サクラ大戦7人目の隊員
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新たな副司令と驚愕の事実発覚後編
太正14年6月下旬
すみれからの連絡を受けた大神達がすみれの真実を知ったのはすみれのお見合い当日の朝だった。
大神は隊員全員を連れて、横浜にある神埼邸に行くことにした。
それを知った直哉は、加山に神崎家に極力迷惑掛からないように、大神を助けて欲しいと命令した。
「直哉君も大変だな、本当なら大神の命令を拒否できる立場なのに」
「確かに、大神さんが、僕の事を知ったら、驚くだろうね、おっとそろそろ行かないと怪しまれそうだから、また後で加山さん」
「ああ、また後で」
直哉は加山と、別れさくら達と合流した。
神埼邸に行く道中・・・
「さくらお姉ちゃん」
「何?直哉君」
「僕達が結婚する時、大神さんに内緒で、式挙げようね」
「そのほうがいいわね、もうすぐ私達の誕生日で、直哉君18才だもんね」
「お姉ちゃんは式挙げるならどこが良い?やっぱり地元かな?」
「ええ、そうね、そうだわ、お母様に連絡するから年末仙台に戻って式挙げちゃおうよ、直哉君」
「それいいね、さくらお姉ちゃん」
直哉とさくらが、自分達の将来について話していたら、いつの間にか目的地の神埼邸に着いた。
「へへ案の定鍵がかけられているぜどうするよ隊長?」
笑顔で大神に聞いてくるカンナだった。
「仕方が無い時間が無いし、気が引けるが、カンナ・・・頼むよ」
「ちょっと待った大神」
「何だこの声は?」
そして現れたのは、大神の同期の加山雄一だった。
大神たちが神埼邸に着く前・・・
「すみれお嬢様、お見合い相手の方が到着しました。忠義様がお呼びです」
「わかりました。すぐに参りますとお爺様に伝えて」
すみれがそう言うと、老執事はすみれの部屋を出て、主人の元に向かった。
すみれは老執事がいなくなるのを見て、小さな声で、呟いた。
「少尉さん」
そう言ってすみれは、お見合い相手の待つ部屋に向かった。
そして時は戻り、現在・・・
「お、お前は、加山どうしてここにいる?」
「大神海はいいなあ、もうすぐ海開きだがな、大神ここは俺に任せろ」
加山がそう言うと、神埼邸の扉が開いた。
「大神行け、そして自分の目的を果たせ」
「ああ、ありがとう加山」
そして大神達は神埼邸に突入したが、大量のSPが大神達を囲むが、隊員たちの必死の抵抗で、一角が崩れた。
「「大神さん、カンナさんここは私達が食い止めます。だから早くすみれさんの元へ行ってください」」
「直哉君、さくら君しかし」
「お兄ちゃん直哉君とさくらには、私達が付いてるから大丈夫だよ値、織姫、レニ」
「そうです」
「ああ」
「わかった後は任せるぞ、行くぞカンナ」
「おうよ」
大神とカンナの姿が見えなくなると、直哉が、SPに向かって言った。
「皆さんお疲れ様でした」
「いやあ久々に戦闘ゴッコして、SPの仕事をした気分ですよ」
「ねえさくらこれどういうこと?」
「実はね、大神さんの性格からして、すみれさんのことを知ったら、ここに来ると思って、私と、直哉君で、先に連絡を入れてたの」
「「「えええーーそれじゃあ私達が来てるの最初から知ってるの?」
「ええ、すみれさん以外はね」
「何なんですかそれは、そういうことなら教えて欲しいです」
織姫が愚痴を零す。
「ごめんなさい。織姫さん、レニさん、アイリス、大神さん達に知られたくなかったんで、こういう形にしました」
直哉は三人に謝った。
「別にアイリスは、直哉君に対して怒ってないよ」
「私も、怒ってないですよ、むしろこの件が終わったら直哉君とお風呂に入りたいくらいですよ」
「あーーだったらアイリスも入る」
「・・・僕もいいかな?」
「珍しいですねレニが、こういう話で、自分から喋るなんて」
織姫は少しレニの行動に驚いていた。
「さて直哉君そろそろ行ってもいいんじゃない?」
「ああ、そうだねさくらお姉ちゃん」
そう言って、4人は大神達を追いかけた。
そのころお見合い会場では、すみれの祖父が、仕切って、お見合いを進行していた。
「すみれなんか言わんか、せっかく藤井君が来てくれてるのに」
「お父様」
「まあまあ、貴方落ち着いて、すみれさんも、お話してみないことには、何もわかりませんわよ」
「お母様」
そして、お見合いが終盤に差し掛かった時、大神とカンナがお見合い会場に、乱入したのだった。
「「ちょっとそのお見合い待ったー」」
「誰だね?君達は」
「俺は、帝国華撃団花組隊長の大神一郎です」
「同じく、桐島カンナだ」
私の事を知っていて、長年帝国華撃団を、援助してきたこの神埼忠義の顔に泥を塗る、無粋なマネを君達はするんだね」
「ええ、長年帝劇を援助してい頂いたのは感謝してますけど、今回のは言わせていただきます」
「すみれ君の意に沿わぬ、結婚を押し付けるのは、納得できません」
「そうだぜ爺さん」
「ふむそれで大神君、君に質問じゃが、君はこのお見合いを壊してすみれをどうするのじゃ?」
「すみれ君は・・・連れて帰ります」
「少尉・・・」
「大神君それでいいんだな、それが帝国華撃団の総意となるのじゃよ」
「ええ、構いませんわ」
その時藤枝かえでが、現れた。
「ええ帝国華撃団の意思として認め・・・」
「ちょっと待ってくださいかえでさん。僕はその意見に反対です」
そして現れたのは直哉とさくらだった。
「ああ、ごめんなさい直哉君、いえもう一人の総司令官殿」
「「「「「「何だってーー」」」」」」」
かえでの発言にこの場にいた全員が、驚いていた。
「神埼忠義様、申し訳ございません。お孫さんの大切な日にお騒がせしてしまって」
「いやいや貴方のせいでは有りますまい、貴方は今日まで総司令と言う立場を、隠していたからですし」
「感謝します。大神一郎少尉神埼すみれさんを、連れて帰ることは、許しません」
「何故だ!!直哉君」
「貴方が、すみれさんのお爺さんの問いに答えた時、大神さん貴方はすみれさんのことを考えて答えましたか?」
「ああ、勿論だ」
「さくらさん貴女は、大神さんとすみれお爺さんのやり取りを聞いて、どう感じましたか?」
「そうですね、このまますみれさんを連れて帰ると、私たちには不利になると思います」
「何を言うんださくら君」
「いいですかそこの馬鹿隊長さん。よーく聞いてくださいよ。もしこのまますみれさんが、私たちと行ったら、すみれさんは、二度と実家に帰られなくなりますから」
「だからすみれさん自分の考えた答を、僕とお爺さんに、聞かせてください」
直哉が、そう言うと、すみれが答えようとした時、黒鬼会の襲撃が起こった。
そして今回襲撃の主犯は、黒鬼会五行衆土蜘蛛と名乗り帝国華撃団と戦ったが、すみれとカンナコンビプレーが決まり土蜘蛛を撃退する事に成功し、無事にすみれは帝劇に戻る事が出来たのだった。
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