とある3人のデート・ア・ライブ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第九章 全ての始まり
第4話 新たな方程式
前書き
少し表記に変更点を加えさせていただきます。
神代→柑果
アレイスター→アレイ
ソフィ→ソフィ
です。ソフィは変わりませんw
ではっ!
私、神代柑果はアレイスターとソフィと一緒に図書館へと向かっていた。
入ると、そこはバカみたいに広かった。体育館ぐらいあるんじゃないかと思う位に。
アレイ「さて、集まってもらったのだが」
アレイスターが私とソフィに座るように促しながら話を切り出した。
アレイ「君たちは、魔法が残酷だとは思わなかったかい?」
ソフィ「うん?」
柑果「うん?」
アレイ「……どうして疑問系なんだい?」
あなたが何を言いたいか分からないからです。
ソフィ「何が言いたいの?」
ソフィの言葉に私もうんうんと強く頷く。残酷というのはどういう意味なのだろう?
アレイ「魔法というのは才能のある者にしか与えられない」
ソフィ「ふむふむ……なるほど」
柑果「……へ?」
いやいや、どういう意味だよ!?っていうかソフィさん!?何で今ので分かったの!!?
……顔に出さないように努力した私を誰か褒めてください。
アレイ「魔法を使えなくても使えない人間がいる。それは脳の処理能力が関係しているんだ」
そんな私を気にせずアレイスターは話を進める。
柑果「……それで?」
アレイ「だから私は考えた。今の魔法式を使うのには限られすぎていると」
……………。
アレイ「ならばどうすれば他の人も魔法を使えるようになるか」
……………おやすみ。
アレイ「それは……って、神代君。あからさまに寝ようとしないでくれ」
柑果「だって〜、私の理解力は一般人以下だもん」
アレイ「……本当に君が幻想殺しを創ったのか疑問に思うよ」
言いながら頭を抱えてため息をつく。悪かったね。共感覚とサヴァン症候群のおかげで記憶する事は出来るんだよ。
それを見越して(?)か、ソフィが腕を組みながらアレイスターの方を向いた。
ソフィ「要は他の人も使えさせるために、今の魔法式を根本から覆したいのよね」
アレイ「そうだ。今より簡単に分かりやすい魔法式をな」
……いや、本当に何で分かったのさ。それより魔法式を簡単にするってどうやるの……?
アレイ「まずは、神代君の幻想殺し……アレをどうやって創り出したのか教えて欲しい」
幻想殺し?………多分全てを打ち消す魔法のことだよね?
何勝手に名前つけてんのさ。地味にカッコイイじゃないかこの厨二病野郎め。
柑果「えっとね、全ての魔法の共通点を見つけ出して……」
でもそれを口に出さないのが私である。
アレイ「共通点?」
柑果「そ。図書館とかで色々な魔法式を読み漁って、共通点を見つけたからそれを打ち消す魔法を創り上げた」
アレイ「……その共通点というのは?」
柑果「まあ色々あるんだけど……」
と、私は数式や文字列の順番の法則など色々話し始めた。
数分程説明し、アレイスターはどこか納得したような、しないような顔をした。
アレイ「……なるほど。それは全て満たさないとダメなのか?」
柑果「ううん。どれか一つだけでいいよ」
アレイ「……通りで僕たちが気づかないわけだ」
ソフィ「でもでも、聞いたところで根本的な解決にはなってないんじゃない?」
アレイ「だけどいいヒントになったのは確かだよ」
ニヤつきながらアレイスターは鞄から取り出したノートにペンを走らせた。何か思いついたのだろうか。
私とソフィはそれをしばし見守っていた。
すると。
アレイ「ふむ……」
柑果「何か分かったの?」
アレイ「あぁ。でも確証がないし、創るのにはもう少し時間が掛かりそうだ」
ソフィ「骨が折れそうな作業よね。全ての魔法を書き換えるんでしょ?」
アレイ「勿論。そのために君たちも手伝って欲しい」
私まだ会って一時間も経ってないんですけど。そんな身勝手に信頼してもいいんですかねぇ?
ソフィ「良いわよ」
良いんですか……。
アレイ「神代君は?」
いきなり言われましても……。
ソフィ「……手伝ってくれる?」
そう言われましても……。
でもまぁ、学校の授業よりは面白いかな〜。教科書なんて見ただけで覚えれるし、計算も十桁×十桁の計算も暗算で出来るし。
理解してるかどうかは別だけどね。
だから。
授業中とかにでも考えれば……授業が暇じゃなくなる!
……いつも暇だったのかよ。
柑果「……分かった。協力する」
そして。
アレイスター、ソフィ、柑果の新たな魔法作りが始まった。
新世代魔法。
これは後にこう呼ばれることになる。
『魔術』と。
ページ上へ戻る