がっこうぐらし!The world in confusion
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chapter46
前書き
この回ではゼルガー小説からこうじさんのキャラクターとのコラボをしています
SIDE雄也
管理局と自衛隊との戦いは終わって昼過ぎ漸く俺は小学校に戻ってこれた。
「急いで衛生兵!」
「こっちに包帯を持ってきてくれ!!」
拠点では負傷者の手当てで自衛隊が疾走しており、見る限り手当てしている負傷者は投降した局員しかおらず、戦闘で負傷した怪我が目立つ。
「雄也先輩!」
拠点内を歩いているとドラグノフを担いでいる圭がやってくる。
「圭、無事だったんだな」
「それは、こっちの台詞です」
お互い無事だったことを確認しする。
「人手が足りない頼むから手を貸してくれ!」
そう自衛隊の助け声が聞こえて俺はその方向を見ると肩を脱臼しているのか痛がっている局員を見ている自衛隊、その局員に近づき横でしゃがんで様態を見る。
「肩が外れてるのか?ちょっと痛いけど我慢してくれ」
そう思い俺は局員の外れている腕を持ち、強引的だと思いっきり局員の肩を入れる。
「っ~っ!!!」
「肩は入ったからこれで問題ない、あの重傷者がいますか?できる限り回復魔法を使ってある程度の怪我は直せるはずなので」
「それならあっちのテントだ、あっちも人手が足りない、いってやってくれ」
自衛隊員から場所を教えてもらい俺はそのテントの元へと駆け足で向かう。
「雄也先輩!私に何か手伝えることないですか?」
俺の後ろを圭が着いてきて手伝えないか聞いてきて俺はふと子供達のことを思い浮かべ圭に向けて口にした。
「圭は子供達の面倒を見てくれ安心させてやりたいからな」
「うん、分かった」
そういって圭は体育館の方へ向かっていき俺は重傷者がいるテントへと入っていくのであった。
俺が重傷者の治療に入り二時間ほどか過ぎた立て続けにケアルを使い怪我を癒していると圭がやって来る。
「圭?どうしたんだ?子供達のところにいたんじゃ…」
突然の訪問に戸惑う俺に圭は平然に話しかけてくる。
「自衛隊員さんからボランティア…となのる…人が来て…その人が雄也先輩のこと呼んでいたんです」
「…俺を?それにボランティアだって?」
…俺に心当たりはないし何より今は巡ヶ丘は結界に包まれて出入りは不可能な状況…本当に妙な話だな
「どうするの?」
「…会ってみよう…もしかしたら知り合いかもしれない」
会わなければ始まらないと踏み切り俺は校門前に向かうと校門前にはキズがひとつもついてないトラックに運転手であろう青年に付き添いの小学校の女の子がいた
その二人の服装を見るに荒れているところがない…まさか、本当にそとから来たのであろうか
「あんたか?俺に会いに来た人って?」
「えーと、会ったことありますか?」
取り合えず、記憶ではあったことはない、一応警戒はしておいた方がいいな
「はじめまして、僕は阿南祐輔て言います」
「私は高町なごみと言います」
阿南…聞いたことのない名字だ…でも高町って…なのはの親戚か?…でもそんなの聞いたことないし…
「まぁ、ストレートに言うと僕達はこの世界の住人では無く平行世界からやって来たんです」
『………はぁ?』
阿南という青年がいったことに俺達は戸惑いを隠せなかった。
そこから祐輔さんの話とここに来た経緯を語り始めた。
平行世界の管理局…いや、既に管理局は解体されて新しい組織、時空警備局というところの局長から物資の提供をするように言われて来たらしい
その上祐輔さん自体、平行世界を行き来しているようで適任だと思い一般人でありながら頼まれたと祐輔さんは苦笑いしながら語った。
一応の事情を聞いて話から信用はできる人だと見抜き俺達も自己紹介をする。
「・・・・俺も似たようなもんだからな。改めて月宮雄也だ。救援物資届けてくれてありがとう」
