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詩集「棘」

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恋しくて君を想う夜



悩んで溜め息ばかりの毎日
まるで答えの出せない数式
気紛れにやっみた占いも
適当な言葉で濁っていた…

空は自由 勝手気儘
笑ったり泣いたり怒ってみたり
僕は何も出来ずに佇んで…

冬が抱く大地…
静かに…眠りについて…

恋しくて君を想う夜
この愛しさはどこからくるの?
月のない夜更け ただ一人…
ずっと ずっと…君だけを…


淋しさだけが刻まれてく時間
今日も会えずに日は暮れる
いつまでも想っていたところで
きっと君は不快に思うよね…

枯れた芒 風に揺れて
どこか懐かしさ漂う様な
景色は涙を誘うみたいで…

月の陰りゆく空…
幽かに…零れる光…

恋しくて君を想う夜
いつになったら君に会えるの?
淡い月明かり 落とす影…
いつか いつか…重なって…


君の心 怖くて…何も言えないよ…
口に出来ない この一言が…
きっと…全て壊してしまうから…

恋しくて君を想う夜
冷えた躯は温もり求め…
浮かぶ三日月は何となく…
僕を 僕を…笑ってた…

恋しくて君を想う夜
この切なさはどこからくるの?
月霞む夜更け ただ一人…
君を 君を…想うだけ…

愛おしくて…月を見上げた…



 
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