ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜
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その日、殺人鬼と暗殺者は再びぶつかり合う
2022年 12/10
「ねぇ、ユウ。」
「?」
アルズが声をかけると、赤い大きなフードを軽くかぶった少女は反応する。
「・・・」
アルズは何かを言おうとして、口をつぐむ。
「どうしたの?アルズ君。」
「いや.......なんでもない......」
「そんなことないでしょ?言ってみてよ。」
「..........ユウは......怖くないの?」
「え?」
アルズの言葉を聞いて、ユウは驚く。
「この世界でHPが0になったら死んじゃうのに......ユウは、怖くないの?」
「____怖くないよ。」
「.......強いね、ユウは。僕とは大違いだ。」
「だってアルズ君がいるもの。」
「えっ......?」
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「はぁっ!!」
アルズはPoHに斬撃をかますが、それは大包丁【友切包丁】によって簡単に止められる。
「WOW、躊躇ねえな!」
そう言い、PoHが振りかえすと、アルズはバックステップで距離を取る。
「ッ!?」
アルズが顔を上げると、PoHは既にソードスキルを発動させた状態で距離を詰めて来ており、アルズはそれをギリギリで反応し、刃を止める。
「Ho〜やるじゃねえか!」
そしてアルズが刀に力を籠めると、PoHはアルズの腹を蹴る。
「グッ」
アルズは下の方の床に落ちた。
「Yeah!」
そのままPoHは倒れたアルズに止めを刺そうと試みるが、アルズはそれを横に転がって回避し、受身を取って起き上がる。
「はぁ!!!」
アルズは再び反撃に出る。
「Hey、あちぃじゃねえか!ちょっとは落ち着けよ兄弟!!」
「殺す.....!」
アルズは思いっきり刀を振る。
すると、PoHは距離を取った。
「殺す殺す殺す!!」
アルズの猛攻を、PoHは受け流し続ける。
「死ねぇ!!」
最後の一撃をPoHは躱し、丸腰となったアルズに友切包丁を振るう。
「グアッ」
その斬撃を受けたアルズは後方へ飛び、受け身をとって再び接近を試みる。
「殺してやるッ!!」
「じゃあそろそろ.....」
「ハァッ!!」
「本気で行くか。」
カキッ
アルズの斬撃はPoHに容易に弾かれ、そのままPoHはソードスキルを叩き込む。
「グッ!!ッ!?」
アルズは激痛を感じ、後方へ跳ぶ。
「いってえ.......」
どういうことだ?
「何をした!!」
「俺のユニークスキル、【暗黒剣】さ。」
「暗黒剣.....だと?」
「斬られた相手は痛みを感じる......いいスキルじゃねえか。斬るといい声で鳴いてくれるんだぜ?全く俺に合うFUCKなスキルだとおもわねえか?」
馬鹿な.....SAO内で痛覚は感じない筈......ッ!?
その時、アルズは暗殺剣のカテゴリにあるアサシネートナイフ【殺】を思い出す。
あれは痛みを感じる......なら、他にもこんなスキルがあったとしてもおかしくないはずだ.....
「さあ.....続きと行こうじゃねえか!」
「チイッ!!」
カキッ
二人の刃がぶつかり合う。
「クッ!お前だけは殺しておかないとなッ!!」
「HeyHeyあついねぇ〜兄弟!」
「ハァ!!」
アルズが刀を振り切ると、PoHは後方へ跳んだ。
「クッ!殺すッ!!」
そのままアルズは距離を一気に詰めにいく。
PoHは不敵な笑みを浮かべ、友切包丁を構えている。
「これで終わりだな、兄弟。」
「お前だけは殺すッ!」
『アルズ君.......』
「ッ!?」
「死んじまいなぁ!!」
PoHが大包丁を振るった。
「クッ!」
一瞬頭に響いた声によりアルズは冷静さを取り戻し、罠だと悟ってその斬撃を躱す。
「セアッ!!」
スライディングで攻撃を躱したアルズはそのまま立ち上がりながら振り向きざまに攻撃を繰り出す。
「グウッ!!」
その攻撃はPoHの背中に直撃した。
「うぅっ......や、やるじゃねえか......」
ユウなのか.......?
