新オズの腹ペコタイガー
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第四幕その十一
「それだけかしら」
「あっ、あと果物とか蜂蜜があれば」
ここでジュリアがオズマに言いました。
「シェフさんはいつも入れていますよ」
「そういえばそうだったわね」
「そうした甘いものも含めてですから」
「大きく分けて五つね」
「そうなりますね」
「じゃあパーティーは五つね」
オズマは五つの食材を集めるからです、パーティーも五つに分けました。
「それでいきましょう」
「それでは」
「私達をどう分けるかもね」
このことにも言及したオズマでした。
「大事ね」
「それはどうしますか?」
「そうね、私達宮殿の女の子は四人いるわ」
オズマはジュリア達を見てすぐに分けました。
「私とドロシー、トロット、ジュリアね」
「合わせてですね」
「そして恵梨香達五人と」
「僕達だね」
腹ペコタイガーが言ってきます。
「僕とライオン君、ビリーナ、ハンク君にトト」
「トトは私と一緒よ」
いつもとです、ドロシーが言ってきました。
「そのことはね」
「変わらないね」
「ええ、私トトと冒険の時はいつも一緒だから」
「じゃあ実質四匹だね」
「女の子が一人、動物が一匹足りないわね」
オズマは考えるお顔で言いました。
「どうしようかしら」
「もうすぐしたらベッツイが戻って来るわよ」
こう言ったのはドロシーでした。
「あの娘がね、それにエリカもいるわよ」
「猫のね」
「ガラスの猫は今は遊びに出てるけれど」
この猫がいるというのです。
「あの娘にも誘いをかける?」
「そうね、じゃあベッツイとエリカも入れて」
「二人にお話してね」
「パーティーを組みましょう」
「そうーーしまーーしょう」
これまで黙っていたチクタクが言ってきました。
「ベッツイさんとーーエリカもーー入れて」
「そうね、じゃあベッツイが戻ってからね」
オズマは全美決めました、そうしたお話をしていますと、
その日のうちにベッツイがキャプテン=ビルと一緒に帰ってきました。それで冒険のお話を聞いてでした。
ベッツイはにこりと笑ってです、こう答えました。
「それじゃあね」
「貴女も参加するわね」
「勿論よ」
トロットに満面の笑みで答えます。
「いざ冒険の旅に」
「ではわしは留守番をしておくよ」
船長さんは笑ってこう言いました。
「皆楽しんで来るといい」
「船長さんは行かないの?」
「いや、わしはね」
どうもとです、船長さんはトロットに応えました。
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