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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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一誠SOS
  マジカル☆レヴィアたん対闇の赤き龍帝

 
前書き
元ネタは特撮の悪魔です 

 
「悪魔に仇なす赤き龍帝!この魔法少女レヴィアたんが滅ぼしてあげちゃうんだから!」

ドオオオオオオオオオオオオンッ!

俺の目の前で魔法少女がステッキを振るい、極大な魔力で周囲を爆破させる。

「へっ、そんなちっぽけな魔力で勝てると思うなよ!」

禁手化した俺は演技無しで、魔力を溜めて撃ち放った。赤い全身鎧である赤龍帝の鎧を着ながら、殺傷能力クラスで悪魔を一撃で消滅するくらいだったが俺はそれ以上の魔力を放っていた。魔力一発一発にセラフォルーの魔力と同じぐらいで互角に戦っているが、本気を出せばセラフォルーを倒す事になってしまうので加減調整をしてくれるドライグ。

『相変わらず相棒が加減調整しないと、山や森が吹っ飛ぶ事になるからな』

『ドライグがやってくれないと俺が困る、ドライグのお陰で威力調整出来ているのだから』

そう言う訳なので、五分五分で蹂躙している訳だがこちらは創造神黒鐵兼赤龍帝で相手は魔王少女だ。現魔王の一人としているが、魔力同士が当たるのを繰り返しやっていたが何故俺が悪役をやっているかは夏休みを終えて二学期が始まる頃だった。

「一誠、今いいかしら?」

その日は部室にて、ヴァーリとレイヴェルとイリナとシーグヴァイラでトランプをしていたので終わる頃に呼ばれた。

「何だリアス?」

「魔王様から直接のご依頼を頂いたわ、セラフォルー・レヴィアタン様からよ」

「セラフォルーから?だったら直接連絡が来るはずだが、シーグヴァイラは何か聞いてないか?」

「ちょっと待って下さい、お父様から聞いてみます」

俺からの用事ならば普通直電かメールで来るか、それとも直接来て頼み事を聞く手筈となっているのにリアスからの口頭連絡だけだ。なので中間管理職をしているウィンターに聞いてみたシーグヴァイラ。しばらくすると小型魔法陣が展開されて、ウィンターと繋がった事で俺は聞いてみたのだった。

「ようウィンター、今忙しいのか」

『いえ大丈夫ですよ一誠様。先程シーグヴァイラから連絡が来たので、何かあったのかと聞いてみるとその事でしたので』

「で?何でセラフォルーから直接のオファーじゃないんだよ、普通なら直電か直接こっちに来るだろう」

『恐らく撮影に忙しいのかと思われますが、詳細は直接リアス殿から聞いてみて下さい』

撮影ってもしかして魔法少女のアレか?俺は黒神眷属『王』だが、どうやらグレモリー眷属の白音とギャスパーとゼノヴィアを貸して欲しいとの事だ。これは何かあるに違いないと思い、何故俺達を必要とするのか聞いてみた。

「多分だけど一誠さん達の力を必要としているかと」

「俺と白音達の力、創造神黒鐵兼赤龍帝の俺にヴァンパイアの血を引くギャスパーに白音は猫又でゼノヴィアはデュランダル使いだからか?」

「本当は一緒に付いて行ってあげたいけど、私と朱乃は大事な用事で出なければいけないの。祐斗の護衛付きだけど、その辺りもレヴィアタンに伝えてあるから問題はないと思うわ。アーシア、貴方も一誠達に付いて行きなさい。色々と勉強になるでしょうから」

「はい。一誠さん達と一緒に勉強してきます」

「そんな訳だからさ、僕は部長と朱乃さんの護衛に付くけど何かあったらそちらに任せるよ」

へいへいと思いながらも、シーグヴァイラ達は人間界本家でお留守番となった。だがヴァーリだけは何時でも来させるようにしといたが、とりあえず俺だけ別行動を取って白音達は無人島へ到着したのだった。転移用魔法陣からジャンプして来たのはいいけど、船の停泊場所もない絶海の孤島と言う感じだ。

