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『小さな街の、大きな闇。』

作者:零那
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『怜の願い』



怜が調べるって言ってたけど、零那もチカラになりたい。
出来る限り調べた。
昔のヤクザの知り合い辿ったり、カモになるフリして探ったり、危険な目にも遭った。
それでも命ある限り、出来る限りの事はしたかった。

そんなこんなしよる事が怜にバレた。
怜の人脈はあなどれん。
バレんワケが無いのは承知だったけど、早過ぎた。
だいぶ説教くらった。
今迄見たことがないクライ怖かった。
唯が見たら泣くかもってクライちゃうかな...。
裏番長的存在。

『海斗の為に何かしたい。其れは解る。組や店、ババァ達に殺意抱くのも解る。でも、今ココでオマエがムチャして探り入って何かあったら、皆が皆やりきれん。もし、もし...殺されたりなんかしたら俺は、俺らはやりきれん。救われん。だからやめてくれ!!頼むわホンマ...俺に任せてくれ!!』

『...ごめんっ!!せやね、突っ走り過ぎた。悪いクセやんね、いっつも。叱ってくれてありがとう...怜...頼むね...』

『...任せろっ!!』

今迄で1番の笑顔で言ってくれた...。


 
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