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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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翡翠の雷鳴とドレスの少女

 
前書き
最近真面目に清姫と遊んでない……タマモとも遊んでない……スマホ欲しいよぅ……(泣。バイト疲れるよぅ……。
とまぁ、こんな心境での投稿です。多分強さは同じくらい。 

 
白い部屋に、また再び人が訪れた。
しかも、二人同時だ。
「おっと……、刹那さんかい?」
「この節はどうも、と言うべきか、お久しぶりです、と言うべきですか?人類超越者、コード:ゼロ?」
金髪に金眼の方はゼロ。生きても死しても尚世界を守る守護者。
白い髪に紅蓮の瞳をしているのは刹那。互いとは余り顔合わせはしないが、互いの事はよく知っている。
「さて、話も何だ。コイツで語ろうや」
ゼロは自らの刀ーーー星王刀ホープ・フューチャーとイマジン・ホープの二本を持つ。
「まぁ、その方が面白味が在りますね」
刹那も、自らの武器、白銀の鎌・ラスタードライヴR5を持つ。
構え、一歩を同時に踏み出す。
「セアッ!」
「ハアッ!」
気合い一閃。お互いの交戦範囲に瞬時に入り、剣戟を放つ。
「ふっ……」
「これはどうです?」
素早く手数で攻撃を放つ刹那。ゼロはそれをスキルではなく直感を便りに反らす、弾く、受け止める。
「この程度か、同じ«ゼロ»を冠する者よ」
「そんなわけ無いでしょう!」
途端、刹那の剣戟速度が上がる。特殊技能たる«信仰系自在式»の能力だ。それにプラスされてラスタードライヴの神格振動派のせいでゼロはそれを受ければ唯では済まない。
「ジン、スタートアップ。レベルは一だ」
途端、紫電を帯びた刀でそれらを捌くスピードを上げる。雷神皇だ。
「ではこれでは?」
途端、刹那のドレスが紫から赤に変わり、大剣を装備する。
「むおっ!?」
一瞬対応が遅れたゼロ。その横腹に大剣が横凪ぎに放たれる。
「ハアッ!」
「舐めんなっ!!ジン、レベルは二だ!!」
途端、蒼雷を纏った腕がその進路を妨害し、腕を犠牲にゼロはその攻撃を防いだ。
「あら、それを防ぎます?」
「ラスタードライヴも結構アレだな痛いな!」
傷のついた腕を壊し、ポイ捨てるゼロ。そこからまた新しく再生する。
「……雷の無限再生能力……。壊しがいがあると言うものです」
「いや恍惚な顔で言うなや」
刹那の言葉に動揺しながらツッコミを入れる。
「ま、無限再生には変わりねぇよ。さぁ、行くぜ?」
一歩、ゼロが踏むと同時に刹那の内側へ。クロスレンジに入る。
「天雷刃!」
蒼雷を帯びた刀で刹那を切り裂く。
「残念です」
しかし、それは残像。いつの間にか刹那は黒のドレスに身を包んでいた。
「うはっ。今のを初見で対処するか?」
「それなりの対策はしてますよ?それっ!」
途端、ゼロを水が包む。
「がぼがっ!!(こいつは!!」
「お察しの通り、超純水です。雷一つ通しませんよ?」
「がろー!(ニャロー!」
ゼロはもがく。だが出れない。
「これで終わりですか?ギブアップなら……」
と、刹那が言い掛けた時だ。
「ジン、レヴルばざんだ!(ジン、レベルは三だ!」
途端、水が水蒸気爆発した。
「くっ!」
咄嗟に赤のドレスに戻し、間合いを取る。
刹那の眼には、紅雷を纏うゼロの姿が。
「流石はって感じだ。レベル三まで出させたのはダークだって出来ないのに」
途端、刹那は察してしまった。ゼロの能力がその悉くを『変化させてること』に。
「……流石は守護者、一縄筋で勝てる相手では在りませんか」
「嫌々、結構健闘してるよ刹那。アンタが初のレベル三発動者だ。因みにレベルは五まであるから」
「……本物の化け物ですか。もう神とか普通に越えてませんか……?」
人は自力で神になることはまず不可能。それぞれの平行SAO世界にはーーー理由はそれぞれ異なるもののーーー神は存在する。刹那の世界には兄である陰斗や«主»、ゼロの世界にはダークネスウイングやシャイニングウイング等。
それぞれ異なる能力を持つ神がそこを束ねている。だが、刹那から見るゼロは明らかに人でありながら神の域に居ると感じていた。
「別に神になろうとか思ってる訳じゃないし。人救ってたら普通にここまで力付けたって感じだ。ま、そもそも人に崇められるとか好きじゃないんだよな。柄じゃない。そんなのダークたちにやらせとけ。俺は守護者で良いんだよ」
にやりとゼロは言い切った。本心からの言葉だろう。刹那もそれは分かる。
「……では、神にはならないのですか?私のお兄様の様に」
「シャノンの様に?まぁ、レギオンとかは、確かに魅力的だけど、俺は残念ながら器じゃ無い。シャノンみたくカリスマ性が在るわけでも無いし、ついてくるやつも居やしない」
果たしてどうだろうかと刹那は思う。
見るからに、少なくとも三人はついてくるはずだ。『彼等の性格上』は。
「ま、そういうわけだ」
「……それはそれで納得しました。では、続きをやりましょうか!」
次は刹那が攻め手。ラスタードライヴを大剣にして振り下ろす。
「見える」
それを紙一重でかわすゼロ。
「遅いっ!」
そのまま大剣の腹でゼロを殴る刹那。
「ゴフッ!」
咄嗟に腕を使うが打ち所が悪かったのか、今度は肩ごと切り倒して再生させる。
「再生、戦闘、普通に殴るっ!」
瞬時、紅雷の拳が刹那の腹に直撃して爆発する。
「くっ……!ですが!」
しかし、刹那は腕を掴んでゼロを動けなくする。その周りには銃が。
「ゼロ距離射撃!!」
ドドドドドッ!!っと銃撃音を響かせ、ゼロに直撃する。
「ぐおっ!鉛玉は普通にイテェよ!!」
強引に刹那を切り離すため腕を斬ると、瞬時にラスタードライヴを使ってゼロを斬る。
「だはっ!」
「体なら有効ですよねっ!!」
「舐めんな!!」
ゼロは上半身を切断して首を切断すると、そこから再生する。最早スライムの如き再生力だ。いや、アメーバか。
しかし、ゼロの顔に苦悶の表情が浮かぶ。
「っ……!」
「やはり、再生にも回数がありますか」
刹那は断じる。ゼロの再生能力に回数があることを。
「ちぇ。刹那さんったらマジストレートに物言いますね!確かにその通りだけど!!」
ゼロは認める。
「まー実際あと一回が限度っすかね?でも、その前に止めさせば問題ない!!」
ゼロは二本の刀を構える。
刹那もラスタードライヴを構えて迎撃に備える。

