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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1210話

 マーズゼロとその付近にあるハイヴ攻略作戦。正式名称、火星の息吹作戦という名に決まったその作戦は、いよいよ本格的にその準備に入った。
 もっとも、シャドウミラーでは特に用意する物がある訳でもない……と言いたいのだが、地球にあるハイヴ攻略作戦ならそれでもいいのだが、火星にあるマーズゼロとその周辺にあるハイヴを攻略するとなると、色々と準備が必要だった。
 第一に、攻略後にはマーズゼロを基地化する必要があり、パイロットスーツ等がなくても普通に人間が生活出来るように諸々の準備を整えなければならない。
 まずは空気が最優先事項であり、その後は火星の重力というのは地球よりも弱いので、1Gにするように設定する必要がある。
 この辺はシャドウミラーが持っていた技術や、SEED世界のコーディネイターの技術、そして何よりマクロス世界の技術が役に立つ。
 まぁ、現状それらの技術は全てシャドウミラーの技術として統合されているんだが。
 マーズゼロを基地化するにあたって必要な建築資材の数々。これはマブラヴ世界から引き取っているBETAの死骸をキブツに放り込む事で用意した。
 占領するのは、苦戦……いや、時間が掛かると思っているが、それ程難しい訳じゃないと予想している。
 純粋に戦力という意味でのBETAは、地球よりも劣っている可能性が高いのだから。
 事実、火星の衛星軌道上に設置した偵察衛星から送られてくる映像では、要塞級、要撃級、突撃級、戦車級、闘士級の姿しか確認出来ていない。
 地球で生まれたとされる光線級、重光線級、兵士級の姿は全く見当たらなかった。
 母艦級の姿は確認出来なかったが、ハイヴを作るのに必要なBETAだと考えればいるのは間違いないだろう。
 ともあれ、BETAの偵察も普通に進んでいる中……

『アクセル、弾薬切れだ。俺達は一旦補給に戻るから、その間頼む!』

 オズマから入って来た通信。
 どうやらBETAに対しての攻撃で弾丸を相当に消耗したらしい。
 まぁ、VFというのは基本的には実弾がメインの機体だ。どうしてもビーム主体で弾切れが殆どないシャドウミラーの機体に比べれば、頻繁に補給に戻る必要がある。

「了解、こっちでBETAの進軍を止めておくから、なるべく早く戻ってこいよ。……アスラン、そっちはどうだ?」
『今のところは問題なし。ビームを主兵装として使っているから、まだ暫くは持つと思う』
「分かった、じゃあ俺と一緒に暫くここを受け持つ。星刻、そっちは?」
『エナジーフィラー切れの機体が多いが、数は多いから順次交代して補給している』

 オズマ率いるスカル小隊が交代していくのと入れ替わりに、星刻の神虎が姿を現し、ビームを放って中型・小型関わらずにBETAを一掃する。
 それに合わせるように、アスランのジャスティスもビームライフルを連射していた。
 俺が放つのは腹部拡散ビーム砲。
 また、M1アストレイとガレスがビームを放ち、そこにヴィンセントが突っ込んで行く。
 KMFである以上は中型BETAと小型BETAの中間くらいの大きさしかない機体だが、それでも運動性は高い。
 要撃級の攻撃を回避しながら、次々にMVSを使って頑丈な前腕すらも斬り裂いていく。
 視線を前方へと向けると、そこでは修羅神がBETAを相手にして好き放題に無双をしている。
 それを見ていると、突然こちらの近くにいたBETAが左右に割れる。
 火星で何で光線級か? そうも思ったが、BETAは何をやって来るのかは不明だというのを思い出して納得し、今までよりも高い場所へとニーズヘッグを移動させた。
 同時にレーザー照射警報が鳴り、幾条ものレーザーがニーズヘッグへと向かって突き刺さる……が、Eフィールドを突破出来ずに消滅する。

「ファントム!」

 T-LINKシステムを使ってファントムを操作し、ニーズヘッグの前へと並べる。
 そうなれば当然放たれるレーザーはファントムへと命中し……次の瞬間にはレーザーが反射され、BETAへと致命的なダメージを与えていく。
 確かにシャドウミラーの機体に関しては殆ど意味のないレーザーだが、BETAを相手にするとなれば話は別だった。
 レーザーを跳ね返したファントムをヒュドラへと戻しながら、星刻へと通信を送る。

「星刻、KMF隊の被害は?」
『今のレーザーで被害を受けた機体は皆無だ。全てのレーザーがニーズヘッグの方へと向かった』
「そうか。なら、このままBETAを防ぎきるぞ」
『了解』

