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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1202話

 技術班の本拠地と化している魔法球の中。
 宝具の類を渡すのと、見せたい物があるというレモンの言葉にここへとやってきた俺だったが……視線の先にある機体を見て、大きく驚きの表情を浮かべる事になる。
 視線の先にあるのは、ガンダム系のMS。それも、ストライクダガーやダガーLのように簡易化されたジム顔の類ではなく、きちんとしたガンダム顔の機体。

「大西洋連邦で開発されたMS、GAT-04ウィンダムよ。大西洋連邦の最新鋭機だけど、ロゴスの方からこちらに対する贈り物として、設計図や各種データ共々譲渡された機体ね」
「ロゴスから?」

 レモンの言葉に尋ね返す。
 ロゴス。簡単に言えば財閥の集合体のようなものであり、DESTINYではスケープゴート的な扱いにされた者達だ。
 確かにユニウス条約が結ばれてから数年が経ち、時期的にはとっくにDESTINYに入っていてもおかしくはない……どころか、終了してもおかしくはない時期だ。
 だがそのユニウス条約で、地球連合にしろプラントにしろ、厳しく軍事力の保有制限だったり開発制限をされている。……まぁ、敗戦国って扱いなんだから当然なんだろうが。
 だからこそ、こうして今頃になってようやくウィンダムや……チラリ、とウィンダムの隣でシートに覆われているもう2つの機体とかが開発されたのだろう。
 シートで覆われている機体は、どのような機体なのかというのは……まぁ、何となく予想は出来る。

「そ。向こうにしても、そろそろ締め付けを緩めて欲しいって意思表示なんでしょうね。アクセルの不在を知っていたかどうかは分からないけど」
「向こうにしてみれば、軍事産業が中心なんだから考えられなくもないが……にしても、ウィンダムか」

 ウィンダムという機体は、キラが乗っていたストライクと同等の性能を持っている機体だった筈だ。
 ストライクの量産型の簡易型でもあるストライクダガー、そのストライクダガーの上位機種的な扱いである、ダガーL。更にそのダガーLの後継機で、地球連合軍……より正確には大西洋連邦のMSの到達点とも言われている機体。
 まぁ、ぶっちゃけダガー系等は他にも多くの派生機種が出ているんだが、その最高到達点がこのウィンダムな訳だ。
 ストライカーパックを使用可能になっており、空を飛ぶのも普通に可能。
 ……原作を知っている身としては、やられ役ってイメージしかないんだけど。
 にしても、ストライクダガーはSEED世界の戦いで大量に入手したのがまだ相当数余っているし、その後ニヴルヘイムのテスト運用で鎮圧した結果入手したダガーL、そしてウィンダムか。
 ダガーLも一応ある程度は生産していたのを思うと、このウィンダムもある程度量産しておいた方がいいんだろう。
 何だかんだで、機体操縦の訓練には丁度いい機体だし。
 勿論コックピットはシャドウミラー仕様にして。
 ストライクダガーはそれなりに取り引き材料とかとして使ったけど、結局ダガーLは殆ど何の役にも立たなかったな。
 このウィンダムは……さて、どう使うか。

「ま、くれるって言うのなら貰っておけばいいさ。ただ、だからって奴等の監視に手を抜くって事はないけど」
「そうでしょうね。大体、監視しているのはオーブの人材もいるけど、基本的には量産型Wよ。人型の機械である量産型Wが、時間が経ったからって監視の目を緩めるなんて事はまずないわ」

 油断しないというのは、量産型Wのいいところだ。
 良くも悪くも、人間の場合は長時間相手と一緒にいればどうしても情が移る。
 そうなれば向こうに付け込む隙を与える事になり、いらない騒動を引き起こされてしまう。
 その辺を考えると、やっぱり量産型Wって色々使い勝手がいいんだよな。

「で、このウィンダムが大西洋連邦……ロゴスからだとすると、こっちの2機は……」
「予想通りでしょうね。ザフトからよ」

 その言葉と共に、ウィンダムの隣に存在していた2機のMSからシートが剥がされる。
 そこに存在したのは、俺の予想通りの機体。
 片方はDESTINYにおけるザフトの主力量産機のザクウォーリア。もう片方は、ザクウォーリアの上位機種であるザクファントム。
 言うまでもなく、UC系ガンダムに出て来たザクのパク……もとい、モチーフにした機体。
 この2機種は、ザフト版ストライカーパックのウィザードシステムを採用されており、性能としてもウィンダムと比べてほぼ同等程度といったところ。
 ウィンダム、ザク共に汎用機種としてはかなり使い勝手のいい機体ではあるんだが……当然の如く、シャドウミラーの機体に及ぶ程じゃない。
 まぁ、技術班としては新しい機体の技術調査的な意味で美味しい機体なんだろうけど。

