新オズの腹ペコタイガー
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第十二幕その八
「何かスポーツをするよ」
「そうしたらいいわ」
「じゃあ何をしようかな」
「野球とか?」
こう言って来たのはトトでした。
「君だと尻尾がバットになってお口がグローブになるから」
「ああ、それで尻尾でボールを投げるなね」
「前足で思いきり蹴ったりしてね」
「何か無理がないかな」
「ううん、言われてみればね」
「他のスポーツがいいかな」
野球以外のというのです。
「むしろ」
「じゃあ陸上競技とか?」
こう言ったのはハンクでした。
「それをする?」
「そうだね、走ったりしてね」
「その方がいいよね」
「それじゃあお昼を食べたら」
腹ペコタイガーはあらためて言いました。
「走ったり跳んだりするよ」
「僕もそうしようかな」
臆病ライオンも言います。
「ここは」
「いいと思うわよ、勿論私もね」
ビリーナも言います。
「身体動かすわ」
「君はカレーは食べないんじゃ」
「晩御飯は食べるから」
だからというのです。
「ちょっとね」
「身体を動かすんだね」
「そうするわ」
「さて、僕は美味しいカレーをお腹一杯食べたいから」
それで、と言う腹ペコタイガーでした。
「お腹を空かせる為にもね」
「思いきり運動をするのね」
「そうするよ」
是非にと言うのでした、そして実際にです。
動物の皆はそれぞれ陸上競技を楽しみました、そして。
その運動を見てです、モジャボロはかかし達に言いました。
「僕は運動はしないけれどね」
「君の場合はだね」
「お散歩をするよね」
「そうしてね」
かかしと木樵に応えてです、モジャボロは言うのでした。
「僕もお腹を空かせるよ」
「最高の食材で作るカレー」
「どんなものだろうね」
「僕達は食べないけれどね」
「君達がどんな笑顔をするか楽しみだよ」
「私もーーです」
チクタクも言ってきます。
「楽しくーー見させてーーもらいーーます」
「私は食べるけれど」
キャプテン=ビルも応えます。
「モジャボロ君と一緒にね」
「お散歩をしますか」
「そうしようかな」
こう言うのでした、そしてです。
五人も楽しくお散歩をするのでした、その陸上競技やお散歩を見てでした。恵梨香は考えるお顔になって一緒にいる皆に言いました。
「私達もね」
「うん、身体を動かしてね」
「そのうえでだね」
「お腹を空かせて」
「カレーを楽しむ食べるのね」
「そうしない?」
こう四人に提案するのでした。
「皆でね」
「そうだね、じゃあ陸上競技する?」
「それか球技?」
「水泳もいいよ」
「自転車はどうかしら」
「何をしてもいいわね、じゃあ何をしようかしら」
「それならね」
ここでトロットが皆に言ってきました。
「バスケットボールはどうかしら」
「バスケットですか」
「今王宮の体育館は空いてるし」
このことからお話するトロットでした。
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