも俺めがけて飛びかかってきて、無防備な俺はなにも反撃できる状態ではなかった。

「任せてください!!」

そういったのは勿論、扉の前にいる圭、そういうと圭はドラグノフを構えて射撃、弾丸は俺の顔のすぐ横を通り過ぎブラッドウルフと頭に直撃して即死した。

そして滑り込みで入り口を通り過ぎ入り口は隔壁で閉じ、危機一髪、無事であった。

「あ、あぶねえ…」

ある意味さっき二重の意味で危なかった。

「大丈夫ですか?先輩」

圭が優しく倒れている俺に手を差しのべ俺はその手をとって立ち上がると後ろの隔壁の向こうから強く叩きつける音がする。

「…急ぐぞ」

「はい!」

その二つ返事で螺旋階段を登り始めてリバーシティ・トロンの五階へと向かう。

登っている間に直樹を守りながらの中央突破の脱出プランを説明し五階の直樹が待つあの部屋が見えてきた。

「美紀!急いで脱出…っ!?」

俺の先頭を走っていた圭が部屋を見て直樹を呼んだのだがその言葉が途中で途切れる。

「圭!直樹!時間がない!急…い…」

嘘だろ?

そんなはずない…あいつらが…あそこから出てこんなところまで来るなんて…

俺はこの部屋にいる集団を見て絶句する。

そして先程建てたプランが破綻したとともになにも知らない彼女がこういった。

「ゆうくん!」

悠里達、学園生活部と俺は再会すると予想していた場所と違う場所で再会した  
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