戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十八話 石川少佐!ポエムはいいぞ!!その十五
「次の紙出す間に時間切れだぜ」
「時間はあと少し」
「俺達はもう書いたからな」
「これで俺達の勝利だぜ」
日帝衆の彼等は時間切れで負けるというのだ。
「よし、これでな」
「後は採点だぜ」
ここで時間切れとなった、そうして。
その結果はというと、日帝衆側の札はストックを出す間に時間切れとなってしまってだった。
「勝者ジャスティスカイザー」
「まことに不本意ですが」
「日帝衆の方々が札が遅れたので」
「彼等の勝利とするしかありませんでした」
「この様なあってはならいのですが」
「まことに無念です」
「今和歌の歴史が汚されました」
定家さんに続いて審査員である六歌仙達も言う。
観衆達に唇を噛み締め悔しがる、だが。
例の二人はだ、この状況で余計に喜んで言うのだった。
「よし、勝った!」
「勝ったぞ!」
「また俺達が勝った!」
「大勝利だぜ!」
小躍りして喜びを表す、そして。
定家さん達にだ、こう言うのだった。
「審判と審査員有り難うな」
「いやあ、今回も勝たせてもらったぜ」
「敗北の味ってどんなのだろうな」
「知りたいよな、一回」
「まあ負けたらそれで話が終わるけれどな」
「いやあ、本当にどんな味が知りたいよな」
こう全世界に対しても言うのだった。
「無敵ってのも辛いぜ」
「無敵主人公過ぎるからな、俺達」
「いやあ、無敵の俺達に敵はない」
「それもちょっと辛いものがあるな」
こう自慢しきりに嫌味に満ちた表現で言い。
尚智ことジャスティスレッドがだ、尚武ことジャスティスブルーに言った。
「よし、やるか」
「ああ、いつものあれをな」
「勝ったらあれしないとな」
こう二人で話してだ、そのうえで。
若草山から瞬時に白波立つ大海原に出てだった、その中にある岩場の上にそれぞれ腕を組んでポーズを組んで立ち旭日をバックにして言った。
「正義は勝つ!」
しかし、この言葉の直後。
天神様が登場してだ、二人に怒りの雷を落としてから叫んだ。
「秘奥義!寝殿イズナ落とし!」
「天神様グッジョブ!」
「流石学問の神様!」
「よくやってくれました!」
「天罰てきめん!」
「太宰府から見ていたよ」
スーツで決めた粋でダンディな外見のおじさまである、その天神様が急に出て来て言うのだった。
「よくもここまで和歌を冒涜出来るね君達」
「今度は天神様だと!」
「菅丞相か!」
歌舞伎の菅原伝授手習鑑ではそう呼ばれている。
「今回和歌オールスターか!」
「豪華過ぎるだろ!」
「ちなみに僕の声優さんは某ノラガミに準じて欲しいね」
アニメ化の際のリクエストである。
「六歌仙も豪華であると嬉しいね」
「作者声優さんのリクエスト多いな」
「悠木瞬ちゃんなんてそのまんまだからな」
「それで天神様もかよ」
「某ノラガミそのままなんだな」
「そうだよ、しかし君達それでいいと思っているのかな」
額に青筋を立ててだ、天神様は二人に尋ねた。
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