| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

禁断-妖怪と人間の恋-

作者:桜ルカ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 次ページ > 目次
 

禁断-妖怪と人間の恋- 序章!

 
前書き
はじめまして!!
桜ルカと申します!
初☆連載です///!!
ド素人ですが、読んでくださると嬉しいです!
よろしくお願いします♪♪ 

 
【序章】


景色は、橙色に染まっていた。
ここは、人間界_自分たちがいる世界の、ずっとずっと上の世界。
綺麗な夕日を見ながら、少女・紅蘭(ぐらん)は、紅い大きな羽を開いた。
「我の世界を繋ぐ地界への道よ、開け」
ゴオーッ開いた闇の道に向かって、紅蘭は紅く長い髪をなびかせながら急降下し、妖怪・紅雀(こうじゃく)として、地界_妖怪の世界へと向かった。

本来は、用事がなければ、むやみに人間界へ行ってはいけない。
理由は二つ。一つ目は、“無妖力状態”。地界からずっとずっと上の世界へ昇る際に、莫大な妖力を使ってしまうからだ。地界では、消耗した妖力を回復することができるが、人間界にそんな力はない。そのため、地界へ戻る妖力が無くなり、地界に帰れなくなってしまうからだ。
二つ目は、“人間との恋愛”。地界の妖怪たちは、人間界に行くと二人に一人は人間に堕ちてしまう。人間に堕ちて、多数の妖怪たちが姿を消しているのだ。
そんな理由も忘れていた紅蘭は、妖力の半分だけで、行き帰りをしてきた。なぜ、力尽きなかったかというと_…。
「あーっ!!いた!!お前、今まで何処行ってたんだよッ!!特訓はどうした!!」
「…兄さん……」
紅蘭によく似た青年。彼は紅蘭の兄で、名前は紅蓮(ぐれん)。紅蘭が膨大な妖力を持っていたのは、毎日毎日、紅蓮に厳しい特訓をされてきたからだった。
「あっ!兄さん、私ね、人間界に行ってきたの!!」
「はっ!!?」
紅蓮は、持っていた資料をバサッと落とした。紅蓮が怒っているのに気づかず、紅蘭は自慢話を続けた。
私、初めて行ってきたんだけどさぁ~!無妖力になんてならなかったんだよ!!あ、それにね、人間界の景色はサイコーで…!!夕日がすっごく綺麗だったな~!」
ザア…と、嫌な風が吹く。そして、紅蘭は気づく。
紅蓮の、怒りに__!!!
「紅蘭…なぜ許可なく、勝手に人間界に行った…?」
「…っあ…や……その……」
「お前はこの世界の掟を破った。罰として、反省文30枚と地界マラソン1周、あと“紅炎”の訓練、プラス5時間!!」
「えぇ~!?そんなにできないよー!!」
「うるさい!あたり前だろう。行ってはいけない人間界に、許可なく勝手に行ったんだからな」
掟を破った者には、辛く、苦しい罰が待っている。
地界マラソンは、地界中を1周飛ぶこと。1周の距離は100kmほどあり、中でも一番辛い罰である。同じく“紅炎”というのも、妖力が無くなるまで訓練されるため、激しい疲労感を感じるのだ。“紅炎”は、紅蘭たち『紅雀』専用の訓練。自らの妖力で、紅い炎を作りだし、それを2km先の的に当てるという訓練。当たるまで訓練されるため、紅蘭は3つのうち“紅炎”だけが大嫌いだった。

厳しい訓練を終えた紅蘭は、倒れるように座った。そして、はぁーと、長い溜め息をして、ぼんやりと辺りを見回していた。
「紅蘭。よく、あんな辛い訓練をやり切ったな。褒めてやろう」
紅蘭の兄_紅蓮が、嬉しそうに飛んできた。
__兄さんが、何か言ってる……。
嬉しそうに喋っている紅蓮の話を全く聞かずに、思っていたことはただ一つ。

__また、人間界に行きたいな__。

許されない事だと分かっている。また掟を破り、厳しい罰が待っているのも、迷惑をかけるのも…分かっていた。だが、紅蘭は裏切り、行ってしまうのだ。
__決して許されない世界、人間界へ__…。 
 

 
後書き
いかがでしたか!?
いきなり長文、失礼いたしましたっ…!!!でも、一章からはもっと長くなります(泣)!!!どうかおつきあいお願いします!!

さてさて、気になる第一章は……、
紅蘭、人間界へ行く!!&ある少年との出逢いです!!
人間界に行ってしまった紅蘭は、偶然見つけた神社で一晩過ごします。しかし次の日、絶対にならないハズの無妖力状態になっていまい…!?
そして、話しかけてくれたたった一人の人間が現れて__!?
続きもぜひ、見てください♪
そして、ぜひ感想と評価もお願いします☆
                                         by桜ルカ 
< 前ページ 次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