「あれ?魔王様は?」

白音達が辺りを見渡すと地鳴りと共に森の木々を薙ぎ倒しながら、巨大な生物が姿を現した事で構える白音達。ティラノザウルスのような恐竜だったが、それを乗り熟すセラフォルーだった。

「やっほー☆一誠ちゃんとリアスちゃんの眷属悪魔さん達ー☆レヴィアたんでーす☆」

ティラノの背中に乗っている人物を確認すると、魔法少女のコスプレ姿をしたセラフォルー・レヴィアタン。ティラノを馬のように扱いながら白音達の前で制止させていたが、ジャンプして空中で回りながら着地したのか顔から地面に落下した。着地失敗した所為か、パンツが丸見え状態だったのでギャスパー以外は心配をしていた。縞パンのようだが、俺がいない事に気付いたセラフォルー。

「あれ?一誠ちゃんは?」

「・・・・一誠先輩だけは別行動を取ると言ってましたが今頃は『俺ならここだ』上!」

そう。俺はティアを召喚させて、龍化させた状態のままここまで飛んできた訳だ。そんでセラフォルー達がいる場所に着地したティアだったが、セラフォルーが俺達を呼んだ事についてはまだ不明のままだ。

ちなみに以前会った時もコスプレ撮影会をしていたので、俺がドラム缶蹴って強制的に止めさせたけど日本の魔法少女アニメが大好きで憧れているんだと。手に煌めくステッキを持ってクルクルと回していたが、ティアを物珍しく見るがそりゃそうか。

「凄い凄い!五大龍王の一匹で『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』ティアマットだー!」

「で、俺達を呼んだ理由は何だ?」

「映画の撮影に協力してもらおうと思って貴方達を呼んだのよ☆」

一応シーグヴァイラとアスモデウスからの情報を聞いていたが、まさかの情報通りとなった訳だ。するとティラノの跡を追って撮影機材を持ったスタッフが走り寄って来たので、ティアを龍化からヒト化となって俺の中へ戻した。

「セラフォルー様!シーン二十一、『古代恐竜と戯れる魔女っ子』!良い画が撮れましたよ!」

スタッフの中から、帽子とサングラス姿の髭の中年男性がメガホン片手に現れた。ティアを戻して正解だったが、典型的な監督スタイルとなっていた。と言うかだな、古代恐竜と戯れる魔法少女など聞いた事がないわ。

「監督さん、この方とこの子達が例の人達よ」

「おおっ!なるほど。例のゲームで活躍した御方はどちらに?」

「目の前におりますが、監督さん。俺は兵藤一誠で黒神眷属『王』だ」

「貴方が、あの創造神黒鐵様でしたか!今撮影してるのは、現在セラフォルー様主演の子供向け特撮番組『マジカル☆レヴィアたん』の映画版を撮影している所なのです。そのライバル役としてぜひ出演して欲しいと思いまして、セラフォルー様にお声をかけてもらったのですよ」

マジカル☆レヴィアたんって、確か冥界で絶賛放送中のヒーロー番組だったな。悪魔の子供達に結構人気がある特撮番組だが、恐らく人間界でやっている特撮やアニメを素に作られた特撮魔法少女。先日行ったグレモリー&シトリー対黒神戦は冥界全域に放送された話となっているからなのか、俺らの事も軽く知っていると言う事なのか。

「内容は、私こと悪魔の味方レヴィアたんが天使や堕天使・ドラゴン・教会関係者相手に、大暴れするの☆悪魔の敵は纏めて滅殺なんだから☆」

・・・・天使と堕天使は悪魔の永年の天敵だったはずだが、そんな反政府的な内容で良いのか?と監督に聞くと子供向け番組でプロパガンダを使うとかいいのかそれで?

