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『小さな街の、大きな闇。』

作者:零那
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『零那の暴走』



もう耐え切れん。
店のオーナーとこ行った。
潰れた理由。
海斗の行方。
雌豚ババァとの繋がり。
海斗を組に入れた理由。

零那は暴走してた。
自分の中の、もう1人の自分でも制御不能だった。
海斗が、こんな奴等に殺されてたらって考えたら...
もうホンマそれだけで耐えれん。

オーナーは、全部何の話か解らんってシラ切り通した。
其れがごっつ冷静で更にムカついた。

そうや。
こうやって叫んで暴れて騒ぐしか出来ん無力なクソガキや。
それでも、それでも...
こんなんナシやんかっ!!
海斗の事を何や思てんのっ!!
オモチャちゃうんでっ!!
心が在る人間なんやでっ!!!

ほんっっっまに悔しくて悔しくて悔しくて...たまらんかった。
何も出来ん自分を呪った。
みっともなく、その場で泣き崩れた。

此の時、銃が家じゃなくポケットに在ったら間違いなく...
躊躇なんかせんかった...
周りの連中に殺されると解ってても、撃ち殺しただろうに...

泣き崩れて放心状態中、オーナーにオモチャにされた後、丁寧に抱えられて車に乗せられ、駅に降ろされた。
どうでも良い、何もかも。
イタくもない。
こんなん海斗と永斗のイタミに比べたら、どうでもいいくらいイタくない。


 
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