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ラブライブ!~μ’s feat.me~

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Aパート
  LIVE8 姉との対決

俺たちは今、酷い目に遭っている。
『ほとんどが女子生徒の学校でハーレム生活を送るなど万死に値する‼総員、迎撃用意‼』
『『『サー、イエッサー!』』』
俺たちはサバトに追われていた。
「こうなったのもアイツらのせいだー‼」
俺たちのサバトから逃走するゲーム(?)が始まった原因はμ’sのメンバーのせいだ。そう、それは1週間前のこと……

            ☆
絵里先輩と希先輩がμ’sに加わって1週間経ったある日の放課後にある人物からある意見が提案された。
「「「『サバトから逃走せよ』?」」」
「そうなの!面白そうでしょ?」
その名目からして命に関わりそうな遊び(?)を提案してきたのは俺の姉、風花だった。
「逃げ切れたら賞金三十万円!それにこれに参加したら『μ’sはどんなイベントでも喜んで受けます!』ってアピールできるし部費も稼げるでしょ?」
「しかし、そのような危ないことをして怪我をし、オープンキャンパスのライブに影響したら……」
「そうやね、それが一番心配なんやけど……」
「チッチッチ、これはね暴行とか加えたりするものじゃないから大丈夫だよ。」
こちらを挑発するような言い方をする姉は俺にはウザく見えた。
「あー、姉ちゃん。一応確認したいんだが。」
「何?」
「このイベントの主催者は誰だ?」
「『異端審問会』って書いてあるよ。」
異端……審問………会、だと。
「「「アイツらかぁぁああああああ‼」」」
「異端審問会ってなんか危なくないかしら?」
「でも、なんか楽しそうじゃない?穂乃果は楽しいと思うけど…」
「ウチもやろっか。こういうのに参加して皆とも絆を深めたいし。」
「「「希……」」」
おぉ、泣かせてくれるじゃないか。ほんと、死ぬなんて嫌だ!
「刹那達も行くよね?」
「い、いや、俺は用事があるから…」
「お、俺も用事があってだな……」
「ぼ、僕も……」
「無かったよね?」by穂乃果
「ハク君、嘘ついたら駄目だよ?」byことり
「弓で射ぬきますよ?」by目から光が無くなった海未
「「「もう、参加すればいいんだろ‼参加すれば‼」」」
よし、念のために母さんに生命保険をかけといてもらおう。


イベント当日……
「遂に来たわね。」
「来てしまいましたね。」
「もう引き返せないわよ。」
このコメントを残したのはμ’sの中でも一応常識がある絵里、海未、真姫の3人。
「楽しそうにゃー。」
「よーし、頑張るぞー!」
「楽しそうやね。」
これはこのイベントを楽観視している凛、穂乃果、希の3人。
「三十万でA-RISEのDVDを…」
「勝たないといけないわね……」
「これでハク君の着せかえの服を……」
こちらは金に眼がくらみ狂戦士になる1歩手前の花陽とにことことり。
「お前ら、武器は?」
「「準備OK」」
「生命保険は?」
「「かけた。」」
「遺書は?」
「「置いてきた。」」
「じゃあ、殺るぞ。」
「「おう!」」
俺たちは自分の命を守るため己の(死の)覚悟の確認をしていた。俺たちは早急にイベントの集合場所に行き、受付を済ませた。会場は獅子神と白夜が以前通っていた学校だ。それにイベントの参加者は俺達以外に居ないらしい。
『それでは、サバトからの逃走を開始します。ルールは至って簡単です。これからサバトと逃走者に別れてもらいます。サバトとなった人にはこの帽子を被ってもらい、逃走者は普通に逃げてもらいます。まぁ、俗に言うケイドロですね。逃走者全員が捕まったらサバトの勝ち、時間内に逃走者を一人でも残したらサバトの負けとなります。尚、逃走者が負けた場合にはとっておきの罰ゲームが用意されています。これで説明を終わります。』
説明が終わり、俺達参加者は逃走者となり主催者側がサバトという役目になった。これから長い戦いが続きそうだな。