 本来であればBETAを殲滅するのが手っ取り早いのだが、今回の目的はここを守り切る事であり、積極的な攻撃を禁止されている。……修羅神以外は。
 まぁ、修羅神は本番でもこっちの命令を素直に聞いたりしないだろうから、それを視野に入れてのシチュエーションな訳だ。
 ちなみにこのシミュレーションに参加しているのは、火星の息吹作戦に参加が決まってる者達だけであり、黒の騎士団やザフト、大西洋連邦といった軍の兵士達は参加していない。

『アクセル! こちらシロガネ。近くのハイヴから援軍が到着した。そちらのKMF部隊を引き抜いても大丈夫か?』

 シロガネからナタルの通信が聞こえてくる。
 ナタルがシャドウミラーに来た当初は、アークエンジェルと違ってシロガネの指揮に若干戸惑っていたらしいが、俺がFate世界に行っている間にその辺は解決し、今はもうそんなのは関係ないとばかりに的確に艦を使いこなしていた。
 この辺はやっぱりアークエンジェルの艦長としての経験がものを言っているのだろう。
 ナタルと円、美砂って相性が悪そうだと思ったのは、俺だけじゃない筈だ。
 いや、円は真面目なところもあるからそうでもないけど、美砂とナタルは相性が悪かったらしい。
 当初はそれなりにぶつかったりもしたみたいだが、最終的にはお互いに和解したとかなんとか。
 この辺、ちょっと見てみたかった気もするな。
 量産型Wに関しては、特に言う事はない。ナタルのように生真面目な性格だと拒否反応が出るかもしれないと思ったが、前々からムウに話を聞いていたという事もあって特に問題なく使いこなしているとか。
 原作だと生体CPUの3人を気にした風に見えたんだが……最初から人じゃなかったってのが大きいのか?

「スカル小隊が現在ニヴルヘイムに後退して補給作業中だ。そっちが戻ってきたなら構わないが……少し時間が掛かるぞ?」

 ランツェ・カノーネを発射しながら砲身を横に動かし、扇状にBETAが消滅していく。

『……ピクシー小隊をそちらに回す』

 使える戦力があるのなら、そっちを使えばいいんじゃないか? そうも思ったが、KMF部隊を必要としているとなると、多分質じゃなくて量が欲しいんだろう。

「了解した。……星刻、ナタルの指示に従ってくれ」
『分かった。この場は任せる』
『済まない。今からニヴルヘイムの一斉掃射で一度そちらの方面のBETAを纏めて消滅させる。修羅達に一旦戻るように言ってくれ』

 短くナタルと言葉を交わして通信が途切れる。
 移動する前線基地とでも呼べるニヴルヘイムはマーズゼロのモニュメントの真横に浮かんでおり、その周囲を動きながら攻撃をしまくっている。
 エザリアが指揮している時には機動要塞の要塞の方を重視されていたが、今では機動の方を重視している。
 分かりやすく言えば、エザリアが司令をしていた時は防御を重視し、マリューが司令となっている今は攻撃を重視していると言えば分かりやすいか。
 性格的にはまったく正反対なんだけどな。
 この辺は、多分シャドウミラーに所属して多少なりとも性格が変わった為だろう。

「フェルナンド、修羅達を下がらせろ。ニヴルヘイムから援護射撃が行われるぞ!」
『ちぃっ、分かった!』

 フェルナンドにしてはあっさりとこっちの言葉に頷き、そのまま他の修羅神を率いてこっちへと戻ってくる。
 火星で過ごした影響か?
 まぁ、攻撃的な性格は変わっていないんだが。
 それでもフォルカがいなくてもきちんとこっちの指示に従ってくれるのは助かる。
 まぁ、修羅王になったアルティスから十分に言い含められているからだろうけど。
 それから数分、フェルナンドが修羅を率いてこっちに戻ってくるのと、ニヴルヘイムから放たれた重量子ビーム砲とG・インパクトキャノンが無数のBETAを消滅させていくのは同時だった。
 その隙を突き、神虎がKMF部隊を率いながら後方へと下がり、同時にピクシー小隊がシロガネの展開している方面からやってきてこっちに合流。
 その間にもこっちに展開している機体が攻撃を行ってはBETAが消滅していくのだが、こっちから攻めるのが禁止されている以上は一定ラインより近くに寄ってきたBETAにしか攻撃は出来ない。

