戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十話 明石大尉!元ネタは日露戦争のあの大佐さん!!その十一
「おらみたいなのがな」
「で、御前さんを食うとだよな」
「不老不死になれるんだよな」
「八百歳まで生きられる」
「そうなんだな」
「そうだよ、ただし身体が合わなかったな」
その人魚の肉にだ。
「わかってるよな」
「ああ、死ぬかなりそこないになる」
「そうなるんだよな」
「高橋留美子先生の漫画ではそうなってるよな」
「人魚の森だな」
「そうだよ、それでも食いたいか?」
「当たり前だろ、俺達が死ぬかよ」
「主役は不死身なんだよ」
それもギャグ作品ならばだ。
「絶対に死なないからな」
「食ってやるぜ」
「そしてずっと楽しんでやるぜ、酒池肉林」
「八百年の限りな」
俗にだ、人魚の肉を食べるとそれだけ生きると言われている。だから八百比丘尼の伝説も存在しているのだ。
「長生き出来たらな」
「その間不老で健康ならだよ」
「もうそれしかないだろ」
「酒池肉林しかな」
「あのな、長生きしてもな」
人魚は二人に呆れた顔で突っ込みを入れた。
「別れとかあってな」
「悲しみばかり感じてか」
「いいことはないってか」
「その八百年の話だってな」
八百比丘尼のそれだ、他ならぬ。
「長寿に無常を感じて出家してるだろ」
「出家してどうするんだよ」
「尼さんプレイ満喫か?」
「それは人間の屑の発想だな」
出家して尼さんプレイは、というのだ。
「仏罰が落ちるぞ」
「へっ、仏罰なんかもう落ちてるぜ」
「雷を味わったぜ」
二人はその過去のことも言う。
「高野山で坊さんに殴られてな」
「あそこでその仏罰をリアルで味わったんだよ」
琵琶湖西岸の比叡山を二人で指差しての言葉だ。
「ったくよ、神罰も受けたしな」
「仏罰も受けてな」
「俺達が何だってんだよ」
「何したってんだよ」
「それだけ日頃の行いが悪いってことだよ」
人魚は二人に冷静に突っ込みを入れた。
「普通リアルでそんなの受けるか」
「受けたぞ、俺達は」
「冗談抜きでな」
「じゃあ俺達は普通じゃねえのか」
「そう言うのか」
「そうだよ、さっきから言ってるだろ」
容赦のない人魚の言葉だった。
「ギャグ作品でもなりそこないになっちまえ」
「じゃあ今から食ってやるぜ」
「覚悟しろよ」
「しかしおいら今回の試合の審判なんだけれどな」
人魚は実際にだ、まな板と包丁を用意して刺身を作る用意をしだしていた二人にこれまた冷静に突っ込みを入れた。
「審判食うのかよ」
「何っ、あんた審判か」
「そうだっていうのかよ」
「そうだよ、流石に審判は食えないだろ」
「ああ、じゃあな」
「今回は諦めるな」
二人も包丁やまな板をなおしつつ残念そうに述べた。
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