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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第四十四話 上村大尉!演歌の花道!!その十二

 瞬と上村、特に上村は見事でだった。
 全世界が感動した!
「すげえな」
「これが本当の演歌か」
「プロより凄いな」
「プロのプロだぜ」
「いい歌聴いたぜ」
「最高の歌だぜ」
 こう言うのだった、そしてだった。
 誰もが感動してだ、確信したのだった。
「勝利は間違いないな」
「ああ、確実だな」
「今回こそは勝てる」
「日帝衆の勝利だ」
「この作品も連載終了だ」
「目出度くな」
 日帝衆が勝って半島再併合が成ってだ。
「いや、やったぜ」
「二人もやっと負けるんだな」
「あの糞共の負ける姿が見られる」
「それだけで最高だぜ」
「おう、俺達嫌われ過ぎだろ!」
「今回またしてもそのことを認識したぜ!」
 二人も怒って言う。
「そんなに俺達に負けて欲しいか!」
「ちょっと酷過ぎるだろ嫌われ方!」
「連載終了望まれてるとか何だよ、登場キャラからな!」
「こんなの前代未聞だろ!」
「御前等じゃないといいんだよ!」
 これがモブの人達の返事あった。
「御前等が主役じゃないとな!」
「日帝衆の人達が主役になれ!」
「悠木大将万歳!」
「美少女ヒロインカモーーン!」
「下衆は死ね!」
「主役交代だ!」
 こう言って止まない、だが。
 その彼等の声にめげずだ、二人はこの難局への打開策も考えていた。
「よし、やるか」
「そうだな、今回もな」
「勝利に向けての秘策を発動させるぞ」
「ああ、兄貴」
 二人で話してだ、そしてだった。
 二人同時にだ、叫んだ。
「作戦発動!」
「オペレーションデザートストーム!」
「砂塵よ沸き起これ!」
「砂埃よ立て!」
 あちこちに風を起こす、するとだった。
 それと共に砂埃が立つ、そればあまりにも激しく観衆も叫んだ。
「くっ、砂埃か!」
「目に入って痛え!」
「今度はそれか!」
「砂塵かよ!」
「痛いのは目だけじゃないぞ!」
「鼻や喉にも入るぞ!」 
 そうした器官にもというのだ。
「喉が痛え!」
「まさかこれがか!」
「ああ、そうさ」
「これが俺達の狙いだよ」
「相手の喉を攻める」
「これがデザートストーム作戦だ」
 湾岸戦争でのアメリカ軍の作戦名が元ネタである。
「効くだろ、これは」
「歌は喉だからな」
「喉にダメージを受けたら辛いな」
「しかし俺達は平気だからな」
 それは何故かというと。
「何しろいつもマスクしてるからな」
「そんなの関係ないぜ」
「目も鼻も大丈夫だ!」
「これが俺達のスーツだ!」
「じゃあ歌うか!」
「俺達の勝利祝いにな!」
 実際に喉を痛めてうがいをする瞬と上村を見て言う。 
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