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『魔法の薬』

作者:零那
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『危険Drug』



昔と違い、最近の場合は、店舗やネットで、お香やアロマ、合法ハーブなど簡単に手に入る。

意識障害や嘔吐、痙攣、呼吸困難等を起こしたり、死んでしまったりする。
重体に陥る事件も多い。

法律で規制されないクスリ。
化学構造を覚醒剤や麻薬などに似せて作ったクスリ。
でも、症状などは殆ど同じなので危ない。

名称からして、簡単な気持ちで手軽に買えてしまう。
中には、知らずに買ってしまう人も多かったりするんじゃ無いのか?と、疑問に思ったりもする。
だとしたら悲しい事態だなと。

クスリの恐ろしさを身近な人間で目の当たりにすれば解るのだろうか。
それとも、解っていても誘惑に負けてしまうのだろうか。

少女には大した効き目が無かった為、残念ながら中毒になってしまう人の気持ちが解り得ない。

ただ、本気でヤメたくなった時、ヤメたくてもヤメレない躰になってしまう恐ろしさは半端無いだろうなと思う。

あの時、少女は男にクスリを全部返したけれど、あの後、欲しくなった事は何回もあった。
中毒とかでは無い。
けれど、現実逃避だったのは確かだ。

少女がまたクスリに手を出すのは簡単だった。
でも、自分が返したクスリ。
また欲しいとは言えない。
意地だった。


 
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