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『茉莉花-マリカ-』

作者:零那
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『監禁状態』



暫く学校に行けれんかった。
厳しかった。
夜中3時~4時に起きても養父が起きてる気配がする。
寝ずに真夜中強行突破を試みて捕まったり。
出て行こうとした時に夜釣りから帰って来たり。
脱走が成功しても、学校迄の全力疾走中に出くわしたて連れ戻されたり。
釣りに出掛けてる養父は、神出鬼没で先読み不可能。
悪運が続いた。

茉莉花先輩に逢いたくて逢いたくて、耐えれんかった。
どんなに辛くても、茉莉花先輩に逢えば優しさや温もりを感じれるし、汚い醜いものは忘れられたから。

大黒柱に縛り付けられて身動きは取れん。
釣り竿でムチの様に1日中シバかれて全身ミミズ腫れ。
長い間、外に出れず監禁。
ただただ玩具になった。
1日が凄く長い。

気が狂いそう。
死にたかった。
いっそのこと殺して欲しかった。

でも茉莉花先輩に逢いたい。
死んだら終わり。

こんなクソジジィのせいで死ぬのは勘弁や。
死んだって笑われるだけ。

絶対耐え続けてやる。
強くなりたい。
負けたくやかない。
生き抜くしかない...。

こんな奴に負けたぁ無い。
無力でクソガキで何も出来ん。
情けない奴やけど、いつか見返したる。
覚えとけ!クソジジィ。
ぶっ殺したるけんのぉ。


 
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