そして。

「レベル五、真帯電モード!!」

ゼロが本気で刹那に接近した。
「っ!」
刹那はラスタードライヴでその一撃を受ける。
「ラアッ!!」
気合い一拍。刹那は瞬く間に数十メートルも吹き飛ばされた。
「くうっ……!」
ステータスを防御に回してもこの威力。本来ならば此処が地球なら宇宙までスッ飛ぶレベルだ。それを防御に回しても受けた刹那はかなり利口な選択だった。
しかし。
「くっ……」
手に持つラスタードライヴが瓦解する。再生機能がまるで追い付いていない。
「ハアッ!!」
その状態で刹那はラスタードライヴを振るう。そこから斬撃を飛ばしてゼロに攻撃する。
「オラアッ!」
ゼロは迎え撃つ。右肩を前にだし、突進する。ショルダータックルだ。
刹那のそれはゼロの『唯の』ショルダータックルで粉砕された。
回避が効果がないとされているラスタードライヴをゼロは『真正面』から突破した。
「くっ……!」
刹那はこの瞬間、ここに来てから余裕を無くした。
「有り得ない……!此処までの力を……!」
「俺だって望んで欲しかったわけじゃねぇよ!!」
ホープ・フューチャーを振るって叫ぶゼロ。瓦解したラスタードライヴで刹那は防ぐ。
「正直言うとマジでふざけるなとこの力を叩き返してやりたいね!!」
「セアッ!」
刹那が攻撃し、ゼロのイマジン・ホープが受けて反らす。
「でも、こんま怪物でも救えるもんがあんなら救うでしょ!アンタもシャノンに救われたんだろうが、それと一緒だ!」
「っ……!一緒にするなっ!!」
ドレスを変え、大剣をぶっぱする刹那。それをクロスガードで受ける。
「貴方とお兄様を一緒にするな化物!!」
「ああそうさ、化け物さ俺は。世界から救世主と言われながらも反面化け物とさげすまれたのが俺だ!」
負けじとゼロもクロスガードを解いて裏拳を放つも、刹那に掴まれて防がれる。
「世界から争いがある度に俺は出向く!そしてその片方を潰す!でもそれが真に平和をもたらす訳じゃない!唯の一時的に過ぎない終わらせ方だ!」
「化け物でも思考はあるようですねっ!!」
ラスタードライヴで攻撃するも、足払いを掛けられバランスを崩す。
「化け物でも思考ぐらい持つさ!何時かそんなクソッタレな世界を止めるためには思考を止めるわけには行かんのさ!!」
そのまま刹那に止めを刺そうとするも。
「でもこれだって争いではないですか」
刹那の言葉に動きを止めた。
「……そうだな」
刹那から跳躍して離れると、刀をしまう。
「もう終わらせるんですか?」
「……きっちり止めを刺されてるからな」
ゼロが答えると、刹那は気付く。
体に妙な傷があることを。
「ショルダータックルの時に食らった傷さ。実はもう再生回数オーバーしてるんだ」
刹那は首をかしげる。
「いつ再生されたのですか?後学のために教えてください」
「……レベル五になると何の事か回数がスッ飛ぶんだよ。嫌な機能だぜ全く……」
お陰で痛くてしょうもない、とゼロは行った。
「まぁ、しかしアレだ。レベル五なんて相当出さねぇ代物だ。誇っていいぜ、アンタ。まちがいなくアンタは俺からレベル五を引き出させて勝った。アンタの兄さん、シャノンは実に良い妹を持った物だ」
「そ、そうですか?」
「ああ、少し羨ましいよ。お前たちがな?」
ゼロは言うと、霞になる。
「おおっと、マジかよ。深手おってるのに働かせる気か世界は!?オイコラテメェ融通聞けやコラー!!」
その叫びを最後に、ゼロは消滅した。
「……さて、私もお兄様の元へ帰るとしましょうか」
ラスタードライヴを仕舞い、刹那も此処から姿を消した。

