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揺るがぬ生き様

作者:刀の道
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Fate
  始まり

 自分の命の炎が、もう残り僅か・・・体は重い、しかし思考と目だけはそれでもなおハッキリしていた。
「思えば長く生きたものだ・・・」
  幼き日見たその光景を今なお鮮明に思い出せる。
 父に連れられて見に行った国宝の展示会そこで見た武器の数々その中でも刀に魅せられた。
 そこからの人生は早かった。体を鍛え、武器を扱うため武道の門を叩いた。
 武器が出るようなアニメや漫画を読んでは思ったものだ・・・

 「自分もこの人たちのようになりたい」

 しかし残念ながら、この世界には魔法も魔術もなく本当に架空の存在
 齢40になった頃から日本の武を教え、心を育てた。子供たちは立派な大人になり続々と自分の元を巣立った。
 今では、日の本で総理より有名とまで言われるまでになった。恥ずかしい限りだが・・・

 「先生、起きておられましたか」
 白髪の男性がきた。
 「うむ、だがもう長くないのぅ~」
 今の総理が儂の最後を見る教え子だとは・・・
 「もう、80過ぎですからね~」
 「まぁよいわ、最後を好きな武具達に見守られながらなら文句はないわ・・・」
 「相も変わらず武器が好きですね先生は」
 白髪の教え子が笑いながら言う、だがその笑顔の後は先ほどまでの和やかな雰囲気ではなく
 「あとは、任せてください」
 覚悟を乗せた厳しい顔だった。

「うむ、後を託すぞ・・・・・・」

 次の人生こそ満足したいな・・・そう思いながら意識は沈んでいった。




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 目を覚ますと見渡す限りの青空とすぐ傍には白い椅子と机があった。

 「ここは・・・審判の間か、はたまた夢か」
 呟きながら何もないので取りあえず椅子に座った。すると突然目の前に太陽の如き女性が現れた。

『転生しませんか?』

 ・・・ハイ?なんだかわからないが転生という事はここは夢ではないだろう、しかし何故自分の前に彼女が現れたのだろう?若干眩しいし・・・
 『あ・・・いきなりすいません!実は貴方を見つけてからずっと気になっていて、それでここに連れてきました!ここは神の間で眩しいのは神気ですね!』
 神!すごいの~喜怒哀楽で光が強くなったり弱くなるの~見てたって何が気にとまったんだろうか・・・あれ?声出してないのに・・・あっ!神様だからだな、うむ我ながら納得してしまうな・・・
  『納得して頂いてありがとうございます。実は貴方は今魂だけの存在でして初期化一歩手前なんです』
 言われてみれば確かにと思う。名前を思い出す事は出来ないが学んだ事はほとんど忘れていないままだ。ん?これはもしや二次創作やらクロスオーバー?に書いてある特典でなんやらかんやらかの?
 いやこの年になって今だ漫画やアニメ、エ○ゲが好きなのは恥ずかしいが・・・面白いしカッコイイから捨てきれないんだの~
 『はい、正にその通りなんですけど~実は魂に武器がくっついてるというか魂が武の様な物なので、武に関連するものは殆どノーリスクです』
 何~!!!魂に武器がくっついとるとは・・・・・・WRYYYYY!!儂の闘争愛は世界イチイイイイイ!
 『はい、もう其処については元の世界でもトップでしたよ~それで何か欲しい物はありますか?』
 うわ~まるで蛮族ですね・・・でもカッコイイ! 天照も似たもの同士だった・・・

 ・・・ふむ、くっついとる武器を融合させてBLEACHのようにできますかの?できれば卍解とかしたいの~山爺好きじゃし武器と対話したりとか武器の中に世界がある・・・なんと夢の様な世界じゃないかね
 『わかりました!貴方の半身を内包するので願えば縁のある武具その他諸々出す事ができるようにしました!』
 天照は空間に表示されている画面に設定を打ち込む・・・何故かそこには見覚えのある自身が作った隕鉄の刀が現れた。
 『この刀が一番貴方の魂と波長が合い尚且つ魂を注いだ存在なのでこの刀に全ての存在を内包させました!えへん!』
 お~ありがたいな!後は様々な技とそれを会得するための方法、それに耐える事の出来る肉体があればもう何もいりません。
 『少ないですね~あ!そうでした転生先はこの円の中から完全にランダムですので行先によってはすぐ死んでしまう可能性もあります!』
 ・・・すぐ死ぬのは嫌だの~様々な存在と戦いそうして身に着けた力で神様にも挑みたいしの~
 『そう仰ると思い!修行空間も刀に入ってます!一種の固有世界になってますねこの刀』
 なんか儂の刀すごいの・・・汗・・・・・・まぁ行先を決めないことにはどうにもならんの
 『では、はい!ズドン!』
 そういって天照はダーツのような色付き円盤目がけてよくあるアニメのオーディンのグングニルのような投擲をした。
 そしてダーツが刺さった世界は

 『Fate世界』

 ・・・YEAHHHHHHHHHHHHH!!!英雄と闘争が出来るやん!・・・・・・ん?ガイヤとアラヤからの排斥どうしたらいいんだか・・・ この世全ての悪は全く眼中になかった
 『そこは、ご心配無く!貴方の存在は一種の星のような存在になるので弱体する可能性はありますがそこは頑張ってください!』
 まぁ世界の裏側でも戦う事は出来るからいいか・・・
 ところで、何故転生させてくれるんですかね?
 『あなたが生きた状態で我々の位階まで登ってきて欲しいのとすっごく好みなので///』
 ・・・あ、そうですか・・・恥ずかしすぎる・・・・・・
 では、自分が貴方方の挑戦者に相応しい存在になったらまたきます。
 『はい!それが達成できたらご褒美上げちゃいますよ!』
 わかりました。転生する時代はいつですかの?
 『大体700年ぐらいですかね、あとは何かありますか?』
 出来ればで良いのですが鍛錬相手っていませんかの?
 『えへへへ!そこもばっちりです!楽しみにしていてください~』
 『問題なければ、椅子から立ち上がれば転生しますので良い人生を!』

 では行きます、ありがとうございました。



 *天岩戸

 ???『んで、いつ来るかね~はやくど付き合いたいぜ』

 ???『さぁ? でもきっと同質の力を得ると思いますよ(ニコリ 』
 
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