「この機体、技術的な調査の方は?」
「勿論もうとっくに終わってるわよ? そもそも、2ヶ月くらい前に譲渡された機体だもの。魔法球の中では、それこそネジの1本まで分解されているわ」
「で、何か得られた技術はあったか?」
「……」

 俺の問い掛けに、無言で首を横に振るレモン。
 だろうな。機体性能の面ではシャドウミラーの機体の方が圧倒的に上であり、動力炉もバッテリーで、装甲も特殊装甲じゃない。武器に関しても、特に目新しいものは存在していない。
 ストライカーパックやウィザードシステムがあるが、それ程目新しいって訳じゃないしな。

「けど、気分転換的な意味では丁度良かったかもしれないわね」

 最新鋭機種が気分転換で分解されるとか。……哀れな。
 まぁ、ザムザザーやデストロイといったものならそれなりに得られるものはあったのかもしれないが……いや、ザムザザーはともかく、デストロイは建造したのがジブリールの下だったのを思えば、もしかしたらこの先出てくる事はないかもしれない。
 何しろ、ジブリール自体が俺がネギま世界に転移させられた時の件で捕らえられているし。

「それに、今はアクセルから預かった宝具を熱心に研究しているわ。真名解放とやらが出来なくても、宝具は宝具。他にもギルガメッシュの両腕とか。特に葉加瀬がその辺に熱心ね。ああ、後はエヴァも」
「だろうな。寧ろ、エヴァの方がこういう宝具とかそっち系には高い興味を示すだろ。魔法が存在するネギま世界の出身なんだし。俺としては幾らでも研究してくれってのが正直なところだ。でもって、なるべく早くFate世界の座標を特定して欲しい」

 エヴァは元々魔法関係を担当して貰っている。
 他にも生身での戦闘訓練とか。
 ただ、600年を生きる吸血鬼だけに、宝具というのは興味があったんだろう。
 現在は金ぴかの宝具を熱心に研究している。
 ……尚、ルールブレイカーの効果を教えて登校地獄の呪いを解くかと尋ねてみたんだが、速攻で却下された。
 聞いた話によると、ルールブレイカーの真名解放された力であれば確かに登校地獄の呪いをどうにか出来るかもしれないが、同時にエヴァを吸血鬼にした魔法すらも壊してしまいかねないという為だ。
 もしそうなってしまった場合、人間になるだけならまだいい。
 だが、下手をすれば600年の年月がそのまま人間となったエヴァに襲い掛かって、瞬時に老化して死んでしまう危険があると言われれば、強行出来る筈もない。
 まぁ、今ではエヴァはそれ程登校地獄に関して苦しめられていないって理由もあるんだろう。
 何しろ、ホワイトスターを中継して他の世界に自由に行けるのだから。
 それこそ、マクロス世界では地球圏から遙かに離れた星にすら行ける。

「っと、話が逸れたわね。で、地球連合とザフトから譲渡されたこの機体だけど、どうする? 量産する?」
「……まぁ、何があるか分からないからな。取りあえず20機程度くらいは量産しておいてくれ。それ以上の量産も、いつでも出来るように準備だけは整えておいて欲しい」

 性能的にはシャドウには到底及ばないものの、量産機としては両方ともそこそこ使える機体だ。
 だとすれば、何らかの取り引き材料になる可能性もあるし、シャドウミラーの機体じゃないって事で謎の部隊とかとして……いや、ザクはともかくウィンダムは見るからにストライクダガーの系譜だし、とてもじゃないけど使えないか。
 もっとも、マブラヴ世界以外はそれぞれの世界で情報交換をしているから、使うとしてもマブラヴ世界でって感じになるんだけど。
 ……うん? シャドウ? そう言えば……