「で、何で俺達を呼んだ?白音達グレモリー眷属なら、口頭連絡から伝わるならまだマシな方だ。俺としては魔王自身から呼んで欲しかったんだが、何故リアスから口頭連絡のみ何だ。こちらは忙しいんだけど?」

「あのーそのー、映画監督さんがリアスちゃんとこの戦いを見て『これだ!』って思ったらしいからオファーしたんだけど。今撮影中忙しいから、リアスちゃんにお願いしたのよ『パシィィィィィイン!』いったーい!」

聞いて呆れたので、ハリセンで叩き殴った事なのか監督含めたスタッフが物凄くドン引きしていた。一歩間違えば魔王様のお怒りだと思ったに違いないが、俺は神だからそんなの知るか!こっちの都合も聞かずだったが、それに『マジカル☆レヴィアたん』の映画に出演する事など朝飯前だと思えばいい事。

「・・・・今更帰る訳にもいかないから、特別に協力してやんよ」

「ありがとー、一誠ちゃん」

こうして俺と白音達は映画に出る事になったが、聖剣使いとヴァンパイアと妖怪猫又は悪魔にとってライバル的な存在のバーゲンセールのような感じだ。先日のゲームで冥界全土に顔を知られているから、話題性も高いのと創造神黒鐵兼赤龍帝である俺は大御所有名人として名が高い。

だからレヴィアたんの敵役として出るが、一応脚本を見させてもらったら新たに提案した事で映画のクライマックスのみ俺が監督となった。

『ヴァーリ、お前を呼んでおいて正解だったがサプライズとして登場してもらう事となった』

『俺は何をするんだ?』

『光の白き龍帝役だ、俺は闇の赤き龍帝役だからな』

『なるほど、それはとても面白そうだが出番が来るまで待機している』

と言う事で俺は何時でも禁手化出来るので、用意してもらった鎧を着なくて済んだ。出演OK後に撮影は再開されたが、島の森に入って全員で衣装合わせをしていたが赤龍帝の鎧の模造品よりモノホンがいいからな。

赤い全身鎧は鉄の塊となり、悪魔技術の賜物でとても頑丈に出来ているそうだが再現度は高そうだ。宝玉の音声機能と兜のマスク収納可能だが、模造品より本物を使うとリアルに戦っていると思われて良いからな。

「一誠さん」

奇妙な生物の鳴き声が聞こえる中、アーシアの声が聞こえたので振り向くと禍々しい装飾を着たアーシアだった。

「アーシアの役は何だ?」

「赤い龍帝を崇める巫女役だそうです」

巫女ね、ちなみに赤い龍帝は俺である。ゼノヴィアは悪しき聖剣使いらしく、格好はアマゾネス風の衣装だった。

「しかし、悪しき聖剣使いとはな。ふふふ、破れ被れで悪魔になった元クリスチャンとしてはお似合いの配役なのかな」

ゼノヴィアは肌の露出が高いがいいのかアレは?するとまた訳の分からん呟いていたので、何時もの事だと思い無視した。

「で、白音は何故メイド姿何だ?」

「何でも猫又メイド役だそうで、闇の赤き龍帝を目覚めさせる邪魔をするレヴィアたんの時間稼ぎだそうですよ」

「ま、それが役としてなら納得も行くがその姿を記念として撮影していいか?ここに来る前に黒歌に頼まれてな」

「一誠先輩からの頼みは断れませんからね、後程全員で記念写真を撮りましょう」

そう言う訳だから自前の猫耳と尻尾を生やしたメイド姿をカメラで収めてから、それぞれ全員の写真を撮り始めた俺だった。配役設定として、この島に封印された凶悪なドラゴンが闇の赤き龍帝役が俺で白音達は、凶悪なドラゴンを復活させる為に行動を起こした敵対組織だ。ちなみにギャスパーは女装が趣味だが、ヴァンパイアらしき格好だったが執事服に見えた。

