おぞましい鏡
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3部分:第三章
第三章
「やらないか」
「何をやるんですか!?」
「いいのかい、俺ノンケでも食っちまうぜ」
しかもだ。会話はRPGの町の人だった。
「嬉しいこと言ってくれんじゃないの」
「言ってません!」
「こうなりゃとことん喜ばせてやるからよ」
そしてだ。男は遂にこう言ってきた。
「いいこと思いついた」
「何をですか!?」
「御前俺のケツの穴に小便しろ」
言うのはこのことだった。
「トイレでな」
「嫌です!」
「おいおい、ここまで来てそれはないぜ」
男は勝手に話を進めていく。しかもだ。
先生はダッシュで走っているのだ。だがベンチは先生の横にあり続けている。そうしてそこに座っている男は先生に話を続けてきているのだ。
だが先生は必死なあまりそれに気付かずだ。男と会話を続けるのだった。
「僕そういう趣味は」
「いいのかい?俺ノンケだって食っちまう男なんだぜ」
会話は通じない。
「とことん喜ばせてやるからよ」
「ひえええええええええええ!!」
先生は男からも逃げようとした。ダッシュのスピードを速める。すると今度は。
右手にだ。ダンディの口髭の男性が出て来た。髪はお洒落なパーマにしている。スーツも端整に着こなし顔立ちも整っている。だが。
その人はいきなり服を脱ぎはじめた。そしてそこにだ。
男の子が来てだ。その人の白ブリーフ姿を見て愛しげに呟いていた。
「はじめて見ちゃった、先生の白いブリーフ」
「そんなの見たくないよ!」
先生の心の叫びだ。
「僕トランクスなんだよ!しかも何!?」
先生の目の前でだ。男の子と髭の紳士は。
愛し合いはじめた。またその姿が。
えも言われぬものだった。それを見てだ。
先生は吐きそうになった。ダッシュをしているから余計にだ。
「うう、インスタントラーメンが喉まで」
そのことにだ。悪寒を感じざるを得なかった。しかもだ。
行為の一部始終をだ。先生はダッシュで見せられた。これだけで嫌になる。
おまけにだ。その後ろからだ。
おぞましい声が聞こえてきた。その声は。
「ああ!?生徒の目の前でやられて感じてんのかよ!」
「オカマ先生よ!」
こうだ。おぞましい声が聞こえてきたのだ。
「何だおめえ起ってんのかよ」
「まさか」
先生はその声を聞いてだ。恐る恐る。
その後ろを振り向いた。するとそこでは。
あの髭と毛だらけの筋骨隆々のブリーフ男がだ。やくざ者と思われる男二人に前後から攻撃されていた。男が男にだ。
その恐ろしい光景にだ。先生は。
無意識のうちに動きを止めてしまった。そしてだ。
その行為を見る。やがて。
やくざ者達は男にだ。学生服の男をけしかけてだ。そうしてだった。
またしても後ろからの攻撃が行われる。それは一度見たら絶対に忘れなれないものだった。
しかもだ。立ち止まっている先生の後ろからだ。
今度はだ。こんな声が聞こえてきた。
「商品価値のない者は生きている価値がありません」
「いいですよ、若し私が女なら」
「貴方の子供を産みたいところでした」
中年、いや初老の男のいやらしい声だった。その声を聞いてだ。
先生はそちらも振り向いた。そこは地獄だった。
初老の太った男が肥満した少年を愛撫していた。いとしげに。
あちこちをさすり舐めそうして愛していた。それを見てだ。
先生は動けなくなった。その先生に。
今度はモヒカンレザー男が巨大な槍、股間にあるそれで若い男を攻撃し最後は後ろから銃で撃たれてこと切れる姿が出て来た。
さらにだ。犬と脚のない男の行為、挙句には手足がなくなり後ろに己の手を入れられる。様々な地獄絵図を見てしまった。
先生は遂に意識を失った。そしてだ。
目が覚めた時いた場所は。
当直室だった。何時の間にかそこにいた。先生は畳の上で仰向けに寝ていた。
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