ボカロ☆ロマンス
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第8話 琴葉の思い
前書き
長かったデパート編もいよいよラストです。本当は前後編で終わるつもりだったのですが…
もっとまとめる力をつけたいです。涙
琴葉「それから私と大輝はよくつるむようになったの。」
琴葉「剛太郎には私から紹介してあげたのよね…最初は
喧嘩ばかりだったけど、今は仲良しよ。」
ミク「…」
マスターとの出会いの話…聞いていて私はとある疑問が生まれてきた。話自体に疑問がある訳ではないのだけど…
琴葉「貴女のマスターはね…」
どうやら外にはもれてないみたい。私の心境。
琴葉「思うに私を守れたから、友達になってくれた
のだと思うの。」
ミク「…‼️」
琴葉「大輝が私を守ってくれたとき…彼は確信した
んだと思うの。《自分でも大切な物を守れる》と
いうことを。」
琴葉「ミクちゃんも守られたことあるんじゃない?」
琴葉「大輝に。」
マスターに守られたこと?それなら今の私に思い浮かぶのはたった一つ…
ミク「ありますよ。アレは…」
私は琴葉さんに、男たちに襲われたあの夜《2話参照》
のことを話した。琴葉さんの顔色がみるみるうちに青くなってるのがわかるけど、かまわず最後まで話した。
話し終えると琴葉さんはしきりに私に謝ってきた。確かに私は怖い経験をしたし、嫌な思い出の一つだったけど…
私にとってはマスターに助けてもらった大切な思い出の一つだからそこまで否定されるとなんか悲しい。
というか、そんなことを聞きたいんじゃなくて。
ミク「ところで琴葉さんはマスターのこと好きなんです
か?」
琴葉「…⁉️」
あ、思いっきり赤くなった。すごくわかりやすい…まぁ確かに文脈も何もないタイミングで切り出したけど…そんな驚くことかなぁ?
琴葉「…ふぅ。」
ミク「落ち着きました?」
琴葉「おかげさまで。」
琴葉「まさか貴女にあんな勇気があるなんてね。」
ミク「あはは…」
琴葉「まぁ教えてあげるわ。女同士の秘密よ。」
そして、琴葉さんは周りを見回したあと、私の耳元に顔を近づけて、
琴葉「異性として意識してるわ。」
と妙にハッキリつぶやかれた。
ミク「告白とかしないんですか?」
琴葉「…まだ無理ね。」
まだ…?
琴葉「もし、私と大輝が親友でいられなくなったら
告白しようと思ってるわ。」
琴葉「…何言ってるんだろう私。」
…そういうことか。今の琴葉さんの言葉…大切なところを若干ぼかしてるようだったけど、用は《マスターとの今の関係を壊したくない》ということなんだと思う。
琴葉さんは一か八かマスターに気持ちを伝えることより、親友としてずっと一緒に居る道を選んだということなんだと思う。
琴葉「まぁそーいうことよ。」
ミク「…口に出てましたか?」
琴葉「…ハッキリと。」
琴葉さんが私を睨みつけてくる。可愛い…じゃなくって、それだけ人には秘密にしたかったということだったのでしょう。なんだか負けたくなくて私も睨み返してみる。少しの間睨み合いが続いたあと、突然琴葉さんが笑い始めた。
琴葉「あはははははぁ‼️」
ミク「…フフッ」
釣られて私も笑い出す。さっきの緊張感の反動からかお互いに笑いが止まらず、その後の話もなんだか思わず笑い出してしまうような世間話ばかりだった。最初は仲良くなれるか心配だったけど、やっぱり琴葉さんは悪い人ではなかったみたいで私達は無事に打ち解け合うことができた。
…午後1時、剛太郎&俺チームと琴葉&ミクチームは無事に所定の場所で落ち合うことができた。琴葉とミクが妙に仲良くなっていたみたいで良かった。琴葉は意外に黒い一面があるからな…まぁ仲良さそうで良かった。
上手く落ち合ったあと、そのままフードコートで食事を済ませた。剛太郎と俺はラーメン、琴葉とミクは牛丼を食べたのだがミクの奴…相変わらずすごい量のネギを食べるなぁ…ネギの方が米より多い牛丼とか俺には食えねぇよ…
ミク「はぁはぁ…ネギ美味しい。」
世界の電子の歌姫さん。ネギ臭いです。
その後、琴葉達の希望もあり俺たち4人はカラオケに寄ってから帰った。ミクにとってもなんだかんだあっていい経験になったみたいでよか…
伽耶「なんで私をおいてったのよ‼️」バキッドカッ‼️
…殺される。
続く
後書き
消化不良もいいところの話でしたね…気をつけます。次回からはもっとしっかりしたコメディ話を書きますよ‼️
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