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揺るがぬ生き様

作者:刀の道
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NARUTO
  N.8

  木の葉温泉地side

 大蛇丸と別れた俺は温泉地へ来た。

 「ナルトの兄ちゃん!修行に付き合ってほしいんだなコレ!」

 「おー木の葉丸か、影分身をマスターしたようだな。
 じゃあここのお湯の水面に手を当てて掻き回してみろ」
 螺旋丸を教える前に手の平でのチャクラ操作をまず感じなくてはならない

 「わかったんだなコレ!」
 その様子を見ていたエビスはにやけている。

 [フフ……凄いですね、ナルト君…君は]
 エビスは脳裏に木の葉丸との会話を思い出していた。


 「今日は、いつになく気合いが入ってますぞ!お孫様!」
 エビスは木の葉丸の様子を見て、自分の指導が通じたと思っていた。

 「いつもなら火影様に奇襲をかけに行く頃ですのに」

 「そんなのは、もう…やめたんだコレ……」

 「そうですぞ、お分かりになられましたか
 私の言う通りにすることが火影になる近道なのです!」

 「そんな道なんかないよコレ!」
 木の葉丸の普段と違う、真剣な表情を見てエビスは思わず聞く。

 「え?」

 「ナルトの兄ちゃんが言ってたんだコレ
 火影になるなら…命をかける覚悟をもってやれって!」

 そう火影は文字通り己が命を賭して里を仲間を守る存在。
 それに見合う強さ、賢さ…様々なものが里を良くしていくには必要。
 だからこそナルトは木の葉丸にその事を伝えたのだとエビスは思った。

 「中々うまくいかないんだなコレ」

 「まずは渦がなるようにイメージするんだ」

 [確かに何事にも近道など存在しない…
 私を含め、里のみなは君を誤解していた…
 君は私よりよっぽど頭のいい教師だった。そして…
 化け物でもなかった…君は立派な木の葉を担う忍だった!]


 そんな感慨にふけっていると木の葉丸とナルトが騒いでいるのが見える。
 見ている方向を見てみると、女湯を除く変態がいた(エビスから見て)

 「フッ…どこの誰だかわかりませんが…
 ハレンチはこの私が許しませんぞ――――!!」
 エビスは突っ込むがナルトに止められる。
 そして相手も口寄せをしていた。

 「エビス先生落ち着け、それとこの人は三忍の一人自来也さんだよ」

 「お!お前儂の事をよく知ってるのォ―」

 「そりゃ木の葉の忍だからね、それにあの小説も知ってるよ」
 自来也は大蛇丸を追って里に戻ってきたが、よもやここで四代目の息子に会うとは思わなかったようだ。

 「あんたに良い物をあげよう…コレだ!」
 俺は瞬時にある本(エ○漫画)を自来也先生に差し出す。
 後ろでエビスと木の葉丸が騒いでいるが、今はかまってられない。

 「な…なんちゅうもんをくれるんじゃ!気に入った!」
 さ…さすがエロ仙人と言われた男。残念すぎる…
 まぁ途中まで読むと、俺からのメッセージが書かれた特殊紙が入っているから気が付いたら
 接触してくるだろう。

 「じゃあな木の葉丸!ちゃんと修行やっとけよ」
 パラパラめくっていた自来也の目つきが一瞬鋭くなったのを見て退散した。


 ―――――――――――――――――――――――――――――


 研究所に戻ると大蛇丸がカブトと共にやってきた。

 「それで、用件は何かしら?今はあなたが纏めた物を学ぶのと研究で忙しいのだけれど」

 「いや、なにお前も知っているとおり万華鏡写輪眼のコントロールには莫大なチャクラが必要だ
 無論、お前もを使えば【うちは】でなくてもコントロールできるが…
 それも多大なチャクラをずっと消費する。しかしそれは勿論副作用もある。写輪眼の研究と柱間細胞の研究
 これら二つは別の者にも研究成果は有用のはずだ、だからこそお前にこれを託そう」

 「?!これは…ふふふ…ナルト君つくづく君は驚かせてくれる」
 大蛇丸は笑みを浮かべながら帰っていった。

 研究所を後にし、今は鍛錬場としての機能も持つ畑にやってきた。
 そこでは、あるものは投げられ地蔵Gを使い鍛錬
 あるものは影に性質を混ぜる修行などと思い思いの事をしていた。
 本戦にでないものは畑を耕し体を鍛える。犬塚には固有の役割として牧場管理を任せており
 赤丸とキバは羊の追い込みや牛の放牧を行っている。
 リーとガイには

 「この球根はチャクラを吸う特殊な植物だ
 これを入れた袋を持ってトレーニングを行え
 チャクラに頼らない純粋な肉体強化をしよう」

 「わかりました、ナルト君」
 「ナイスガッツだリーよ1」

 この別名吸根とでも言おうか、この植物は元はチャクラを吸う吸生植物だが
 改良をすこし加え、漏れ出たチャクラや余分なチャクラを吸い取る性質を持つ。
 正に体を鍛えるならコレだろう。

 休憩の時間になったので、体を休めていると
 ラボの職員と護衛暗部が自来也の来訪を伝えてきた。
 すぐに飛雷神で裏門に飛び待たせている場所へ向かう。

 「おーよくきたノォー!!」

 「どうも、遅くなりました…それで手紙の事ですね?」
 それには大蛇丸の事を示唆する内容を書いておいたのだ。

 「そのとおり…お主どこで知った…」

 「そこらへんは三代目などにね、それと大蛇丸は既に木の葉に戻ってますよ?
 何なら話でも、それとちょっと個人的な話が」

 「なんだと?!あやつはそんな奴ではないと思っておったがノ」
 自来也を大蛇丸の場所へ案内し、詳細を聞かせた。
 話が終わった後、自来也にガマの契約巻物に名前を書かせてもらい
 ついでに仲間たちを見てもらった。

 サスケ達を見て唖然としていたのとガイとリーの仙術に似た気配に驚いていた。
 自来也にもコツを覚えるための横隔膜刺激を行った。
 それとイチャイチャシリーズに絵を足すという案を話すと、意気投合してしまった。

 美術系部門のラボに入り浸る様子だった。



 ―――――――――――――――――――

 砂の宿近く…


 「参ったな…君は寝ないんですか……」
 チョウジにのされた毛玉がいた。

 「何の様だ…」

 「寝込みを襲わせてもらおうかと思ったんですがね。
 君をここで叩けばボクは本戦に戻れるかもしれない
 それにサスケ君と戦える可能性もあるからね…」

 その言葉に反応する我愛羅。
 その後も御託を言っているそいつは既に目障りな存在。
 我愛羅と守鶴はそう認識し、砂が瞬時に毛玉を包み圧死する。

 「この程度反応できないなら無駄だったろうな…」

 [しゃぁ!そりゃあっちはくそ狐が教えてっからな!]


 その様子を遠くで見つめる二人の影。

 「すごいですね…アレが彼の正体ですか」
 一人はカブト…

 「しかし…いいのか奴は音の…」
 もう一人は砂のバキ(言峰ではない)

 「いいんです彼はとうに用済みですから
 サスケとかいうガキの力を観る当て馬かと思っていたが」

 「いえ、もうその必要がなくなったのでね
 大蛇丸様からも中止と言われました。ハハハ」

 カブトの言葉にバキは疑問を感じたが他里の問題。
 何も言えず、ただ「そうか……」とだけ口にした。



 まもなく里の膿を出す戦いが始まる…その予兆を感じる夜だった。

 
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