「レモン、シャドウの改造はどうした? ほら、俺がFate世界に行く前にエナジーウィングを搭載出来るようになって、幹部の機体には希望者にエナジーウィングとS-11を使った使い捨てのミサイルポッドとか頼んだろ? あれから1年くらい経ってるんだから、幹部用の機体だけじゃなくて、シャドウの方にも……」
「ああ、そっちね。ええ。既に特機以外の全ての機体にエナジーウィングは搭載されているわ。今はシャドウに順次取り付けているところよ。当然新規製造じゃなくて改修でって事になってるけど」
「だろうな」

 幾らシャドウミラーが財政的に豊かだからといって、無限に資金や資源がある訳じゃない。
 改修で済むのであれば、既に存在している機体はそれで済ませるのは当然だろう。
 ……まぁ、いざとなればキブツがある以上、普通に出来たりするんだろうが。

「他には……ああ、PTサイズの追加兵装の方はどうなっている?」
「……そっちはまだよ」
「へぇ、珍しい」

 技術班の能力に、魔法球の存在を考えるとそのくらいは普通に出来そうなんだが。
 どこかからかうような俺の言葉に、レモンは少し不機嫌そうな表情を浮かべる。

「しょうがないじゃない。自画自賛は好きじゃないけど、シャドウはかなり完成度が高い機体よ。それこそ、私達の世界だと量産機じゃなくてカスタム機、専用機と表現してもいいくらいに」

 まぁ、それは理解出来る。
 シャドウが完成した時、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改じゃなくて、ゲシュペンストタイプRVの方面に進んでいるように思ったのだから。 
 コスト的にも性能的にも、とてもじゃないが量産機って扱いじゃない。
 それを量産出来ているのは、俺達がシャドウミラーであり、ホワイトスターという異世界間貿易の中堅地点で多くの富が集まる場所であり、更には元素変換装置であるキブツが存在している為だ。
 逆に言えば、そのような状況が揃ってようやく量産する事が出来た機体。それがシャドウなのだから。

「シャドウの両肩も塞がっているし、腕とか膝も塞がっているし。その辺を考えると、既に現在の状況で追加兵装されているって状況なのよ。エナジーウィングを付けたし、使い捨てのS-11があるから一応武装の強化はされてるんだけど」
「完成度の高さ故、か。分かった。まぁ、現状でシャドウの能力が他の世界の量産機に比べて際立っているのは確かだし、無理を言ったりはしないさ。無理に何かを作っても、それが十分に満足出来る性能になるとは限らないからな」
「ありがと」

 レモンに感謝の言葉を向けられ、ふと思い出す。

「そう言えば、OGs世界との通信はどうなった? 俺が消えた時はまだ隔離されたままだったが」

 そんな俺の言葉に、レモンは首を横に振る。

「残念ながら未だに連絡は取れないわ。……正直、向こうで何が起きているのか気になるんだけど」

 首を横に振るレモンを見る限り、色々と手を打っているのは確かなのだろう。
 その状況でどうにも出来ないというのであれば、俺が何を言ってもしょうがない。

「分かった。後は……G元素の方は? いや、聞くまでもないけど」

 そもそもG元素を入手する為には、ハイヴを攻略しなければいけない。
 だが、俺がいない1年の間はそれ以前に占領したハイヴの基地化作業で新たなハイヴを攻略する余裕がなかったし、火星のハイヴ攻略作戦にしても俺がいない状況では進んでいなかった。
 キブツはその世界の固有の物を生成する事が出来ない以上、現状人類側にあるG元素は俺が消えるまでに入手した物が全てとなる。
 他にも恭順派やオルタネイティヴ5派の件でG元素を巻き上げている以上、新たにG元素を入手するというのは難しかったのだろう。

「G元素に関しては火星を攻略すればどうとでもなるだろ。ホワイトスターに組み込んだ時の指輪の方も、出来ればそっちで何とかしたいんだが。……ニーズヘッグは?」
「駄目ね。いえ、現象としては理解出来るのよ。何故か機体全てに魔力を纏っているとか。はたまたビームバルカンを使っているのに、何故かビームバルカンに魔力の……属性? まぁ、そんな感じになっているとか。ただ、何でそうなってるのかは分からないわ」

 やっぱり宝具と化した影響である以上、その効果を他の機体にも適用するというのは難しい、か。

「エヴァにもちょっと見て貰ったけど、何でこうなっているのか分からないそうよ。葉加瀬も同様」
「だろうな」

 さすがは聖杯……と言うべきなんだろうな。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:405
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1188 
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