『待たせた、補給完了だ』

 オズマのスカル小隊もやって来て、再びこちらの攻撃が始まる。
 ニヴルヘイムの攻撃によってBETAが殲滅された場所には、既に後続のBETAが群がっている。
 それでも足の速い突撃級がいないのは、俺達にとって有利だったのだろう。
 毎度お馴染みのフレイヤとか、そういうのを使えればあっと言う間に片付きそうなんだが……ただ、それを使うとシミュレーションにならないって事で禁止されてるんだよな。
 そんな風に思っていると、どこか遠くで強力な光が瞬く。
 あっちは……オーブ軍のアークエンジェルが配置されていたから、多分ローエングリン辺りを撃ったんだろう。
 フレイヤは駄目で、ローエングリンはいいのか? ふとそんな事を思ったが、戦艦の攻撃方法だと考えれば許容範囲内ってところか。
 そんな風に考えていると、再び目の前にいるBETAが左右に分かれる。

「だから、見え見えだっての。ファントムッ!」

 T-LINKシステムを使ってヒュドラから放たれたファントムが俺のBETAの作り出した道の前方……つまりニーズヘッグの前に展開する。
 先程と違って上空へと移動はしていないが、あの程度の攻撃力なら問題ないだろうと判断し、同時にその予想は正しかった。
 左右に割れたBETAの中心から放たれたレーザーは、そのまま真っ直ぐに俺の方へとやって来て……次の瞬間にはファントムにより反射し、BETAの身体を斬り裂いていく。

「懲りないな、BETA」

 レーザーが反射されたのを見ながら、ランツェ・カノーネを発射。
 レーザーの照射元にいた重光線級、光線級を纏めて消滅させる。

「でもって、お前達も邪魔だよ!」

 背中のエナジーウィングから射出された、無数の刃状のエネルギー。
 それが要撃級や戦車級といったBETAを貫き、小型のBETAを丸ごと消滅させていく。
 ……このシミュレータ、あくまでもPTとかの機体を使った戦闘用だから、人間が参加出来ないんだよな。
 本来であれば、要撃級はともかく戦車級、闘士級、兵士級といった小型のBETAはネギま世界からの援軍だったり、フェイトに任せるんだけど。
 ああ、ちなみにエヴァにも一応打診はしてある。
 ただ、エヴァの場合はそんなに乗り気じゃなかったのを思えば、この作戦に参加するのはちょっと難しいかもしれない。

『ヒュウ、やるねぇ。以前に俺達と組んでた時とは比べものにならないんじゃないか?』

 通信を送ってきたのは、スカル小隊のミハエルだ。
 相変わらずの口調でいながら、バトロイドになったVF27のスナイパーライフルで次々と要撃級を撃破していく。
 スナイパーライフルの威力が強すぎる為だろう。1匹だけではなく、その後ろにいる別のBETAも巻き添えにしながら撃破していくその様子は、さすがにスカル小隊といったところか。

「それはそうだろ。元々の機体性能が段違いなんだからな。どうしたって撃破数的にはこっちの方が有利になるさ」
『まぁ、それは否定出来ない事実なんだよな。ただ、こっちだってそれに負ける気は全くないけどな』
『スカル2、余計な口を叩いてないでしっかりと仕事しろ!』

 オズマの声が割り込むと同時に通信が切れ、再び戦闘へと集中していく。
 ヒュドラのビーム砲で纏めて近づいてくるBETAを攻撃しながら、このシミュレータはやって良かったと思う反面、少し無駄だったか? とも思う。
 いやまぁ、元々BETAというのは数で攻めてくる存在であり、俺達は遠距離から攻撃していれば全く問題なく倒せるだけの実力を持っている。
 向こう側には、対空攻撃と遠距離から攻撃出来る光線級がいるが、その光線級もニーズヘッグやニヴルヘイムといった機体を集中的に狙ってきて、更にはEフィールドすら突破出来ないのを考えれば、警戒する意味は殆どない。
 お互いの部隊ごとの連携を確認するという意味ではやっても良かったんだが……

『アクセル、向こうの方が崩れそうだがどうする?』

 オズマからの通信を受け、視線をそちらに向けてメギロートとイルメヤを向けさせる事を指示する。
 ……そう。メギロートもイルメヤも、当然このシミュレータには参加している。
 というか、そもそも数で迫ってくるBETAを相手に、同じく数で攻める為のメギロートとイルメヤを使わないなんてことは有り得ないしな。
 メギロートが空を飛びサークル・レーザーを放ち、イルメヤがビームガトリング砲を撃ちまくる。
 そうして敵の動きが止まると、量産型Wの操るシャドウがS-11ミサイルを放って纏めてBETAを消滅させるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:405
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1188 
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