戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その十一
「完全に」
「あの二人との戦いを」
「そして再併合を果たし」
「我等の悲願を適えるでごわす」
「そうしてきます」
こう約するのだった。
「青山町公園において」
「頼んだでごわす」
「そしてだ」
「今回のことだが」
場にいた陸軍衆を統括する大山と桂も瞬に言う。
「陸軍衆から河合茂中佐を出す」
「陸軍衆、いや日帝衆一のラジコン名人をだ」
「彼ならばだ」
「必ずやってくれる」
「わかりました、では河合中佐と共に」
瞬も二人に応えた。
「出撃してきます」
「では後はだ」
「貴官に任せた」
大山と桂は瞬に強い声で言った。
「健闘を祈る」
「正々堂々とした勝負を」
「日帝衆として、もむのふとして」
武士と書いてもむのふと読む、瞬もその心を宿しているのだ。武士は性別によっても国籍によってもなるものではない、心でなるものなのだ。
だからだ、瞬もこう言ったのだ。
「戦ってきます」
「まずはそのことだ」
「武士らしい戦いを果たすことだ」
「卑怯未練ではなくだ」
「正々堂々と戦わなくてはならない」
勝つ為に手段を選ぶ様なことは日帝衆はしない、あくまで武士として戦い戦場で戦うのならともかくこうしたスポーツや娯楽、文化に関することは正々堂々となのだ。
例え勝ってもだ、その勝利に武士の心がなければなのだ。
「卑怯な勝利は勝利に非ず」
「それは正しい勝利ではない」
「だからだ、いいな」
「武士として最後まで戦うのだ」
「わかっています」
瞬の返事も決まっていた。
「そうしてきます、今回も」
「その様にな」
「勝って来るのだ」
「ではこれより食事でごわす」
西郷は瞬と大山、桂に微笑んで言った。
「食しようでごわす」
「本日のメニューは」
「カレーライスでごわす」
これであった。
「それとサラダでごわす」
「わかりました、ご馳走ですね」
「全てご馳走でごわす」
食べるものは全てというのだ。
「だからでごわす」
「心から感謝して」
「楽しむでごわす」
こう話してだ、そしてだった。
瞬はそのカレーライスとサラダを食べて出陣した、出陣したその時に小柄だが鋭い目の男が来た。着ている服は陸軍衆の軍服である。その河合中佐である。
河合は瞬にだ、敬礼をしてから強い声で言った。
「では大将」
「はい、お願いします」
瞬も河合に返礼をして返した、既に口元のルーは拭いている。
「今回の戦いは」
「そうしましょう、そして」
「そのうえで、ですね」
「勝ちましょう」
確かな声でだ、河合は瞬に言った。
「日本、世界の為に」
「陛下の為にも」
全て公の為にだった、二人は出陣した。
その二人をだ、京都の人達は日章旗と旭日旗を掲げて見送った。
「行かれて下さい!」
「健闘を祈ります!」
「今度こそ勝利を!」
「卑劣漢共に成敗を!」
熱い声援も送った、二人は京都の人達に頭を下げて青山町公園に向かった。何故京都なのかというと日帝衆の本部は京都府京都市にあるからだ。作者も忘れかけていた設定である。
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