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攻撃手 狙撃手 エンジニアのトリップ集団!!

作者:櫻木可憐
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トリップ二年目
第一章 みかん、師匠になる
  第二話 成人組に混ざり麻雀

~きっきーside~
あのさ、みかんってやっぱり鬼畜だよね。

小荒井くんと奥寺くんが師匠になってくださいと言ったのを、みかんは笑い飛ばした。
「素直でよろしい!!私、そういうの好き。でも、私、師匠向きじゃないから。
それでも良いならなるよ。条件つきでね。




菊地原士郎から10本取ってらっしゃい。」




・・・・・・・・・は?
あなた、関係ない菊地原くんを巻き込みましたね!?
C級菊地原士郎は30m先でビックリしてましたよ?
つか、聞こえてるのを知っていて言いましたね!?
最低だ、最低だ。

「いいの、いいの。
その間にA級に上がるし。師匠がB級って嫌でしょ?」

違うよ、菊地原を巻き込むなと・・・
可哀想に・・・三人には同情するわ。

「あ、おなかすいた。」

みかんは立ち上がりフラフラ歩き出した。

「どこいくの?」

「東さんに飯もらいに。
B級は出来次第だからお給料がね~
A級になったら自分でやりくりするけど。」

成人組から奪いにいくわけか、飯を。
・・・・・・太刀川さんに会えるかな。
やっほい、ついていこう~♪



「ちゃわーす!
こんばんは、東さん。
こんばんは、諏訪さんにふゆちゃんにタチコマ!!」

みかん、タチコマは人じゃないし。
元ネタわからない人には困るからね、それ。
そして、皆さん麻雀中かよ。

「もしかして、お腹空いたかな。」

「お前、もうA級になったのかよ?
ってその様子じゃあまだか。」

「そのふゆちゃんはやめろと・・・」

「太刀川だ、太刀川~!!
お、玉狛の狙撃手だ。迅元気か?」

「あ、は、はい!!
ぼんち揚バリバリしてます。」

太刀川さんに会えた~♪私もう幸せ。
みかん、今日はありがとう。愛してやるよ。
太刀川さんや薄桜鬼の土方さ・・・

「きっきー、麻雀のルール知ってる?」

はっ、世界に戻された・・・何々?
麻雀のルール知ってるか?
知りませんよ、賭け事なんて野蛮な!!
太刀川さんがやるからやろうかな~

「冬島さんが負け越してるらしいよ。ざまぁ~」

みかん、冬島さんに恨みあるの?
あえて聞かないでおくが。

「よっしゃ~オレらに珈琲おごりな!!
みかんとおかっぱにもおごってやれ」

「まだ一回ある!!」

「それで巻き返す気かよ・・・」

麻雀のルールはわからんが、おかっぱ言うな、おかっぱと!!
聖なるパッツンだからな!!

それよりみかんが考え込んでる。
何かしでかす気か?

「ふゆちゃん、私にやらせて。」

「え、ルール分からないんじゃ・・・」

「どーせ、負けなんだから、みかんに人生経験させてやれ。」

諏訪さん・・・若い子に麻雀を勧めるなんて・・・
しかもお年頃女子。

そこに風間さんがご登場。何しに来たんですか。
まさか、菊地原を巻き込んだから怒ってらっしゃると・・・

「風間だ。
真木、木崎が迎えに来れないから俺が代わりに玉狛まで送ることになった。
・・・・・・桐条、未成年で麻雀か。」

風間さんが送る!?いやいや太刀川さんがいいし。
私、太刀川さんが送ってくれるまで帰りたくないし!!
こうなったら・・・

「みかんが麻雀するの見てから帰りたいです。
ダメ、ですか?」

少しでもここに留まる!!

「ヒュー♪風間がデート♪
くっそー!!オレも彼女欲しい!!」

「俺なんか告ると頭悪い人は嫌だって言われるんだ!!」

「別に彼女はいないし、太刀川は自分の責任だろ」

大丈夫です。太刀川さん。
私、いつでもフリーですから来てくださいよ。結婚!!

「東さん、メモください」

「あぁ、書くものもだね。
紙は何枚。」

「何に使うんだ?」

冬島さん、東さん、みかんだけなんか平和。
別にいいんだけど、みかんはそのメモを何に使うのかな?
何か必死に書いてるけど。
とりあえず観戦しよう。

「風間さん、麻雀のルールわかりますか?」

「簡単に言えば役を揃える賭け事だ。
まだ知る必要はない。
それより桐条は麻雀をしたことがあるのか?
ルールに困ってはいないな。」

「いや、知らないって言ってました。」

「・・・そうか。」

ん?風間さん、何を不思議そうに見ているんだろう。
私にはルールが分からない。難しいから。
ただ、みかんが動いたのはわかった。

「証明完了・・・」

誰もそれは突っ込まなかった。
ルールでそんな台詞ないんだけどね?
だってみんな、みかんが揃えた柄を見て固まっているから。





「緑一色(リューイーソー)」




緑だけだと綺麗だね~凄い凄い。
で、それはなんなの?

「えーと、本当に麻雀は初めて?」

「東さんに疑われるなんて・・・
皆さんの麻雀を見てて思ったんです。もしかしたら、確率次第でビリだけは逃れられるんじゃないかって。
あっ、緑一色しか私、知らなかったから・・・」

「なるほど、水平思考、論理思考を2つ持つ頭か。」

え、風間さん、今なんて・・・
みかんは真逆な思考を2つ持つんですか?
矛盾してません?

私が首をかしげていると、冬島さんが耳元でみかんの揃えた柄の説明をしてくれた。
あ、私、それで首をかしげているわけじゃないんだが。

「緑一色はポーカーでいうロイヤルストレートフラッシュ並みに・・・
いや、麻雀で一番強い手札みたいなもんだ」

・・・・・・はあぁぁぁぁぁぁぁ!?

それ以降、みかんは麻雀に参加させては貰えなくなった。 
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