40分後……
『ほとんどが女子生徒の学校でハーレム生活を送るなど万死に値する‼総員、迎撃用意‼』
『『『サー、イエッサー!』』』
「こっちくるんじゃねえ!」
アイツら金属バットとか竹刀とかいろいろと持ってるんですけど⁉
「お前ら、なんかの教団か!」
『生きとし生きるもの、汚れなき神聖の場を汚すものが出てくる。』
『神聖の場を守るのが俺達、』
『『『異端審問会!』』』
悪役来たぁぁああ‼悪役は最初の登場の時って自分達のことについて詳しく話して倒れるっていうフラグを持ってるよね。
「そこをどけえぇぇええええ!」
『『『なっ、う、うぁぁああああ‼』』』
フラグ回収完了!
俺はバカどもを殴ったり蹴ったりしてこの場を突破していった。それにしても何かがおかしい。こいつらから逃げづらい。誰かが裏で作戦を……いや、アイツらの中にそんなに頭がいいやつは居なかったはずだ。それとも……いや、そんなことは……一応頭の片隅に残しておくか。
「見つけたぁあああ‼」
この動き……っ⁉まさか⁉
「チッ、うぜえんだよ!」ゴッ
「な、ゴハッ……」
やべえ、マジで殴っちまった。あー、もう!んなこたぁ、どうでもいい‼早くしねえと!早く穂乃果達にこのイベントの真実を伝えないと!



一方、穂乃果サイド
「見つけたよ、穂乃果さん、海未さん、ことりさん。」
「海未ちゃん、ことりちゃん、逃げないと捕まっちゃうよー。」
「なんか楽しいね。」
「確かに楽しいですが、本当に何も無いのでしょうか?こんなところでケイドロなんて……」
「大丈夫だよ。だって、こんなにたの……しいん…だか……ら……」
「ことり⁉」
「ことりちゃん⁉」
「ことり、しっかりしてください!」
「ことり…ちゃ……ん………」
「穂乃果⁉一体、どう……したの………です…………か」
隼人、助けて………


サバト鬼ごっこから1時間後……
俺は先ずスタート地点に戻って刀を持つ。穂乃果達、μ’s全員が捕まったと報告された。俺がもう少し早く気付いていれば……クソッ!
「やっぱりアンタだったのかよ。」
「よく気付いたわね。」
「まずアンタから提案してきたからな、風花。」
「あら、お姉ちゃんのことを呼び捨てにするの?」
「んなことはどうでもいいだろ。で、用は何だ?」
「刹那、あなたを元に戻してあげる。殺しの執念に囚われていたあの頃の刹那に。」
あの頃の俺、か……
「悪いが、あの頃の俺はもう死んだぜ。だから__」
「なら、これで思い出させてあげる‼」キィン
そう言って姉ちゃんは刀を抜いて俺の懐に飛び込んできた。ったく、話は最後まで聞けよ。
「この刀は見覚えがあるでしょ?」
「あぁ、あの火事の時に俺らの親を殺した犯人が持っていたものだろう?」
俺は親が火事で死んだという状況にして殺し屋に殺されたとは周りに言わなかった。殺し屋が殺し屋に殺されるなんてことは一生の恥でしかない。そう父さんに教えられた。
「そうよ、これは怨刀・紅桜。斬った者の血を取り込み強くなる刀。」
「名前に合った力だな。ほんと、物騒だよな‼」キィン
俺と姉ちゃんは一進一退の攻防を繰り広げている。
「ひとつ、良いことを教えてあげる。μ’sの子達は30分が経つ度に一人ずつ斬首されて行く。ほら、この声を聞いてみなさい。」
そう言われて渡されたスピーカー。それからはこんな声が聞こえた。
『やめて下さい!私たちにそんなことしたら隼人達が黙っていません‼すぐに穂乃果達を話して下さい!』
抗っている海未の声が聞こえた。やはり、俺の予想は正しかったみたいだ。
『あぁ?うっせんだよ!』ゴッ
『きゃあ!』
突き飛ばされたような音に海未の悲鳴。これを聞いた瞬間にプチッと何かが切れる音がした。久しぶりだ、こんな感覚になるのは。
「覚悟はできてんだろうな。」
「覚悟?そんなものは要らないわ。殺し屋に必要なのは殺気だけ。」
「アンタが死ぬ覚悟だよ、行くぞ。」
「来なさい。」
それから、数十秒が過ぎる。どちらも動かない。が、先に動いたのは俺の方だった。刃と刃が重なりあい、幾度も甲高い音が廊下に鳴り響く。
「クッ、この!」
「どうしたんだ?上手く使いこなされてねえんじゃねえか?」
俺は挑発するが相手は冷静を装っている。ふっ、俺相手に演技とは堕ちたもんだ。
「なら、これで決着をつけてあげる。鳴神流奥義 龍牙波状剣‼」
刀に黒い焔を纏わせ波状攻撃を仕掛けてきた。マジか、刀に焔を纏わせるってすげえな。俺も出来んのかな?
「って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!」
俺は間一髪のところで横に避けたが、右足に喰らってしまった。幸い、掠っただけだが脚にはいろいろなダメージが残ってしまった。
「あら、避けれなかったの?鈍くなったんじゃない?」
「ただ、考え事してただけだよ!というか、何だよその技‼俺、知らねえぞ‼」
「この技は紅桜を使う者でしか放てない技よ。常人にはできないわ。」
「へー、なら俺は不利なのかな?」
「かもしれないわ、ね!」ギィン
「ならっ!これでどうだ!」
「そんな攻撃!」
大振りの攻撃はどんな殺し屋でも殺し屋の卵でも普通に避けれる。だが、一流の殺し屋はどんな攻撃でも巧みに使い、相手の隙を突く。相手は普通に避けた。掛かったな!
「なら、アンタにはこれをお見舞いしてやるよ!真・鳴神流奥義 紫電一閃!」
俺の刀に蒼白い雷を纏わせる。そして、相手に斬り刻む__












