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詩集「棘」

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片割れの月



少しずつ削られてく今…
会えない時を永久(トワ)に感じて
このまま消えてしまう…なんて
弱々しく思ってしまう…

眩しい青空は隠れ
雪が花弁のように舞う
君は誰を想ってる…?
そう囁いて…胸が痛んだ…

冬野を照らす片割れの月
僕の想いを映し出してる…
姿の見えない半分の影
いつかの夢が…眠ってる…


この想い告げたら君は…
どう返すのか とても知りたい
不安に押し潰されてく
これも恋の代償なの…?

白銀の原風景に
淡い光が戯れてる
僕は君を愛してる…
冷たい風に…想いを乗せた…

切なさ降らす片割れの月
君もどこかで見上げてるかな…
声は届かず夜空へとけて
望んだ未来…叶わない…?

焦がれ…君を想う
それは一方的な愛…
光なき片割れの半分
誰にも知られない哀しみが
幽かに…沁みた…

夜に揺蕩う片割れの月
恋しい心を掻き乱す
冷える躰に温もりはなく
いっそこのまま…

冬野を照らす片割れの月
僕の想いを映し出してる…
姿の見えない半分の影
いつかの夢が…眠ってる…



 
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