混沌の魔術師と天空の巫女
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第7章 大魔闘演武編
100VS2
ナツ達の方にて・・・
「エルザだ。」
グレイがそう言う。魔水晶ビジョンにエルザが映し出された。
「エルザ・・・。」
ルーシィは心配そうに見る。
「結構広いんだな、中は。」
グレイは映し出された部屋の様子を見てそう言う。
「逆さになってるけど・・・。」
「うっ・・・見てるだけで気持ち悪ぃ。」
伏魔殿、Aの部屋にて・・・
「・・・・・・。」
この部屋は中心部に当たる円形の柱の様なモノがある。
「挑戦者妖精の尻尾A、エルザ・スカーレット。
挑戦権、100だ!!!」
エルザのその言葉と同時に、至るところから最初に見たモンスターが白と黒で現れ、
さらに、赤色のモンスターにとても大きな青いモンスターが現れる。
「あわわわ・・・たくさん出てきましたよ」
ウェンディはあまりのモンスターの数の多さに震え上がる。
「Eクラスでも相当手強そうだったよね・・・。」
「あんだけの数、エルザとコージは本当に戦うっていうのか?」
ルーシィとグレイは不安にそう言う。
「やるさ、エルザとコージならやる。俺にはわかる。」
ナツは楽しそうに見て、そう言う。
「ナツさん、なんだか楽しそうです。」
「戦車よりこっち向きだったかな。」
ウェンディとルーシィがそう言う。
エルザの方では・・・
「換装!!」
エルザは天輪の鎧に換装した。
換装したエルザに向かってきた白色のモンスターを早々に数体倒し、
エルザはモンスターを切り裂いた後に部屋の真ん中にある円形の柱の様なモノの上に立った。
「天輪・繚乱の剣!!!!』
エルザは自分の周りにたくさんの剣を展開し、モンスター達に向かって放った。
「!」
エルザは、そのモンスター達の中で、1匹だけ、小さいが、攻撃をかわしたモンスターを見た。
一つ目で黒色のモンスターだった。エルザはそれを見逃さなかった。
『おおっと!全方位から先制攻撃を仕掛けたエルザ!!
Dクラスのモンスターが次々に倒されていきます!!』
Dクラスのモンスターは40体から33体となった。
「(成程・・・それぞれの反応と能力、防御力が理解できた。)」
エルザは心の中でそう思うのだった。
先程の攻撃は、全方位に攻撃することにより個体ごとの能力などの確認のための攻撃である。
「(なら!)換装!」
エルザは再び換装した。次は黒羽の鎧を換装した。
スパン!!
そしてすぐに、モンスターを斬った。
ボォォォォ!!!
赤色のモンスターがエルザに向かって火を噴く。
ドォーン!
そのままエルザに直撃した。
「エルザさん!!」
「炎を吐きやがったぞ。」
ウェンディは叫び、グレイはそう言う。
「心配ねぇ。相手が炎なら」
「そっか!炎帝の鎧がある!!」
ナツの言葉にルーシィはそれを思い出す。
「はぁぁっ!!!」
さらにエルザが今持っている剣は、海王の鎧とセットの武器であり、
それで、赤色のモンスターを斬る。
『ああっと!!早くもCクラスを5体倒しました!!』
Dクラスのモンスターは33体から27体となり、
Cクラスモンスターも30体から25体に減った。
スパン!!!ドドー!!!
次々と来る白色と赤色のモンスターを倒すエルザ。
エルザは海王の鎧とセットの剣を右手に握り、左腕に炎帝の鎧の剣を換装しモンスター達を倒す。
「・・・っ。」
しかし、さすがのエルザもダメージを受けてしまった。
さらに魔力も消耗している。
「!」
エルザの目の前に、青色の大型のモンスターが現れた。
「貴様がSクラス・・・・・・いや、違うな。」
エルザはこのモンスターがSクラスではないと冷静に判断した。
「ゴォォッ!」
青色のモンスターは攻撃をしよとするが・・・
ズゥゥゥン!!
