ハイスクールDxD 破壊神の獄炎
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一話
「はあ?依頼?誰から?…………サーゼクス?
何で俺?…………………駒王に俺が一番近いから?そりゃ住んでるから近いだろうよ。
てか何で俺なんだよ。何度も言うけどさ、妹に頼めよ。…………………え?内密に?面倒くせぇな。
で、内容は?………………………駒王町に侵入した堕天使の調査?おいおい堕天使だと。何で堕天使が悪魔の管理している土地に居るんだよ。…………………はぁ。
で?どんな事を調査しろって?…………………………その堕天使の数に強さ、堕天使以外の戦力、潜伏場所とかの諸々を調査すれば良いんだな。殺していいのか?…………………調査だけか。
分かったよ。それで?報酬は?……………………ハア?たったそんだけかよ……二割増で受けてやる。サーゼクスに言っとけよ?
………………んじゃあ今夜中にやるか。結果はお前に言えば良いのか?……………ならまた今夜。…………………ふぅ、面倒くせぇけどやりますか」
堕天使レイナーレside
もう直ぐよ、もう直ぐであの神器が手に入る。そうすれば、アザゼル様やシェムハザ様の役に立てる、あの方たちに近付ける。
さっさとあの兵藤一誠とか言うエロ小僧を殺して、例の『魔女』アーシア・アルジェントから神器を奪わないとね。
そう言えば外に警戒に出させてたエクソシスト共がうるさいわね。せっかくはぐれになってたところを拾って上げたって言うのに、こうもうるさいとイライラするわね。
そう考えて外に向かおうとすると突然エクソシストの一人が根城にしている教会の扉を破って吹っ飛んできた。
「ちょっと!!何があったの!?」
そのエクソシストに私の部下のカラワーナが近付く。
「気絶してます。レイナーレ様」
「ええ、分かっているわ。ミッテルト、カラワーナ、ドーナシーク。こんな嘗めたまねしてくれた奴に挨拶にいくわよ。」
「「「はい」」」
そうして教会の外に出るとはぐれエクソシストたちが其処彼処に倒れていた。その中心に黒いローブを着た誰かが立っている。ローブは焔の様に揺らめいており、ハッキリしない。頭から足先まですっぽりとローブをかぶっているため性別も分からない。だがその気配から人間だと当たりをつける。
「あなたかしら?こんなふざけたことをしたのは」
「お前らが此処を根城にしている堕天使共か」
ローブの人間が反応を示す。声の低さから男のようだ。
「そうだと言ったらどうするの?まさか私達を殺そうっていうの?人間風情が?」
そう問い掛けると男は肩をすくめて、
「いやいや、そんな事はしねぇよ。ある奴から頼まれてな、お前らのことを調べに来たんだわ。で、ここに来たらコイツらが襲って来たからよ、面倒いから気絶してもらったんだよ」と、飄々と言った。
「そう。ならさっさと死になさい。カラワーナ」
私が言ってすぐさまカラワーナが光の力で作った槍をローブの男に投げつける。
男は避けようともせず その場に佇んだまま微動だにしなかった。そのまま光の槍が当たって死ぬかと思っていた。いや、確実に死ぬと確信はあった。
だが、光の槍は男の揺らめいているローブに当たった瞬間に消え去った。
「「「「なっ!?」」」」
「貴様っ!何をした!!」
ミッテルトカラワーナが叫ぶ。
「さぁ?何をしたんだろうな?」
男は尚も飄々とした態度を崩さない。だが、レイナーレは今目の当たりにした光景に違和感を感じていた。
(いや、あれは消え去ったと言うよりも焼き消された?)
「貴様ふざけるな!まぐれに決まってる!」
考えるもカラワーナの甲高い声に中断した。
「ミッテルト、カラワーナ、ドーナシーク奴を囲みなさい。私達至高の堕天使を嘗めたこと後悔させるわよ」
「「「了解!」」」
部下たちが動き出す。
「さぁてと、調査開始だぁ」
男の口元が不気味に歪んでいた。
後書き
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