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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三十八話 野村中佐!とどろけ一番!!その十

「勝てばそれでいい」
「ですよね、いつも通り」
「そうして勝ってきます」
「勝てば正義なんですから」
「それでいきますね」
 二人も悪田部の言葉に意気込む、そして。
「佐藤江梨子さんの写真集ゲットしますから」
「DVDも」
「今から楽しみにしてます」
「あとボーナスも」
 美女と金だった、二人が求めているものは。そうした自分達に対して実に素直な気持ちで勝負に赴くのだった。
 この時西郷はサイン会を行っていた、アイドルスター顔負けの行列が出来ていて西郷は彼等に笑顔でサインを行っていた。
 ついでに海軍衆のトップである山本と東郷もサインをしている、瞬も一緒だ。
 サインをしてもらう日本臣民達はサインを受けてから感激して彼等に言っていた。
「これからも頑張って下さい」
「宜しくお願いします」
「僕達を教え導いて下さい」
「人として正しいことを見せて下さい」
「そうしていくでごわす、しかしでごわす」
 ここで西郷は彼等に言うのだった。
「君達自身もでわす」
「精進して、ですか」
「人を教え導く様になる」
「正しい生き方をしてですね」
「人に見せるべきですね」
「そうでごわす」
 これが西郷の言いたいことだった、そして実際に言うのだった。
「君達がこれからの日本を担うでごわす」
「それならですね」
「私達も修行を重ね」
「そして立派になる」
「そうあるべきなのですね」
「そうでごわす、あるべきことをするでごわす」
 是非にというのだ。
「おいどんは君達にそうなって欲しいでごわす」
「わかりました、では」
「僕達も精進します」
「そして立派になります」
「立派な人間に」
 こう約束するのだった、彼等は。
 そのうえでサインをしてもらってだ、誓うのだった。
「よし、やるぞ」
「西郷さん達みたいな立派な人間になるぞ」
「心身共に立派な人にな」
「質素倹約、文武両道」
「公平、温厚篤実」
「人として正しくなるんだ」
「正しい人になるわ」
 日本男児、大和撫子になることを誓うのだった、皆そう誓う。
 そのサイン会が終わってからだ、瞬は西郷に言った。
「お見事でした」
「先程のおいどんの言葉がですか」
「はい、元老はご自身を誇られませんね」
「おいどんが誇ってもでごわす」
 そうしたことをしてもいうのだ。
「何になるでごわすか」
「そう思われるからですか」
「そうでごわす」
 それでというのだ。
「おいどんは己のことよりもでごわす」
「まずは国家のことをですね」
「考えているでごわす」
「だからですね」
「彼等にも言ったでごわす」
 自分達が正しい人になれ、とだ。要約すると。 
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