「皆さん、台本チェック後、撮影に入りまーす」

シーンA『レヴィアたん対猫又&ヴァンパイア!』

そんな訳で撮影が始まった。まずは邪悪な獣がひしめく森の中、レヴィアたんが悪魔の翼を生やして滑空していく。

「・・・・レヴィアたん、ここから先は通しません」

「レヴィアたん、勝負です」

そこへ白音とギャスパー扮する、敵の猫又メイドとヴァンパイアが登場。自然体で演じて欲しいと監督からの意向通り、白音とギャスパーは演じる様子も無く普通に熟していた。

「伝説の赤い龍帝を復活させようとする者達ね!この森の奥で眠る龍帝を復活させて何をするつもりなの!?」

「貴方には関係ありません。邪魔をするなら排除します、ヴァンパイア、時を止めて下さい!」

セラフォルーは相変わらずだったが、結構ノリノリでやっているがそれは白音らも同じである。映画とはいえ魔王相手をするのは珍しいのか、ゲーム以上の戦いを見せていた。ギャスパーの目が光ったと思えば、レヴィアたんを捕獲したと思えばそれは偽物の方で本物は猫又メイドと戦っていた。代わり身の術を使うとは、セラフォルーも少しは考えたようだな。

「とお!レヴィアビーム!」

セラフォルーがステッキから魔力ビームを放つが、その部分はCGではなく本物の魔力を放っていた。基本的にCG無しでやっていて、出来るだけ本物の魔力演出で魅せているらしいが人間界で言う爆発みたいな感じか。あのビームは演出用だとしても、威力は森を豪快な爆音が巻き起こるぐらいで加減調整でアレかよ!

「・・・・その程度の威力なら難なく躱せます」

「流石はレヴィアたんですが、私達を余り舐めていると痛い目に合いますよ」

シナリオ的にはアーシアがアクションシーンをやる事が無くてよかったと思っているが、運動神経が普通の人間並みだから立ち回れずにビーム直撃してしまう。ま、セラフォルーは相手に当てる時は手加減しているとな。あの威力だと俺の重力球よりも低出力だから、白音達は軽く避けてギャスパーはコウモリとなって援護するがビームでやられた。

「・・・・うっ」

「どうやらここまでのようですが、私達は少しでも時間稼ぎをさせてもらいます!」

「猫の妖怪さんにヴァンパイアさん!時間稼ぎと言ってももう無駄よ、ここで倒して先に行かせてもらうわ!」

猫又メイドと執事ヴァンパイアはあくまで時間稼ぎとして動くが、ここで撮影の邪魔とした巨大鳥が俺らの所に来たので軽いレールガンで追っ払った。後日聞いた所によるとあの怪鳥は伝説の魔物と呼ばれた『天空の魔鳥ジズ』らしいけど、軽いレールガンでフレームインしなかったので撮影は再開された。

最後はビームでやられる所で、撃ち出す瞬間に本物を回収して偽物を創って置いたのでビームで消滅したのだった。

シーンB『レヴィアたん対聖剣使い』

先程まで森の中だったが、ここは山にある遺跡でこの日の為に作った石造りの遺跡を丸ごとセッティングさせたんだと。そこでレヴィアたんと聖剣使いであるゼノヴィアが対峙するが、聖剣デュランダルを制御出来ないし破壊力がぶっとんでいるので急遽俺が創った聖剣を貸し与えた。創造神としてはこのぐらいの事は楽勝だが、レヴィアたんと戦える程の強度を持った聖剣だ。

「聖剣使いさん!そこをどいて頂戴!龍帝を目覚めさせる訳にはいかないんだから!」

「ふふふ、そうはさせるか!」

両者素早い動き、ステッキ対聖剣で鍔迫り合って火花を散らしていた。殺陣としてもいいが、二人共アクションが上手い様子だ。俺が創った聖剣はエクスカリバー並みに色々と装飾させているが、それと同等に魔法少女のステッキも中々の強度を持っている。

ま、現魔王と元聖剣使いだけあって戦い慣れていると言ってもいいのかね。レヴィアたんが演出用の魔力弾を無数に放つが、聖剣使いは避けたり斬ったりしていく。

「くっ!私の剣が弾かれたとは・・・・このままだとヤバいな」

「攻撃の手を緩めている場合ではないから、このまま倒させてもらうわ!」

手元にある聖剣が弾かれた後に、十万ボルトじゃなくて十ボルトの電気技で倒れるゼノヴィアだった。静電気触るくらいだから、ゼノヴィアは倒れる演技を先程きっちり教え込んだから良かったと思う。

