ハイスクールDxD 破壊神の獄炎
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三話
前書き
今回はレイナーレとグレイフィアの視点ですね。
堕天使レイナーレside
まさかドーナシークが一撃でやられるとは思ってなかったわ。何なのよあいつ。堕天使を一撃で気絶させる力。それに何よりあの人間が纏ってるローブよ。私たち堕天使の光の力を無効化するなんて、そんなの聞いたこともない。神器?それとも私が知らない何か?分からないわ。とにかく一刻も早くなんとかしないと計画に支障が出てしまう。
ミッテルトがこっちに蹴り飛ばされてきた。カラワーナも近付いてくる。
「ゲホッゴホッ!レイナーレ様、アイツ結構強いっすよ。1人だけじゃ敵わないっす」
「ええ、次は私も加わるわ。三人同時に攻撃すれば奴も対処出来ないはずよ。それよりもあのローブ。こっちの力を無効化してる。あれがある限り私達の光の力による攻撃は全部効果が無いわ。とりあえずあのローブを引きはがすわよ」
「「了解しました(っす)」」
もう一度三人で取り囲む。あの人間は余裕なのか態度を崩さない。他の二人とアイコンタクトを取り、同時に攻撃する。私が蹴り、ミッテルトとカラワーナは殴りかかっている。三方向同時攻撃、これでこのふざけた人間の化けの皮を剥がして私たちこそが至高の種族だと思い知らせてやるわ。
パシッ
「え?…キャッ!?」
今何をされたの?私が蹴りを放って、それを奴が受け止めた、そして……そのまま腕力だけで投げた?ありえない。人間が堕天使の攻撃を受け止めて投げた?そんなことあるはずがない。
「ガッハァ!?」
「!?」
カラワーナが倒れ伏していた。体勢からしてお腹を殴られて、肘打ちを受けたようだ。残るはミッテルトと私だけ。クソッ、なんでよりにもよってあいつが来る前にこんな奴が来たのよ!?構えてどんな攻撃が来てもいいように警戒する。
しかし——
「「!?」」
いきなり消えた。
どこだ?どこに行った?
奴を見つけようと首を巡らそうとした瞬間、首に衝撃を感じて、意識が遠のいていった。
クソッ…………ただの………人間風情に……………至高の……堕天使である私が………負け…………た………?
◇
「………………レ様!レイナ……様!レイナーレ様!」
?誰かの……声が聞こえる?
意識が覚醒し目を開ける。うっすらと誰かの顔が見える。
「レイナーレ様!?気が付かれたのですね、良かった」
「うっ、此処は?」
「教会の地下室です。私の目が覚めてまだレイナーレ様が目覚めていなかったので地下室に運び込んだのです」
「そう………ありがとう、カラワーナ」
「いえいえ、当然のことをしたまでです」
「ミッテルトとドーナシークは?」
「ドーナシークは警戒に出させてます。ミッテルトは例のあのはぐれエクソシストを迎えに行かせてます」
「そう」
目が覚めてみるとあの人間になす術なく倒された屈辱がふつふつと湧き上がってきた。次に来たら生きては返さないわよ。
それにしてもあの人間はある人の依頼と言っていた、一体誰からの依頼なのだろうか。可能性として一番高いのはここの土地の管理を任されている悪魔だろう。これからはより一層慎重に慎重を重ねて行動しなければならないわね。
「ただいまっす〜、カラワ〜ナ〜、今帰ったっすよ〜」
ミッテルトの間延びした声に少し力が抜ける。
「ミッテルト、貴方ねぇ」
「ただいまっす、カラワーナ。お!レイナーレ様目が覚めたんすね。よかったっすよ」
「ええ、ありがとう、ミッテルト」
「いやいや、そんなことないっすよ~(〃▽〃)
あ、そう言えばあのはぐれエクソシスト、連れてきたっすよ」
「そう、わざわざ済まないわね」
「いえいえ、大丈夫っす」
あの噂のイカレエクソシストも戦力に出来た。これならば、どんな奴が来てもいいわね。
ああ、待っていてください。アザゼル様、シェムハザ様、もうすぐこのレイナーレが参ります。
遡ること十数時間前。
グレイフィアside
「……………………もしもし?鬼龍壊斗様のお電話ですか?……………………はい、グレイフィアです、先日の魔獣討伐の件はありがとうございました。それで折り入ってお話がございまして。……………えぇ、依頼です。………………魔王サーゼクス・ルシファー様からです。……………………なんでも、貴方が駒王町に一番近いからだそうです。……………………………………リアス様には内密にとのことです。……………………………内容は駒王町に侵入した堕天使の調査です。…………………………………………私は把握していないので分かりかねます。…………………………はい、侵入した堕天使の数、そしてその強さ、堕天使以外の戦力、潜伏場所などを調査して下さい。それと堕天使の特徴等も出来たらお願いします。………………………………………………………いえ、『神の子を見張る者』との関係も不明ですので調査だけにして下さい。。気絶ならいいですが。……………………………報酬は100万でどうでしょうか?……………ですが……………………二割増しですか。分かりました。報告しておきます。…………………………………えぇ、私にお願いします。……………………それではよろしくお願いいたします。プツッ………あの方なら安心できますね」
サーゼクス様からの急な依頼も引き受けて下さって、あの人には本当に助かってますね。今度お礼をしないと。鬼龍様はどんな物がお好きだったかしら。あの方の主なら知っているかもしてませんね。聞いておきましょうか。
さて、まずは魔王に報酬の件を報告しなければ。その他にも仕事があるので忙しいですね。さて、仕事仕事。
時は戻り現在
プルルルルル プルルルルル
私の携帯電話が鳴る。時間からして鬼龍様の調査報告だろう。
「はい、もしもし……………………えぇ、調査お疲れ様です。………………………………………………………えぇ
…………………………………………はい
………………………………………………はい
………………………………………………………………………そうですねぇ‥‥そう言えば貴方がいつも使っているローブに気付いた堕天使はいましたか?…………………………………そうですか、ありがとうございます。………………………………………えぇ、ウチの王がすみません。…………………………………えぇ、次からはそうさせていただきます。それでは。………プツッ」
さて、これで今日の残りの仕事はこの調査結果を魔王に報告するだけですね。まったくあの人の妹好きには困ったものものですね。堕天使が侵入したと聞いて即座に彼に依頼したんですから。まぁそこがいいところでもあるのですが。さてと、早く報告して休みたいですね。
後書き
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