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『Overflow』

作者:零那
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『Why...』



大切なモノはヒトツだけで在って欲しかった。
そんなワガママな望み、贅沢過ぎる。

大切なモノなんか無かったのに、大切なモノが出来てしまった。
其れは、心から嬉しかった。

けれど、大切なモノが在れば、勿論其の大切なモノを守りたくなる。

大切なモノの為に命を差し出す覚悟は在った。

大切なモノの愛を守る為に命を差し出す覚悟は在った。

此迄の人生、醜い腐った大人や社会に逆らい、抗い続けて来た。
自分自身の信念や理想と闘い続けて来た。

そして、此からの人生は、そんな大人や社会に翻弄されずに、守りたいモノを守っていきたいと、心から想えた。

なのに...
何故...

何故そう簡単に奪ってくの?

何故...
何故そんな簡単に...


 
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