シーンC『レヴィアたんの最終決戦。復活、伝説の龍帝!』

ここから俺の出番となるので、上空の先ではヴァーリとアルビオンが何時でも動けるようにしておいた。監督がカンペとして書かれていたのは『堕ちろ天使』と『消えろ堕天使』だった。反政府的なメッセだったので、軽くハリセンで叩いて却下しといた。台本も少々変えといたが、俺が出ると完全にアドリブとしてやるので自然体で戦うよう仕向けた。

『俺らの活躍はそろそろなのか相棒?』

『まあな。アーシアが遺跡の祭壇で祈りを捧げた後、光り輝いて爆発シーンと共に俺参上!ってな訳だ』

最終決戦用のセットと大きなドラゴン像があった。その前で龍帝の封印を解く為の儀式が行われる、邪悪な巫女役であるアーシアが一生懸命に祈りを捧げていた。

「龍帝様、龍帝様。ど、どうか、我が闇の願いを叶えたまえ~。その悪しき力で憎きレヴィアたんを倒したまえ~」

棒読みとなっているが、一生懸命に演じているアーシアを撮影しているがこの祈りの後にレヴィアたん参上となっている。カメラを空間に入れてから、禁手化の準備をする俺であった。

「ここが龍帝を封じた場所ね!はっ!既に祈りが始まっているわ!大変!」

と、巫女役であるアーシアと対峙する事になった。

「お祈りを止めなさい!」

ステッキを構えるレヴィアたんだったが、巫女は立ち上がり両腕を高く上げて天を仰ぐ。次の台詞後、ドラゴン像が真っ二つに割れて像の後ろで待機している禁手化した俺が登場する事になっている。

「ああ、龍帝様。今こそ復活の時でございます~!」

ドラゴン像が割れてから禁手化し、この一帯に閃光が走って地面が揺れた。赤いオーラと共に、闇を空一面に広がって行った。そして俺のセリフを言った事で、ここからはマジバトルとなる事は既にセラフォルーから承諾を得ている。

「我こそは闇より生れた赤き龍帝なり!悪しき者達の祈りを受けてここに参上した。まずは憎き悪魔が住む冥界に行き、木端微塵に破壊してくれるわ!」

本来なら高笑いするはずだったが、俺らしくないのでカットとなった。レヴィアたんが俺の前へ現れ、ステッキをこちらに向ける。

「ついに復活してしまったわね、闇の龍帝!冥界には行かせない!ここで私が滅殺してあげるんだから!」

「悪魔の小娘如きに刃向うとは愚かな事よな、まずは貴様から血祭してやるがその前に我の僕を召喚しようじゃないか。来い!我が僕」

軽く手をかざすとドライグを召喚と同時に現役時代並みの大きさとなり、一気にこの場が暗黒フィールドと化した。ドライグもノリノリでやっているし、ドラゴンオーラを暗黒面にしたのでコイツは如何にも悪者です!

と言う感じで、ドライグに指示を出すとレヴィアたんに向けてフレイム・バーストと言う火炎弾をな。威力はいつもより一割だが、セラフォルーは特大魔力をステッキに集めて発射したようだが威力が足りなかったようだ。とここで話は冒頭に戻るけどな。

「く、龍帝の僕って聞いてないわよ!(しもべ)の火炎放射はパワーが有りすぎて、このままじゃまずいわね!」

(しもべ)と共に貴様を倒す!これでも喰らってもらおうか!レヴィアたんの終わりとして、我の一撃と僕の一撃を受けてみるがいい!」

俺はいつもの出力より弱めな重力球を投げてから、レヴィアたんはステッキで極大の魔力での光線を撃つ。だが闇龍帝の重力球と僕の破壊光線で、どんどん押されるレヴィアたんだった。こっちは全部アドリブなので、本気モードと言う感じで魔王とバトルしていた。

パワー全開となると、こちらの攻撃を喰らったレヴィアたんは地面へと落下してボロボロの状態となった。ヒーローで言うなら危機一髪と言った所か、正々堂々と戦っているが俺は最初から手加減してない。

