幻奏破戒浪
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精霊使いと半妖と存在意義とブレイドダンス
始まりの世界
それはきっと人それぞれのものだから
前書き
Au96「そういや黒なんでディケイドのこと知ってんの?」
黒「俺が何回ゆかりに修行と称して外界に放り出されたと思ってやがる?」
白「あといきなりラストワード使うのはないんじゃない?」
鈴「それ私も思った!」
Au96「さっと終わらせたかったんだ」
白、鈴「鬼」
Au96「それじゃあ物語を始めよう」
黒「無視しないであげて」
アレイシア精霊学院に入学してから1ヶ月が過ぎた。未だに自分の存在意義は解らない
この1ヶ月はずっと白に任せきりだったので久しぶりに外に出ようと思った。最近習得したガントレットディケイダーの使い方も試したかったしちょうどいい機会だと思ってたんだけどなー
モブA「待てこら!!」
モブB「逃げるな!!」
モブC「これ以上!!」
モブD「逃げるなら!!」
モブE「容赦は!!」
モブF「しない!!」
なんで俺追われてるんだよ。てか何でそんなに息ぴったりなんだよ!
俺は走りながら必死に口を開く。ああ酸素がぁ
黒「一応聞きますけどこのままおとなしく捕まった場合は?」ハァハァ酸素がァ
モブG「さっきまで!!」
モブH「逃げていたから!!」
モブE「容赦は!!」
モブF「しない!!」
よくわかった。セリフ分けされてるんだな。多分。
とりあえずどっちにしろ捕まったらやられる(何がとは言わないぞ)みたいだし逃げよう
黒「なんで僕を狙うんですか!?」
モブA「あんたが!!」
モブB「逃げるから!!」
モブC「追ってるんだよ!!」
白「思い出した!」
黒「頭の中で叫ぶなうるさいな!!」
白「あの人たち僕が暇つぶしと冷やかしを心に抱いて乱入した強い精霊を巡ったバトルロイヤルで選手として出場してた人だよ!」
黒「お前俺の体で何してくれてんだ!?」
やばい。叫びすぎて酸素がァ
モブI「もう逃げられないぞ黒銀ェ」
モブJ「この包囲網から逃げれる物なら」
モブ×26「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「逃げ切ってみろ!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
黒「そんな人数で一斉に叫ぶな!!うるさいんだよ!!」
白「速めに終わらせるべきなのでは?」
黒「そうだね。早速あれを試してみよう」
早速俺はガントレットディケイダーを起動させ、カードホルダー(固有名詞は無いらしい)から妖夢のカードを取り出し、カードをスキャンする。この時ガントレットに流す妖力をいじることで妖夢を実体化させる。
モブQ「貴様どこから…!」
妖夢(以下妖)「いえ、私も急に呼び出されたのでわかりかねます」
モブQ「そうですか」
話が通じるモブがいた。とか思いながら新しく現れた二枚目の妖夢のカードをスキャンする
黒「急に呼び出しといて悪いけどちょっとくすぐったいよ」
妖「!?」
妖夢の眼が驚きのために見開かれる。モブ共の眼も驚きのために見開かれる。俺の顔はニヤニヤしてる。
(・∀・)←こんな感じ。
妖夢の身体が光に包まれる。俺の手にその光が集まってくる。その光が収まったとき俺の手には一目で名刀とわかる純白の光を携えた二振りの剣が握られていた
――妖刀 夢を砕く双剣――
剣から溢れ出るオーラに数人が後ずさる
モブY「相手は一人!!この人数で勝てる筈がない!!武装もたった二本の剣だ!!いけ!!」
その声に鼓舞されたのか総勢26人の精霊使い達は各々の精霊を召喚して襲いかかってくる・・・誰も精霊魔装使えないのかよ・・・まあいいや。とりあえずあの台詞を言っとこう
黒「この魂が半分乗った双剣に切れないものなど!!あんまり無い!!」
・・・体感時間は3分ってとこかな
黒が二振りの剣を妖夢に戻したあとに残っていたのは気を失った20人弱の精霊使い達と数名のリーダー格の少女達であった
モブR「強過ぎるわ・・・」
モブW「これがスペルカードの強さなの・・・」
モブZ「圧倒的じゃない・・・」
モブY「寧ろ切れないもの教えなさいよ・・・」
モブV「魂半分ってどうゆうことよ・・・」
黒「・・・僕今スペルカード使ってませんよ?」
妖「そうですね」
白「そう言えば黒口調とキャラがブレブレだったね」
黒「白が口調を合わせてっていったんだよ?てゆうかなんで口調を合わせる必要かあるのさ」
白「女子しかいない学院で日常生活を送る僕の身にもなってよ」
あ、妖夢が拗ねて帰っていった。召喚した人って自分から帰れるんだ。便利だなー
黒「そう言えばその優勝時に契約できる軍用精霊ってのはどうだったの?」
白「いやあんなの使うぐらいならチルノのほうが強いし(笑)」
黒「お前がそんなことしてるから俺も怨まれるんだよな」
なんて雑談していたら足音が聞こえて来た。こんな裏路地によく来るな・・・いやさっき風属性の精霊いたな
?「む?貴様そこで何をしている!」
なんかめんどくさそうな人来たな
