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『茉莉花-マリカ-』

作者:零那
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『回復』



茉莉花先輩の家に通い出して10日目。
5日目あたりから、おもゆを茶碗1杯食べれるようになった。
目は虚ろやけど、体がチャント食べ物を受け入れだした。

おかゆに変えて5日目。
頬がほんの少し戻りつつある気がした。
咀嚼も増えた。
髪質も気のせいか戻りつつある様に見えた。
夜御飯の時は眠剤潰して混ぜてるからチャント寝れるようにはなってた。
クマも消えてた。

少しずつ、確実に回復に向かってる。
少なくとも体は...。

おかゆに入れる食費は、たまぁに貰えてたバス代を誤魔化して隠してたやつ。
後、たこ焼き屋のオッチャンに体触らしたらくれるお金とか。

今更、自分自身がどうなるとか気にする事は何も無い。
どんな目に遭っても良い。

とにかく茉莉花先輩に栄養を...少しでも早い回復を...其れしか望んで無かった。

帰るときは置き手紙を残した。
此の日、フェリーの時間ギリギリで慌ててて書けれんかった。
毎日置いてる場所変わってないし読んで無いやろな...
そぉ思ってた。


 
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