がっこうぐらし!The world in confusion
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第一章『巡ヶ丘騒乱』
chapter4
前書き
ここから視点を変えていきますそれでは本編をどうぞ
音姫「雄也くん…雄也くん」
いつの間にか眠っていた俺はふと音姉の声と肩を揺らされてゆっくりと目を覚ます
雄也「ん?あ…音姉…おはよう」
音姫「はい、おはよう、っていってる場合じゃないよ!周りをみて」
意味がわからないことを言い出して俺は辺りを見渡していると俺の部屋…ではなく何処かの路地裏だった。
雄也「此処…どこだ?」
音姫「わかんない、私も少し前に此処で目が覚めて近くに雄也くんがいたから起こしたの」
雄也「…俺達初音島の家にいたよな…」
音姫「うん、それも雄也くんの部屋に」
どうやら記憶の方は問題ないがいったいどういうことだ?ふと、空を見上げると太陽は既に真上へと上り制服の懐にしまっていたケータイを取り出して時間を確認するとある異変を確認することができた。
雄也「音姉…いまたぶん昼頃だよね…」
音姫「へ?う、うん、太陽の位置からするとそうじゃないかな?」
雄也「…ケータイの時間がまだ8時だ…いくらなんでもケータイの時間が可笑しくなるなんて見たことがない…」
音姫「それじゃあ雄也くんは此処は外国だっていうの?」
雄也「…その視野はある…まあ先ずは表に出よう…情報が不足してる」
音姫「そうだね、急いでは初音島に戻らないとね、弟くんや由夢ちゃん達が心配するもん」
雄也「そうだな」
そういって俺達は路地からでて大通りに差し掛かる。
見る限り、外国ではないかもしれない通っている人達は殆ど日本人しか通りかかってきていなかったために、此処は日本のようだ。
雄也「日本人が多い…多分日本の本島だな」
音姫「そうみたい…まだ外国じゃないだけましかな?」
雄也「そうだな…ん?」
立ち止まっているのも交通の邪魔になるかもと思い歩きだそうとしたときふと、道路をパトカーと救急車が通っていくのが多いような気がした。
音姫「雄也くん?」
雄也「…なんか嫌な予感がする…」
この胸騒ぎなにもなければ良いのだが
この時想像もしなかったもうそこにいや、既に異変は起きていたということに
既に数時間が経った、今現在は公園にいる、そしてこのの世界について完全にわかった音姉達の世界とは違うということ…まず年号だ。
音姉達の世界の時代は2054年であるが此処は2005と明らかにずれがある。
ふと過去に来たかと思ったがそれは直ぐに打ち砕かれた…初音島が存在しないのだ
大体50年前にも初音島は存在しているだがその影は全くなく、此処は別の世界だと音姉は認めざるえられなかった。
そしてそれと変わって存在するものがある…海鳴市…俺が生まれそして育った故郷、それが存在するということは此処はよく知っている地球であるということがわかった。
月日も俺が初音島に流れ着いてから同じ日数が経過しているようだ。
そして巡ヶ丘…聞いてみれば俺には聞き覚えがあった、確かここらいったいはランダルとかいう会社がしきっていたはず、それと幼馴染みの悠里もこの町に住んでいたはずだ…悠里にるーちゃん元気にしてるかな?
音姫「これからどうすれば…」
不安な気持ちを言葉に出してしまう音姉…確かになにも知れない場所に一人立たされればそうなるのも頷ける。
雄也「大丈夫、なんとかなる」
音姫「え?どうしてそんなこと言えるの?」
海鳴に行けば俺の家に止めることができる、その上クロノ達に頼めば時間はかかるだろうが音姉の世界も見つかるだろう…正直局の力を使いたくはないがやむえない。
雄也「落ち着いて聞いてくれ、俺は…」
信じられないと思うが俺がこの世界出身であることを明かそうとした矢先だった。
女性「キャアアアァァァァァァッ!!!!!」
雄也「っ!?」
突然と発せられた悲鳴声前に嫌な予感が再び過り、音姉に向く。
音姉も悲鳴を聞いて困惑しているようだ。
音姫「悲鳴!?雄也くん」
雄也「…行ってみよう、もしやばかったら逃げるいいな?」
音姫「うん!」
何が待ち受けているかはまだわかってはいないが行ってみないと始まりそうにない、そして俺達は悲鳴が聞こえた所へと向かった。
悲鳴が聞こえたのはわりと近くだった公園を出て角を曲がった大通り、悲鳴を聞いてか既に大勢の人だがりもできており、いまも直何故か銃声や叫び声が聞こえてくる。
これはただ事ではない!
そして現場前へと到着し現場を目にした。
そしてそこに広がっていたのは…地獄絵図だ。
辺り一体には黒い血が付着し、警官は持っている拳銃で在るものを発砲、腕、胸、腹と直撃するがものともせずに、奴は警察官にゆっくりと近づいていく、警察官は既に錯乱しているのか無我夢中で奴に発砲し頭を撃ち抜くと漸く倒れて動かなくなった。
だが奴等は一人ではない複数おり、それも警察官を囲むように近づいている。
それに気づいた警察官も拳銃で撃ち抜こうとしたが弾切れ、錯乱して撃ちすぎたのだ。
そして後ずさるが既に近距離まで奴等は近づきそして…警察官は喰われた。
この惨状を見て俺は理解できなかった、何故地球でこんなことが起きているのか…これは夢ではないのかと
だが俺の経験が語る。
この非日常な出来事、緊迫な時、そして何よりも血の臭いが…俺を現実へと駆り立てる。
音姉を含めて回りの人たちはフリーズしたかのように棒立ちになっている、頭がついてこれていないのだ。
普通はそれが正しいだが、今は立ち止まっていては命取りだ。
俺は直ぐ様に音姉の手を付かんで奴等に逃げるように走った。
音姫「ゆ、雄也くん!?」
雄也「音姉、今すぐここら離れるぞ!」
音姫「で、でも人が…人に…」
雄也「あれは人じゃない!もうあれは…奴等は生きた死者…ゾンビだ!立ち止まっていたら俺達も殺られるぞ!!」
音姫「で、でもこれはきっと夢なんだよ、目が覚めればきっと雄也くんの部屋で」
雄也「これは夢でも幻でもない!現実だ!」
俺の言葉がシーンとしていた空間に鳴り響き。
そして立ち止まっていた民衆がぞわっと戸惑いだしてそして…
男性「う、うわあぁぁぁぁぁぁっ!!」
女性「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
男性「にげろぉぉぉぉぉぉっ!!」
民衆達も恐怖心に駆り立てられてその場から一斉に逃げ出したが大勢が一斉に動き出したのだ足取りを掴めないものもいるだろう、後ろからは断末魔、命乞いと悲鳴が既に聞こえてきている。
雄也「くそ!」
何としてでも今は音姉だけでも救う!それがいま俺にできる償いであった。
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