不定期短編小説 《リア充爆ぜろぃ》
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サンタさ~ん♪リア充爆破するからグレネードプレゼントして~♥
前書き
どうも、火蝶 烙です。
まずはIDでもMFでもない小説で申し訳ないです。あっちはもう受験終わってからじゃないと書かないと思います。私の合格祈願しながら待っていてくださいw
次になんかこっちの名前の方がいいっていろんな人に言われたんで戻します。もう変えないかな。
そして短編です。思い付きです。ある高校生のクリスマスの様子を描きました。完全にギャグで火蝶テイスト満載でいきます。それではどうぞ。
クリスマス......それはキリストの誕生日。しかし、今ではキリスト教でもない者も浮かれ騒ぎまくるイベントになっている。特に俗に言う“リア充”と呼ばれる人間のつがいが一番発生する日ともなっている......世の中は非常に盛り上がり、明るいムードに包まれていた.....だが、リア充でない奴らに言わしたらどうだろうか。
俺は息を大きく吸い、窓の外の遠くに見えるイルミネーションで飾られた町に向かって叫ぶ。
「リア充爆ぜろぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
そう、リア充でない人間。つまり非リア充にとってはリア充どもが幸せを振りまく反面、最も憎悪が体中から湧き出る日である。
その非リア充の一人である俺『鹿田 雪弥』も例外ではない。
「なんでクリスマスになるとここぞとばかりにイチャイチャするんですか!?クリスマスじゃないといけないんですか!?っていうかお前らほとんどキリシタンじゃねぇだろ!!お前ら関係ないだろ!!なのになんで浮かれてんだ!!便乗か!!便乗してイチャイチャと人がみて胸糞わりぃことしてんのか!?そして夜になったらてめぇらお楽しみが待ってんだろ!?だからなんでクリスマスじゃないといけないんですか!!!それじゃあ‘聖夜’じゃなくて“性夜”になっちゃうよ!!!!こっちは絶賛クルシミマスイヴだよっぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
そこまで言って俺はむせ返った。だがまだすっきりしない。いつものクルシミマスはここまでムシャクシャはしなかったはずだがどうしたことか。いや、理由は分かっている。俺の小学生の頃からの親友だった切田に裏切られたからだ。
去年まで俺と切田はイヴになると二人で必ずといっていいほど集まり、道行くカップルの男の方に歩み寄って、
「あれ?久しぶり~。この子誰?え、彼女?お前.....『三次元とかないわwってか二次元にしか萌えねぇ』とか言ってなかったっけ?あ、ごめん急いでんだった。じゃな♪」
といっては逃げるプチテロを繰り返していた。
しかし、アイツは....裏切った。それは昨日のこと。俺が学校から帰宅途中.......奴が見知らぬ女と手をつないで歩いているのを目撃した。俺は即座に状況を理解した。そして、奴を見失う前にその場にスクールバッグを肩から落とし、走り出した。そして追いつき切田の肩に手を置く。切田はこっちを見るとすぐに顔を真っ青にした。彼女の方はポカンとしていた。
切田が何か喋ろうとする。しかし俺はそれより早く満面の笑みを見せ.....
「よう。久しぶり♪妹さん?ん、手をつないでいる?ってこたぁ....彼女!?お前.....『女には興味ねぇ。興味があんのは男だけだ。』って決め顔で言ってなかったっけ?」
俺がそういうと切田は余計真っ青な顔になる。彼女の方は....言うまでもないだろう。
「あ、急いでんだった。そんじゃ。」
そういうと俺は切田の横を通りすぎる間際に一言。
「リア充に制裁を。」
それは、去年までの俺と切田の合言葉だった.......
今、奴がどうなったかは知らない。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
そして現在に至る。俺は彼女いない歴=年齢だ。つまりリア充は人間の敵と思っている。
「あぁ!!!ムシャクシャする!!もう寝てやらぁ!畜生めェ!!!」
俺は半ば飛び込む感じでベッドに入った。しかし、こんな興奮していて眠れるはずがない。時間は過ぎ時計の針が十二時を差したとき.......
俺の部屋の窓が開いた。
(そういや、鍵締めてなかったなぁ....ってうぉおい!?
俺は焦り窓のほうを見やった。するとそこには人影がみえた。俺の部屋は一階にあるので侵入は容易である。ってそんなこと説明してる暇はねぇ!!!
俺はベッドから跳ね起きようとする。しかし、そんな俺の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。
「あ~腰いてぇ....」
その声の主は、頭は申し訳程度にしか残ってない髪の毛。しわはそこまでないのでそこまで年老いているようにはみえない......
(お、オヤジイィぃぃぃぃぃ!!?)
そう。俺のオヤジが窓から俺の部屋に入ってきたのだ。
オヤジは今日夜飯を一緒に食べたから、外で飲んできたわけではないはずだ。
俺が「何してんだ」と叫ぼうとしたその時。普段のオヤジにはないのが見えた。
顎からのびる白い毛のようなもの、髭である。
(なんで付け髭なんか.....ん?)
