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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第四十六話 福島少佐!いきなりバレンタイン!!その六

「私もいる」
「じゃあ三人で戦いましょう」
「その時は」
「連載が続いていればな」
「ですね、次回作もです」
「俺達が主役なら」
「悪田部さんも変身して」
「それで三人で戦いましょう」
「是非な、しかしだ」
 ここで悪田部は二人に話した。
「次回作は真面目な作品らしい」
「真面目ですか」
「こんないい加減な作品じゃないんですか」
「じゃあ俺達の出番なしですか?」
「まさかと思いますけれど」
「そうらしい、君達の出番もだ」
 それもというのだ。
「わからないそうだ」
「うわ、嫌な話ですね」
「これから出番わからないんですか」
「次回作は真面目」
「真面目だと俺達の出番ないじゃないですか」
 何しろギャグキャラである、それで真面目な作品に出られる筈がない。間違っても主役には絶対になる筈がない。
「腹立ちますね、それ」
「俺達を出さずにどうするんですか」
「それ間違ってます」
「断固として抗議します」
「私も同じ意見だ、しかしそれが作者の考えだ」
 即ち書いている人間のだ。
「だから仕方ないと思わねばならない時がある」
「シビアな話ですね」
「その辺りは」
「星河みたいに長期連載にならないんですか?」
「何年もとかは」
「星河が終わるのは十年先かも知れない」
 二〇一五年一〇月時点でだ。
「相当に先だな」
「ですね、この作品はもう第四クールです」
「もうあまり話がないことは確かです」
「そのことを考えますと」
「連載終了は近いですね」
「しかし星河はまだまだ先だ」
 その連載終了はだ。
「作者のワイフワークになるかも知れない」
「っていうかあの作品連載はじめてもう十年ですか?」
「それ位にはなってますよね」
「もうドカベンみたいですよ」
「大甲子園にはならないですよね」 
 大甲子園は水島新司先生作品オールスターだが実質的にはドカベンの続編と言ってもいい。主役が明訓だからだ。
「あぶさんとは流石に」
「幾ら何でもないとは思いますが」
「あそこまで書ければ神だ」
 尊敬に値する、まさに。
「何しろ連載第一話は昭和四十八年だ」
「まだホークスは南海で」
「監督ノムさんですからね」
「しかも西本幸雄さんが阪急の監督で出てますよ」
「近鉄の監督じゃないんですよ」
 このことも重要であろう。
「あの人近鉄で八年された時の前は阪急で十一年監督やっておられましたからね」
「その最後のシーズンだったんですよね」
「丁度その時に南海が優勝したんですよね」
「南海時代最後の優勝でしたね」
「それから四十年に渡っての連載だった」
 あぶさんも還暦になった。
「素晴らしいとは思わないか」
「脱帽です」
「出来ないですよね」
「作者もそこまで連載が続けられるか」
「無理ですよね」
「ゴルゴは四十五年だ」
 この作品はさらに凄い。 
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