エルザは素早く換装した。
海王の鎧を身に纏い、それとセットの剣を左手に持ち、
右手に雷帝の鎧とセットの槍を出し攻撃をし、青色のモンスターを撃破した。
「グオォォォッ!!」
ドーン!
「ぐぅっ!!」
青色のモンスターは張り手でエルザを攻撃した。
エルザはそれをよけれず、攻撃を受けてしまった。
「っ!!」
エルザはすぐに攻撃してきた青色のモンスターを倒す。
ズパン!ズパン!ズパン!
エルザは今度は飛翔の鎧を換装し、煉獄の鎧とセットの武器で
赤色のモンスターを数体倒した。
『こ、これは凄まじい!!早くも半数を切りました!!』
Dクラスのモンスターは27体から18体となり、
Cクラスモンスターは25体から15体になり、
Bクラスのモンスターも15体から10体へと減っていき、半分をきった。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
『しかし、かなり消耗している様子。』
しかし、それでもエルザはやってくるモンスター達に向かって行った。
「いけぇ、エルザ!!ぶっ倒せ!!!」
「しかしさすがに・・・」
「少しキツそうだよね・・・」
ナツ、グレイ、ルーシィがそう言う。
「(そういえば・・・お兄ちゃんはどうなってんのかな・・・?)」
ウェンディは魔水晶ビジョンにコージがまだ出てきておらず、
気になっていた。
ズドーン、ドォーン!!ズドドドーーーン!!!
エルザはモンスター達の攻撃をかわし、倒していく。
時々攻撃を受けてしまうが、怯まず、戦い続けた。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
『ああっと!!
傷つきながらも順調にモンスターを倒し続けるエルザの前に
Aクラスのモンスターが立ちはだかった!!!!』
エルザの目の前には今まで倒してきたモンスター達より大きく、
鬼神の様な顔をしていた。
ズドドーーーン!!!
Aクラスモンスターの攻撃がエルザに襲い掛かるが・・・
ボロボロ・・・
エルザは金剛の鎧を身に纏い、盾で攻撃を防いだ。
金剛の鎧は超防御力を誇る鎧で、盾ももちろん丈夫。
それと、モンスターの重さを利用し、Aクラスモンスターの腕をボロボロにしたのだった。
ドーーン!!
エルザはAクラスモンスターを飛ばし、先程の盾を持ったまま、
別の鎧に換装した。巨人の鎧を身に纏った。
ピョン、ピョン
エルザの目の前には小さなモンスターがいたが、
それよりも、周りから別のモンスターがやってきて、攻撃をしてきた。
「はぁぁぁぁ!!」
エルザは持っていた槍を投げて攻撃をした。
そしてエルザは次々とやって来るモンスター達を換装しながら、戦い続けた。
『お・・・恐るべし 妖精女王!!!
次々に換装を繰り出しモンスターを撃破!!
ダメージ、魔力の消耗共に大きいものの残すはなんと・・・あと4体!!』
Dクラス、Cクラスモンスターは0体になり、
Bクラスのモンスターは2体、Aクラスのモンスターは1体となっている。
そしてまだ、姿を見せていないSクラスのモンスターが1体。
「でも、強いのばかり残ってる!!」
「Sクラスのモンスターさんもまだ倒していないんですよね。」
ルーシィとウェンディはそう言う。
「なーにがSクラスだ。」
「S級のエルザの凄さは俺らがよく知ってっからな。」
ナツとグレイがそう言う。
「・・・!!」
エルザはAクラスモンスターに向かって走って行く。
ピョーン!
「!」
途中で、先ほどの小さなモンスターが足元をジャンプして通った。
「オオオッ!!!」
Aクラスのモンスターが接近し、エルザを攻撃する。
ドォーーーン!!!
「っ!」
しかしエルザはすぐに換装し、攻撃を防いだ。
だが青色のモンスターが横からやって来た。
スパン!!!
Aクラスのモンスターが真っ二つに斬れ、倒された。
エルザは今度は袴姿で、妖刀紅桜という刀を手にし、
Aクラスのモンスターを斬ったのだ。
「ふっ、っ!ハァァッ!!」
エルザは襲ってきた2体の青色のモンスターの攻撃をかわし、斬った。
『ついに・・・ついに残り1体!!