「私、『祠堂 圭』て言います」
自己紹介が終わり早速、物資を運びここにいる避難民全員に食料を給付していく。
俺と祐輔さんも給付の手伝い
そして圭となごみちゃんは子供達に童話の本を読み聞かせていた。
因みになごみちゃんが童話の話から鈍感過ぎて女心がわからずに自業自得でぼこぼこにされるという実体験の話に…本当になごみちゃんって小学生だよね…一体どんなものを見てきたのだろうか…
そして色々と過ぎて夕方、物資の荷下ろしも終わり祐輔さん達は俺に異世界に行ける転送装置を渡すと去っていった。
そしてその夜、俺は硲さんがいる応援室にやって来ていた。
理由は俺は明日この拠点からでていくことを告げるために
「そうか…何をいっても止める気はないんだな、それなら私は止める気はない…」
「ありがとうございます、今管理局は壊滅的な打撃をおった直後、流石に動くことは不可能といってもいいですから…」
戦力のほとんどを失った今の管理局に動けるほど戦力があるとは思えない、今のうちにリバーシティにいき圭の友人を助けにいくのが先決だ。
その後は中学校に戻る…あいつらに謝らないといけないしな
「雄也くん、最後に私から言いたいことがある、例えこの先苦難が待ち受けているだろう、だが何かに立ち向かうことを恐れるな…どんなときでも自分が信じるもののために…」
「自分の信じるもの…」
「私からはこれだけだ、もう夜も遅い、テントに戻って休むといい」
そういって俺は部屋からでて行き寝床のテントへと向かうなか俺は考えた。
主にこれからのことでだ
この戦いが終わったら俺はどうしようか?
まず、初音島を見付けることを第一にだろう、これは祐輔さんが持ってきた異世界転送装置で見つかる確率は飛躍的に上がった。
そのあと自分はどうするべきか、俺はこの一件で管理局からのお尋ね者として追われることになるだろう、初音島に行けばその心配はなくなるとは思うが…この世界の圭達のことを考えるとそれができない
「はぁ…どうすればいいだろう」
この戦いが終わっても悩みの種は減らない一方だとため息をしながらテントに戻り眠りにつくのであった。
そして翌日朝9時を回った時刻校門前におり、俺の見送りにるーちゃん達を始め、若狭家、子供達などが見送りに来ていた。
「ゆーにい、行っちゃうの?」
別れたくないのか、るーちゃんは寂しそうな顔をして俺に問いかけてくる。
「うん、早く、りーねえや、他のみんなにもたくさん心配させちゃったから早く行かないと行けないからさ」
「…また戻ってくる?」
「ああ、用事がすんだら必ず、その時はまた特製のデザート作ってあげるから」
「本当!?」
「ああ、ほんとうだ」
るーちゃんは満面の絵顔を俺に向け、俺は他のみんなを方に顔を向ける。
「短い間でしたがお世話になりました」
「世話なんてそんな寧ろこっちが世話になったよ!」
「先生、算数教えてくれてありがとう!」
そんな感謝の言葉のなかこちらに近づく少女が一人
「ごめん!遅れちゃいました!」
「全く、あと少し遅かったら置いていってたぞ、圭」
「お、置いてくなんて酷くないですか!?」
巡ヶ丘中学の制服を来て大きな弦楽器を入れるようなケースにドラグノフそれとコンパクトなバックを持った圭がやって来た。
「それで、お母さんには話したのか?」
「は、はい、お母さんはいっておいでって…」
「そうか、それじゃあそろそろいくか」
出ていくことを認めてくれたようで素っ気ない返答してから俺達は校門から外へと離れていく。
『いってらっしゃーい!!』
ふと校門の方から見送りに来た人達が俺達にそういい、一度圭と顔を合わせて頷き。
「「行ってきます!」」
必ず帰ってくると心に決めながら俺達は助けを待ってあるであろう圭の友人のところへ歩き始めた。
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