「なっ、きゃぁぁあああ!」

















         __刀と服だけを。












「んだとぉおお⁉」
「きゃぁぁあああ、見ないで‼」
「なっ、俺はそういうつもりじゃ………」
「私、何もしてないのに……」
は?何もしてない?
「お前、なに言ってんだよ!俺を殺そうとしたくせに!」
「な、何で私が刹那を殺さなきゃなんないの?」
姉ちゃんは涙目で訴えてくる。これはマジ泣きか……
「せ、刹那。服ちょうだい。」
「あ、あー、悪い。」
やべえ、調子が狂う。さっきまでのオーラと今のオーラが違う。これは怨刀のせいなのか?それが正解か……怨刀の力恐るべしだな。
「刹那、私なにか酷いことしたの?」
「俺を殺そうとしてたぞ。覚えていないのか?」
「……っ⁉覚えて、ない。」
「なんか覚えてることはないのか?」
「まず、ここがどこなのかが分からない。」
ここに来る以前の問題か。
「μ’sの顧問になったことは?」
「覚えてる。記憶がないのは1週間前。」
丁度、絵里と希が入ってきた頃か。
「そうか。なら、皆には隠しておく。後、1つ聞きたいんだが。」
「何?」
「姉ちゃんは鳴神家をどうしたいんだ?」
「私は……変えたいと思っている。殺し屋としてではなくこれからを護るためのものにしたいと思っている。」
「分かった。なら、皆が待っている所に行くぞ。」
「刹那!ごめんね……」
「大丈夫だって。ほら、行く……ぞ?」
『『『異端者を発見!』』』
『総員、突撃ぃぃいいいいい!』
『 キィィイイイイヤァァアアアアア!』
目の前に狂戦士の軍団が1つ。
「刹那!何をやって……遺書の準備をしてください。」
海未が姉ちゃんの辱しめの姿を見て目から光を無くした。周りのμ’sメンバーもその姿を見て狂戦士へと覚醒した。隣では獅子神達が笑っている。
「いやー、これはー、そのー………ハハ……逃げろぉおおおお‼」
「逃がしません‼A部隊はそのまま追い続け、B部隊は右に回り込んで下さい!C部隊は屋上へ向かってください!刹那なら向かう筈です!」
海未が的確な指示を出している。ふん、そんな大声で話されたら聞こえるだろうが。
「死んでたまるかぁぁあああああ‼」










上半身裸の男を追いかけ続ける覆面の野郎共と9人の可憐な女子、殆ど裸の女性。これを見た人はどう思ったのだろうか?それは、当人達には分からぬことであった。 
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