俺はオヤジの服装が妙な恰好であるのに気づいた。全身真っ赤である。おれはこの時点で察した。
そう、この初老のおっさんは......
サンタの恰好して子供にプレゼントをもってきたのだ。って
(なにしてんだてめぇぇぇぇぇはよぉぉぉぉおおおお!!!!!!!!!!!!!!!)
俺は心の中でツッコミをスパーキングさせた。だが、痛めたのか腰に手を当て、伸びをしているまさに初老のおっさんへのツッコミは終わらない。
(おたくのお子さん何歳だとおもってんの!?もう高校生ですよ!!あんたより背も高いし、いろんなところがちゃんとしてるんだよ!?それなのに.......そんなにバッチリとサンタコス決めて来やがったら起きるに起きられねぇよ!!!)
しかし、オヤジはそんな俺の心の叫びが聞こえるわけもなく俺の方に歩み寄ってきた。俺は起きているのがばれないように布団にもぐりこんだ。
「おぉ。ちゃんと寝ているな?」
(いいえ、起きてます。)
「コイツは毎年毎年イヴになると出かけるんだからこうやってプレゼントを渡すのは五年ぶりくらいか」
(あんた俺がガキのころずっとそれやってたの!?俺が小学生のころ真夜中、おぼろげに見たサンタってあんただったのかよ!!!!次の日「サンタいたもん!!嘘じゃないもん!!」って某ジブリ映画の妹風に自慢したのがこれぇ!!?やべぇ、恥ずかしくなってきた。)
「にしてもなんでコイツ今年はプチテロしに行かなかったんだろうな。」
(何でそのこと知ってんだぁぁぁぁぁ!!?言ったことねぇよな!!)
「偶然見かけた」
(あぁそう。)
「てか何でコイツこんなに喋ってんのに起きないの。」
(気ぃ使ってんだよ!!!!!ここで俺が起きてもお互い変な雰囲気なるだけだろうがよ!!!おたくのお子さんはそんなことが考えられるように成長したんだよ!!ってかなんでさっき普通に俺の心の声に返事してんだ!!!)
「とういうことでお父さんお前に手紙書いてきたから」
(ということってどういうことだ!!!!どうやったら手紙読む流れになんだよ!!ってか寝てるのに手紙読むってなんだよ!!まぁ起きてんだけども!!!)
「ユキホへ」
(いきなり息子の名前間違えやがったよこの初老サンタ!!)
「お前がもう高校生だなんてな。ホント、ショタだったお前を見ていたのが昨日のようだ。」
(オヤジィ....ちょいちょい言葉のチョイス危なくない?)
「お前は昔から元気はよかったがなかなか彼女が出来ないな。お父さんの毛根が死滅する前にお前の彼女がみたいです。」
(悪かったな!!!)
「だが、お前は行動力はあった。あんなプチテロ思いついてもやろうとは思わないよ。なのになんで彼女出来ないんだろうな。」
(ぅ悪かったなぁ!!!!!)
「お前は性格もいいし、顔もそこまで悪くない。これは身内のお世辞とかではなく、本当にだ。これからお前がどんな人間に成長していくか。どんなお嫁さんをもらうか。今からホントに楽しみだ。お前が子供でホントによかった。これからはしっかりと大人の人間として見ていこうと思う。だから、クリスマスプレゼントも今年が最後だ。」
(.....イイハナシカナー?)
そういうとオヤジは鮮やかな包装が施されたプレゼントを枕下に置いて一言。
「メリクリ♪」
そういうとオヤジは窓....ではなく、普通に部屋のドアから出ていった。
「......そこは窓から出ていけよ。」
俺は起き上がりいった。
「オヤジ......クリスマスプレゼントにヅラ買ってやるか。」
いや、それより.....まっとうに生きて早く彼女を作るほうがいいか。
そして俺はオヤジがおいて行ったプレゼントを開け始める。そして出てきたのは......
手に収まる大きさでパイナップル型でピンが抜けるようにできていて......
ようするにグレネードだった。
「ここでタイトル回収ぅぅぅぅぅぅぅ!!!???」
去年のクリスマスはあんなことがあったなぁ......そんなことを思いながら俺は空を見上げる。俺は今イルミネーションで飾られた町の噴水にいる。寒い手に息を吹きかけながら、去年のことを思い出していた。
去年のあの出来事を思い出し浸っていると、俺の名前を呼ぶ女の声が聞こえた。俺は声のした方を見て笑顔を作るとその声の主である女に駆け寄り、手を繋ぎ歩き出す。
今日はクリスマス。非リア充は憎悪のオーラを振りまき.......
俺たちリア充が恨まれながらも幸せに過ごす日。
ハッピーメリークリスマス♪by火蝶
後書き
ふい~。疲れた。久しぶりに書くと疲れますね小説って。あと誤解を招かぬように言っておきますが、作者は非リアです。憎悪振りまいておりますw
感想とか待ってます。受験のエールも期待←
それではみなさん、よいお年を!!!
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