これは後に、二人の神が聞き及ぶ話だが、それはまた次の機会に。 
 

 
後書き
偶然にも刹那さんもゼロの名を持っていると言う新事実。
ゼロ「あー、疲れたぜー」
あ、雷が本体の人で色違いで進化する人(笑)ちーす
ゼロ「すまないさんと三段打ちと多次元屈折侍と牛連れてくるぞ」
え、それ止めてくださいよ。
ゼロ「もしくはブリテン母子とその主従」
そっちの方が物騒だ!?因みに誰が誰だかわかるはず。
ゼロ「それにしても刹那はやっぱりすげーや」
能力でステータスいじれるからね。ゼロのスキル廃止した代わりに進化した雷神皇、『聖域の守護者(グローリーシーカー)』を使ってもまさかの耐久力。
ゼロ「わりかしマジで殺ったのにな」
いや殺っちゃ駄目だろ。
因みに現在この聖域の守護者のレベル段階で勝てる人は此方。
レベル一:ゲン、デスト、ゼツ
レベル二:ライガ、シャドウ、クウト、クレイ
レベル三:ジン(人間態の時)、ライト(闇落ち雷神皇心意持ち)、キリト(本編終了後)
レベル四:ダーク、ミヤビ、ロード、ダーク分身体
レベル五:ダークを除く六柱と刹那、その他神と後は作者。
ぶっちゃけこんな感じです。刹那さんは今回ランクイン。
ゼロ「あれ?ライトたち居なくね?」
そもそも白黒勢はゼロ、瞬殺だろ。サナは単に除いてだが。因みに。
サナ:そもそものスキルが相性的に勝手が分からない。
レイト:ぶっちゃけ、限界突破のレベル六でも倒せるかどうか。
タツ:そもそも論外。言霊使われたらどうあがいても立ち上がれない。
ゼロ「いや確かにそうだけどな!!」
雷が本体の人ってマジで何がどうしたんですか?
ゼロ「切り裂きロリッ子を連れてくるか!?それとも何度出てきて恥ずかしくない娘連れてくるか!?」
両方ともご勘弁を。と言うかアンタ今サーヴァント呼べないんじゃ……。
オルタ「l⊃^_^ゞ→久しぶりだな」
オルタ連れてきおったあああああああっ!!
ゼロ「オルタなら召喚できるしな」
止めて!?いや本当に切実に!!これ以上は駄目!!
ええい!こうなれば〆だ!次回もお楽しみに!!
よし言った!逃げろ!
二人「逃がすか!!」
オイコラ悪霊狐連れてくんなぁああああ!! 
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