攻撃手 狙撃手 エンジニアのトリップ集団!!
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トリップ一年目
第一章 トリップは甘くない
第三話 現実見ようか
~きっきーside~
一文無し・・・金無し・・・
食い物無し・・・ヤバイ!?
「・・・ぼ、ボーダーに入隊したら!?」
「バーカ。私たちがトリップしたってことは、戸籍がないの。
ちょー怪しい女の子が入れるわけないじゃん。
警察送り、施設送り!!
それならまだマシよ。近界民扱いされたら、最悪よ!!
第一入隊できたとして、B級までは収入なし!!」
あ、それは考えてなかった。
そうなったら、ヤバイ。
すみれは私を冷たい目で見てるし。
「みかん、ボーダーに保護は?」
「すみれはマトモな意見よね。
近界民扱いで処分かな。」
それ、誉めてないよね。
私と同じ扱いしてるし。
「でも、捕虜扱いしてもらえればありかな。
衣食住ついてれば生きていける。
・・・でも、保護をどうやるか。玉狛に出会えば・・・」
確かに捕虜ならまだ安全。
でも玉狛、いや、ボーダー隊員に会うのが難しい。
「しかも、会うならA級だけか。
B級じゃあ話、通じるかしら」
確かに。・・・ただ、A級でも警戒すべき人もいる。
絶対に会ってはいけないあれが。
「「「三輪だけはダメ」」」
・・・・・・・・・
ハモッた。それだけ、三輪はダメ。
突然撃たれそうだし。
玉狛が一番安全そうだわ。
「はぁ、ボーダー隊員に会うなら警戒区域にいるしかないわね。
市街地で話をするわけにはいかないし。
門、開いたら最悪だわ。」
うん、開いたらヤバイ。死ぬわ。
すみれは首をかしげ、後ろを見た。
何か聞こえたらしい。
耳がいいな~、私、聞こえない。
「・・・何か見えた!!」
「何が?」
「わかんない・・・」
わからない?すみれのわりには適当な返事。
その時、警告がなった。
『門発生 門発生 座標誤差・・・』
私たちは上を見た。
最悪なことに開いたのは真上。
しかも、モールモッド・・・
夢小説トリップは安全なんてあり得ない!!
すみれはモールモッドを見ていなかった。
「ふたりとも、何か来る!!下がって!!」
何か!?いや、すでに来てますが。
みかんに引っ張られて、私は走り出した。
すみれは何を見たの!?
それにそんな視力あったっけ?
「すみれ、ありがとう。
玉狛は玉狛でも私が苦手なやつが来たらしいわ。
覚悟できた」
「大丈夫、私も苦手。」
え、誰、誰?レイジさん?
烏丸先輩?あ、違うか。
「きっきー、まだ気づかないの?
こんだけ早く来る隊員なんて一人だけよ。
視えてたのかしらね」
視えてた・・・
あぁ、私も苦手なキャラクターかな。
好きなもの欄に衝撃だったよ。
「実力派エリート迅 お迎えにあがりました~」
好きなものが女子のおしりとか、勘弁して。
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