____どちらでもいい。
いずれにせよ、今は冷静になることが重要だ。
さっきみたいに.....欲望の赴くまま闘いを続けていては、俺は敗ける....
この戦いでの敗北......それは、つまり死を意味するんだ......
落ち着け。落ち着くんだ。
「お前だけは殺しておく......」
「出来るもんならやってみな!」
「ッ!」
アルズは再び距離を詰め、刀を振った。
カキッ
その刃をPoHは受け止める。
「お前ら......!」
「「ッ!?」」
突然の声に、両者は後方へ跳ぶ。
下を見ると、黒い服を纏った一人の少年がいた。
「キリト......」
「WOW、こいつぁブラッキーさんじゃあねえか。」
「PoH......!」
すると、キリトの視界にアルズが映った。
「お前はあの時の!これもお前がやったのか!?」
「・・・」
アルズは何も答えない。
「へぇ〜、しってんのか?」
「........お前には関係無い.....」
突然キリトはアルズ達に向かって走り出すが、
「!?」
突然キリトの足下にナイフが飛んできた。
「やっぱりお前は.....!」
「Ho〜、てっきりブラッキーさんと組むとも思ったが予想は外れた見てぇだな?」
「____必要ない。」
「共闘する気は無い.....か......」
「・・・」
「答えはなしか.....」
「もぉ、キリト君どうしたの?!」
突然声がひびくと、声の主らしき人物が後方から走っていきた。
ブロンド髪が目立つ白銀の鎧を身に纏った女性だ。
____閃光のアスナ。
血盟騎士団副長の女剣士だ。
そうか、キリトは彼女と.......どうでもいい。
俺には関係の無い話だ。
「WOW、どんどん役者が揃ってきたじゃねえか。なあ?どうする、アサシンさんよぉ?」
アルズはPoHを睨み付ける。
「怖いねぇ〜」
「おい、お前らいきなりどうしたんだ!?」
その声と共に攻略組のプレイヤーが次々と入ってきた。
まずい......これはどうするか.....
「ッ!?」
突然アルズの身体が宙を舞う。
「じゃあな、兄弟。」
アルズの背をPoHが蹴ったのだ。
「グッ!!」
アルズは空中でアサシネートナイフ【殺】を投擲する。
それはPoHの肩に深々と突き刺さった。
「グハッ」
背中から地面に落ち、落下ダメージを受ける。
「こいつは.....」
「気を付けろ。こいつはまずいぞ。」
「!」
アルズが上を見上げると、そこにはもうPoHの姿が無かった。
「チッ.....」
「これは全部コイツがやったのか?」
一人のプレイヤーが奥で大量に散らばっている剣を眺めてそう言う。
「恐らくな。」
それにキリトが答えた 。
「こいつを牢に送るぞ!」
誰かがそう叫ぶ。
「チイッ!」
アルズは起き上がると、プレイヤーの間を凄まじい速度で駆け抜けていく。
「なっ!?」
が、突然喉を掴まれ____
「グハッ」
地面に叩きつけられた。
「そのフードを取って面をおがませてもらおうじゃねえか。」
アルズの喉を掴んでいる大男はアルズのフードに手を掛けようとするが。
「なにっ!?」
突然腕が無くなる。
切り口の近くには紫黒色に輝く刃が見えた。
そして直ぐに視界は0となる。
アルズがアサシネートナイフを目に刺していたのだ。
「グッ!!」
拘束から逃れたアルズはそのまま走り出す。
やがて追っ手は止み、逃走に成功した
後書き
ストーリーをミスった気が.......
いやですね.....ユウを殺したのはPoHにするべきだったんですよ......
そこまで頭が回らなかったんですね.....
ただのアホですね.....
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