倒れている生徒を見て俺に詰め寄ってきたのは真っ青な髪に淡い朱の瞳を持つ、槍型の精霊魔装を携えた少女だった
数時間後、俺は名前も知らない青少女と歩いていた
今気づいたけどこの人結構スタイルいいな
?「君が本当にあの黒銀なのか?」
黒「そうだよ。てゆうかあなたの名前を僕は知らないのだけど」
?「聞いていた特徴とだいぶ違うな・・・本当に黒銀か?私の聞いた情報によれば銀髪に金目、そしてもう少し背が低かった気がするが」
黒「同じ質問をしないで下さい。髪の色及び身長程度気合でいくらでも変えられます。それに僕の目の色は金です。それより僕の質問に答えてください」
エリス「すまない。私はエリス・ファーレンガルトという。エリスと呼んでくれて構わない」
黒「それよりエリスさんは何をしていたんですか?」
エリス「エリスでいい。同じ学年だしな。風王騎士団(シルフィード)の団長だから皆形だけは慕ってくれるが本当に私を慕ってくれているのは一握りだ。私は友が欲しいのだ」
黒「・・・」
なんか質問の答えと違う重い言葉が帰ってきた
黒「なら僕を友達にしてくださいエリス」
エリス「いいのか・・・?」
黒「ダメなわけが無いでしょう」
エリス「・・・ありがとう」
黒「それでエリスはあそこで何をしていたんですか?」
エリス「精霊から裏路地でぼや騒ぎがあると聞いてな。行ってみたら黒銀がいたのだ」
黒「黒でいいよ」
少々後ろめたい
エリス「話を逸らすな黒」
見抜かれた
黒「呼び方は変えるのね」
そのあとエリスと他愛もない話をしばらくしながら大通りを歩いていた。どうやらエリスは見回りの途中で精霊から俺の戦いを聞いてやってきたようだ。
エリス「それより黒は何を悩んでいるんだ?」
黒「えっ・・・」
不意にそんなことを聞かれて俺は戸惑う
エリス「そんな難しい顔していたら誰でもわかる。私でよければ話してくれないか?それとも私では力になれないか?」
出会って間もない自分なんかを本気で心配してくれている事が伝わり俺は話すことにした。
黒「・・・ありがとうございます。ではエリス少し僕の話に付き合ってくださいますか?」
エリス「もちろんだ」
黒「実は僕自分自身の存在意義を探してましてね」
エリス「え・・・?」
黒「存在意義です。言いかえれば自分がそこにいる意味です。私は元々住んでいた里の長のような人物に急に言われたのです。僕の力は存在意義もなくただあるだけでは大き過ぎると。それを見つけるためにここに来たのにもう1ヶ月以上過ぎてもそれを見つけられずに足踏みをしている・・・そんな自分に今でも嫌気がさします。それでも嫌気がさすだけで答えは見つからないのです。僕は・・・私は・・・どうすればいいのでしょうか・・・」
エリス「凄いな。おまえは」
黒「私は・・・評価されるほどの人間ではありません・・・自分の存在意義も持たずただただそこにあり続けるだけで進歩がない・・・私はそんなに・・・」
エリス「私はそんなこと考えたことも無かったよ。私と同じ年齢なのにおまえは私よりもずっと大人だ。お前はすごいやつだよ」
黒「エリス・・・」
俺の眼からは一筋の涙が零れてきた
エリス「存在意義なんて今から見つければいいじゃないか。何を始めるにも遅すぎることなんてない。きっと存在意義は人それぞれだ。お前は自分自身の存在意義を見つけるためにここに来たのだろう?」
そんな言葉を聞いた途端俺の眼からは涙が溢れ出ていた。止めようと思ってももう止められなかった。誰にも相談できなかったからか相当心に疲労が溜まっていたようだ。溢れ出た気持ちは今まで誰かに見せないようにしていた心の弱さを誰よりも自分自身に見せつけていた
黒「うぅ・・・ありが・・・とう」
エリス「何を言っているのだ友達だろう?」
俺はしばらく涙が止まらなかった。俺が泣き止むまでエリスはずっとそばにいてくれていた
後書き
Au96「受験終わった!!」
黒「結果は?」
Au96「受かったよ」
白「えっ!絶対落ちると思ってたのに」
Au96「流石に酷過ぎないか?はい。とゆうわけでやっとこさ受験が終わり新しいやつです。今回はエリスとの出会い編にしようとしたらなんか違う事になったって言う話です。エリスルートに入る予定はないんだけどなー。あとわかりにくいと思うのでここで書いときます。彼女の名前の読み方は普通に黒銀と書いてくろがねと読みます」
黒「そういや書き方にアドバイスもらって変えてみたぜ。見やすかったら幸いだ」
白「慣れないシリアスはやめときなよ」
Au96「酷くねぇ」
黒「前半のあれは意味あったの?」
Au96「新しい使い方のお披露目だね」
白「使い方覚えるの早い」
Au96「後から出すのめんどいんだよ。とゆうわけでお待たせしすぎて申し訳ありません」
白「ばかが土下座して詫びます」
Au96「黒土下座すんの?」
黒「お前だお前」
Au96「話が進まねぇ。またちょくちょく更新するのでその時会いましょう。次回はクレアとの話にしようかな。では次回待ってくれていれば嬉しいです。発狂します。今回もありがとうございました」
黒「誤字脱字の指摘よろしくな」
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