「さてと。レヴィアたんを倒したからな、我と僕は冥界に行って破壊を楽しむぞ!レヴィアたんよ、冥界が破壊される場面を見ないままここで果てろ。今のお前では動く事も出来ないはずだ、そうだろう?」

「はあはあ、こ、このままではヤバいわね!?な、何とかステッキで、か、回復を『我が許すとでも思っているのか!』きゃーーーーー!」

レヴィアたんはステッキでの回復魔法をしようとするが、俺が阻止したお陰でレヴィアたんはステッキを握ったままボコボコにされた。ボコボコと言っても服だけボロボロにして、体中傷だらけとなった状態。今回お子様向けと言う事で、血だらけから汗としてカバーした事で何とかなった。

「さてと、動かなくなったレヴィアたん等もう用済みだ!動かなくなった者に用はないが、負け犬はそこで大人しく見てろ。我の為に動いてくれた猫又にヴァンパイア、そして聖剣使いよ。我の声を聞いて蘇生せよ、再び我の手足となって甦れ!」

そう言った後に、俺の目の前にやられたはずの小猫ちゃん達を登場させた。これも台本には一切入っていない様子だし、監督がカットしようにも俺が監督に向けてカットさせないようにしているからだ。

「あれ?ここは・・・・僕達は倒されたはずでは?」

「・・・・どうやら龍帝様によって、蘇ったようですね」

「私らを蘇らせてくれた龍帝様!我らは貴方様の手となり足となりて、動きますぞ!」

「ではこれより冥界を破壊しに行く、なのでお前達も来い!レヴィアたんは、ステッキ無しではただの少女だからな。さらばだ、レヴィアタン!」

赤き龍帝は部下と共に冥界へ行こうとしたら、暗黒の空から光が差して白き龍帝が降臨した。そして白き龍帝は、レヴィアたんに向けて速攻魔法である完全回復をさせた事で復活したレヴィアたん。ステッキを握り直して俺達がいる空に来たが、悪魔の翼を展開しつつ白き龍帝は光翼を展開しながらレヴィアたんと隣合わせとなった。

「ありがとう、貴方のお陰で私は全回復したわ!ところで貴方は何者なの?」

「これくらい当然の事をしたまでだ、それに冥界を滅ぼす訳にはいかないのでね!我が名は白き龍帝、白き龍帝は光であり赤き龍帝は闇だ。我は魔法少女に手を貸すべくここに参上したが、ギリギリ間に合ったようだな。だが赤き龍帝の部下が復活したようだな」

「全く、あと少しで冥界を滅ぼしに行けたのにな。あのまま朽ち果てればよかったが、我のライバルとなる白き龍帝が来るとは計算外だ。だがこれも宿命とも言えるが、闇よ拡がれ!」

丁度よく参上したヴァーリ=光の白き龍帝が、瀕死状態のレヴィアたんを全回復させた事で俺達の演劇はまだ終わっていない状態となっていた。監督とスタッフ達にカメラマンも、この先からは教えていない場面だったが良い締め括りにはなっただろう。

撮り続けるカメラマンとして、レヴィアたんと白き龍帝と蘇生させた白音達もアドリブで動くようにしていた。ま、俺からのサプライズとの事だが赤き龍帝が闇なら白き龍帝は光としてな。

「聖なる光よ、レヴィアたんを守護しろ!」

雲が闇に覆われたと思ったら、光の白き龍帝により空は光を取り戻した。ヴァーリもノリノリでやっていたし、俺が蘇らした白音達はクロップアップのように倒されて行く様子を撮り続けるカメラマンだった。残ったのは赤き龍帝と僕である暗黒龍ドライグに、復活したレヴィアたんと白き龍帝と仲間である光白龍アルビオン。

「レヴィアたんよ、我と我の仲間と共に決着をつけるぞ!」

「ええ行くわよ、赤き龍帝!」

ステッキに魔力が集まると同時に、光の白き龍帝がステッキに触れると更に極大魔力に膨れ上がった。レヴィア光線を放つと、光白龍アルビオンが暗黒龍ドライグに向けてシャイニングバーストを放つ。赤き龍帝と暗黒龍ドライグも反撃として力を溜めてから、暗黒光線とフレイムバーストを放った。