Sクラスのモンスター・・・それは一体どのような・・・って・・・あれ?』
魔水晶ビジョンに映ったのは、先程の小さなモンスターであった。
「やはり・・・貴様がSクラスか。」
「何ぃぃっ!?」
「「ちっさ!!?」」
ナツとグレイはSクラスのモンスターの大きさに驚く。
「ずいぶん可愛らしいモンスターさんですね。」
ウェンディはそう言う。
「ん~・・・いやーな予感がするんだけど・・・」
ルーシィはそう言う。しかしそれは当たっていた。
「・・・・・・。」
エルザは紅桜から両手持ちの刀に武器を変えた。
『ちょっと待ってくださいカボ!!』
突然、マトー君が大声で言ってきた。
『このSクラスのモンスターについて、特殊なルールを説明します!
このモンスターはお互いが最後の1体となった時、
真の姿となり、ともに倒すのであります!!
その時は目が紫から赤色になりますので、その間はしばらくの休憩となりますカボ。
もう1人が終わるまでは時間が掛かると思います。』
『成程。では、彼の方を見てみましょうか・・・』
ギロォ!!
『『!?』』
魔水晶ビジョンでコージの方を映そうとしたが、
Sクラスのモンスターの目が、突然赤色になった。
『そ・・・そんな!?早すぎますよカボ!!?』
「さすがコージ、というべきか。まあいいだろう。来い!」
Sクラスのモンスターの目から赤色の光を放った。
「・・・んっ!?」
エルザは目の前の光景に驚く。
場所が移動しており、円形の闘技場で、周りには何もなく、この場所だけである。
だが驚いたのはそこではなく、Sクラスのモンスターの方であった。
Aクラスのモンスターよりも大きく、全身黒で鎧の様な固い体をし、
腹部には先程の小さなモンスターの紫色の目がある、悪魔のようなモンスターがいた。
「ゴオオォォッ!!!」
Sクラスのモンスターはエルザに襲い掛かる。
「妖精の球!!」
「!!!」
パアッ!!ドォン!!!
「グオオオッ!!!」
「危なかったようですね、エルザさん。」
「助かった、コージ。」
「伏魔殿ラストの1体!!
しかし、なんと気づけばバトルは決戦場に移動しており、
現在Sクラスのモンスターの攻撃を防いだところだ!!!!」
チャパティがそう言う。
「まさか、こんな仕掛けまで設定されているとはねぇ。」
「思わぬ伏兵・・・なるほど、伏魔殿という名にふさわしいですね。」
ヤジマとラハールがそう言う。
「で、ですけど!
Sクラスのモンスターが最後の1体となった時、
パワーが3倍になるように設定されているんですよカボ!!!
いくらなんでもこれは難しいかと・・・」
マトー君がそう言う。
「いっけぇ!!そんなデカブツ、エルザとコージの敵じゃねぇ!!!!」
ナツが大声でそう言う。
「(やっとお兄ちゃんが映った・・・!)」
「ウェンディ、嬉しそうだな。」
ウェンディの表情を見てグレイがそう言う。
「大好きなコージ君が見れたからね。」
「ふぇっ!?えっと・・・はい・・・/////」
ルーシィの言葉にウェンディは顔を赤くし、頷く。
「コージ。」
「!」
エルザさんが俺に声をかけてくる。
「奴の動きを止めれるか?」
「できます。」
エルザさんの言葉に俺はすぐに言った。
「なら・・・いくぞ!!」
「はい!!!」
エルザさんの言葉に俺は魔法で動きを止めよとする。
「まずはタイミングを合わせて、妖精の球を解除します!」
「うむ!」
「グオオオッ!!!」
「(ここだ!!)解除!!!!」
俺はSクラスのモンスターが攻撃をしてきたと同時に、
妖精の球を解除した。
後書き
どうも、白鋼です!今年最後の小説はいかがでしたでしょうか?
次回は来年1月に出します。
いつになるかはわかりませんが、お待ちください。
来年も、この小説をどうか、よろしくお願いします。
よいお年を!!!!
ページ上へ戻る