ソードアートオンライン 黒紅の騎士と紫紺の剣姫
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旗十字(フィーアクロイツ)
前書き
バイト中に、浮かんだ新キャラが出ます。
ラン:「仕事中に何考えてんだ」
ルキウス:「天候によっては、客足が少なくなるんだよ。悪天候とか特に」
攻略戦PvPが、終わりキリトと俺がビーターを名乗り始めてから数か月後俺とユーリは、アインクラッド25階層の主街区”アリテア”をホームに付近でスキル上げと生産職クラスを始めた他プレイヤーの為に材料を集めていた。最近、雑貨屋を始めたエギルに卸して彼を仲介してではあるが。
そんなある日のことだった俺らが、彼らに遭ったのは。
「ラン君、スイッチ!」
「あいよ」
オークウォーリアーのポールアックスを盾で、弾いたユーリとスイッチで入れ替わった俺は水平2連撃ソードスキル【ホリゾンタルアーク】で無防備になった胴を斬りつけ、HPバーを削り取られた猪頭の戦士は、青いポリゴン片に変換され散った。
「ふぅ。お疲れさん、ユーリ」
「ラン君も、お疲れさま」
左手の愛剣”ブラッドエッジ”を鞘に納めユーリに近づきハイタッチを交わす。ただ、身長差があるため毎回ユーリがジャンプすることが通例になっている。
「そーいや、ビーターって言葉が最近キリトの代名詞になってんなぁ・・・」
「だって、ラン君。他のプレイヤーの為に材料集めてるし、協会の子供たちにも自衛ができるように剣教えてる姿が目撃されてから、真のビーターは黒の剣士”キリト”だって固定化したみたい」
たしかに、材料集めしてるけどスキル上げの次いでだし、剣を教えてるのもベータテスターなりのちょっとした償い、自己満足でしかないけれど。周囲の人間には、良いやつ認識されてしまったようだ。
「さて、そろそろ帰るか」
「うん」
迷宮区を抜けて森の中を、二人で歩いているうちに少し前方で剣戟の音とモンスターの咆哮がかすかに聞こえてきた。急いで、そこに向かってみると男3人と女2人の5人のプレイヤーが狼型Mob"グレイウルフ”の群れに囲まれていた。取り敢えず、俺たちは1番近くにいたやつを排除してパーティーに接触した。
「おい、あんた等。俺たちが俺たちがこっちのタゲとるから、残り1匹くらい倒せるだろ?」
「ああ。あんたはー「話は、後だ!行くぞ」
リーダーらしき、片手剣使いに男に残り1匹を任せ3匹を2人で迎え撃った。安全マージンを十分にとっていた俺らは苦も無く3匹を倒し、彼らもマージンは十分にとっていたらしく倒せたようだ。
主街区へと戻った俺たちは、彼らと共に宿屋に向かった。
「まず、助けてくれてありがとう。俺は、ギルド旗十字のリーダー、ノルテだ」
まずは、俺が最初に話しかけたアジア系にしては珍しい金短髪の男が自己紹介する。
「僕は、ユーク。さっきはどーもねぇ~」
次は、ノルテの俺たちから見た右側に座った黒髪ショートの女性。女性にしては、1人称が僕という俗にいう”僕っ子”というジャンルの人間のようだ。
「自分は、エスト。先ほどは、感謝する」
中世の武器が多いアインクラッドにしては珍しい着物を着た長身の男が名乗り、感謝をする。妙に、堅苦しい。
「んじゃ、俺っちがミッテっす。助かったっすよ、さっきは」
チャラっぽい口調の少年が、ミッテといい一応タンクをやってるらしい
「・・・で、僕の後ろにいるのがブランだよ」
最後は、ユークの後ろに隠れていたケープで顔を隠した少女だった。
「・・・ブ、ブラン・・・です。・・・ありがとう・・・ござい・・・ます」
名前と自己紹介をしてまたユークの後ろに隠れてしまった。
「俺は、ラン。訳あって25層にいたけど、攻略組だ」
「私は、ユーリです。攻略組ですが、よろしくお願いします」
簡素な自己紹介をしたが、ノルテとユーク以外全員がフリーズしたように硬直していた。
「・・・まさかと思うけど、その黒紅の髪と装備で攻略組ってことはランってあのラン?」
ノルテは、俺の別称と知っているようだ。確かに、最近キリトと差別化を図るために髪と装備を染色したけども誰から聞いたのだろうか。多分、アイツなんだろうな・・・。
「ユーリちゃんって、あの攻略組でも数少ないっていう女性プレイヤーでしょ?僕、会いたかったんだ」
ユークは、ユーリに対してキラッキラッとした笑顔でハグしていた。なんというか、凄い微笑ましい光景だ。それから、数分後ユークがユーリをひとしきり堪能したようで笑顔だったがその対象にされたユーリは、ぐったりとしていた。
後書き
???
ラン:「お前だろ?最近俺が髪染めたの知ってるのは、ユーリ以外だとお前だけだ」
???:「おー、分かっちまったか。流石、ランだねぇ」
ラン:「はぁ、あんまり有名になりたくないんだから。頼むぜ、ラジエル」
ラジエル:「へいへい。今度、アレについての情報タダで教えるからかんべんな」
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