光の龍帝の力が増した事で、レヴィア光線に貫かれて赤き龍帝と同時に光白龍アルビオンの攻撃を喰らった暗黒龍ドライグも滅んだ事で空は元通りとなった。受けた俺とドライグは、海に落ちたので問題ない。

「ありがとう。光の白き龍帝が来なかったら冥界は今頃破壊されていたわ!」

「闇の赤き龍帝が復活したのであれば、我の力の出番だと思いずっとそなたを見ていた。龍帝は滅んだが、また復活するかは分からん。また会おう、魔法少女レヴィアたんよ!」

光の白き龍帝は、相棒である光白龍アルビオンと共にこの場から離れたのだった。そしてようやくカットと言ったのは、監督ではなく俺だった。魔王とガチで戦える俺だったのか、セラフォルーもいつも以上に張切った事でストレス解消になったと言われ感謝されたけどな。

『こうして、一時はマジカル☆レヴィアたんは闇の赤き龍帝に滅ぼされる瞬間、突如現れた光の白き龍帝から回復を受けた事で復活を果たして力を貸してくれた白き龍帝と相棒の光白龍により赤き龍帝と暗黒龍は滅び、冥界の平和を守ったのであった』

プレミアム上映会。俺とヴァーリとグレモリー眷属と共に、冥界にある映画館で出来上がったばかりの劇場版『マジカル☆レヴィアたん 最強の闇の赤き龍帝襲来!』を観賞した。最後のナレーションが流れ、エンドロールには特別出演赤龍帝と白龍皇の名があって脚本には俺の名があった。赤き龍帝が出た辺りから俺が書き直したからな、映画が終わった所でスタンディングオペレーションの嵐だった。

「ありがとう!ありがとう!」

ステージ上の上にセラフォルーも拍手を受けて観客に応えていた。撮影が終わった後に監督と脚本家には、素晴らしい脚本であったとかサイコーのサプライズだったと言われたけどな。無論白音達も映っていたが、映画を見た業界関係者も現魔王とガチバトルをした俺に色々とオファーが来るがそこは全て蒼い翼にお任せ状態だ。悪魔業界としてかは分からんが、俺らなりのビジネスをやったのでまあいっか。

「中々よく出来ているじゃないの!ところで赤き龍帝が出た辺りからは、一誠の脚本通りなのね」

「ああ、あれな。折角だから俺が脚本を書き直したのさ、最も書き直した部分は赤き龍帝が出現した辺りからな。白き龍帝役としてヴァーリに頼んだらさ、快く受けてくれた。俺とヴァーリもだが、ドライグとアルビオンもノリノリでやっていたからな」

「一誠に聞いた時は驚いたが、特別出演としては良かったと思うぞ。まさかドライグを暗黒龍とし、対になる龍だから光白龍アルビオンとして出演したんだからな」

『俺達も、たまには動かないと腕が鈍るのでね』

『現役時代よりかは出力抑え気味であったが、あれは面白かった。演技とはいえまたドライグと戦える日があるとは』

「喧嘩はあれで終わりだ、戦いたいのであれば本家に戻ってからだ」

これを見た記者は監督や脚本家に質問が飛んだ。多かったのは白き龍帝の事で、アレについては黒神眷属『王』である俺が考えた事だと言ったらマイクの方向が俺らに向いた。少しだけだからなと言って質問を受けたんだけど、赤き龍帝が出てきた辺りから一切CGを使っていない。

俺らの相棒であるドライグとアルビオンにも、一言くれと言われたのか、俺とヴァーリは苦笑しながら二匹のドラゴンのコメントは・・・・。

『とても心地がよかった』

『久々に現役時代を思い出した』

それとこれをきっかけに『黒衣の神皇帝』がメジャーになる前だったのか、俺が出演映画としてもテレビに出演する程の話題となった。

今後は『マジカル☆レヴィアたん』とライバル関係になりそうだが、これはこれでいいかと思いながら冥界にあるサイン会や握手会に出て黒鐵改となった我と共に記念写真を撮っていた。 
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