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緋弾のアリア 転生者はハートネット

作者:ren sagiri
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序曲……物語の始まり
  プロローグ……時の運とは?

目が覚めたら赤ん坊になっていた……言ってる意味がわからないか?

ああ、僕にもいみがわからないよ。

落ち着け、俺。まず俺の本名は……思い出せない!?

「……えっぐ……おぎゃあ、おぎゃあ!」

おっといかん……感情がリンクして泣き出してしまった……体が……

抱き上げられて俺は見知らぬ女性にあやされている……金髪に溌剌としていそうな美女だった。

「はいはい、泣かないでねー」

彼女は愛しそうに俺を見つめている……本能でわかった。彼女はこの赤ん坊……俺の「母さん」なのだろう。

その隣にはでんでん太鼓を持った栗毛の癖っ毛が特徴のどことなく猫のような雰囲気の美丈夫が立っている。

「元気がいいなぁ〜……瑠璃香、抱かせてくれないのか?」

「もう、あなたったら……ハヤトはもう少し寝かせてあげないとダメよ?」

「……そうだな、また今度にするか。ハヤト、おとなしくしてるんだぞー?」

あの人は俺のお父さんか……かなりイケメンだったな。というか言葉は英語か?一応日本語で聞こえてくるんだが……?

どうやら最適化……言語が日本語で聞こえるみたいだ。

しかし、俺は見知らぬ女性に抱かれてるが……いつの間に輪廻転生した……のか?

思い出せないな……死んだのかどうかもわからん。

『おんしは死んだよ……この声が聞こえとるかのぅ?』

……誰だ?

『この声が聞こえとるということは無事に転生したようじゃな。声の主である儂はまあ(わらべ)の世界で言う所の神様とも言えるのかのぅ?』

なんで疑問系なんだよ……

『まぁ細かいことは端に置いとくぞ。おんしは因果調律の歪みから死んでしまっての……あの世も黄泉も保留国も高齢化の影響を受けて人口が増大しておってな……イレギュラーな御霊は受け入れ不可となっておった。』

コマケェな!てか端に置いてないぞ!?

『さて、それでおんしには別の世界で転生してもらったぞ。並行世界線上の世界なのでのぅ……超常の理が存在する世界での……まぁなんじゃ《異能ばとる》と言うのか?そんなものがある世界じゃ』

……何だと!?

『おんしには幾つか儂からの餞別として幾つかの潜在能力を与えておくぞぃ……えっと〜なんじゃったかのぅ……これじゃな……自分で確認しとくれ』

匙投げやがったな!?……と、俺の頭に浮かぶ文字の羅列は6つだった。

一、異能「タキオン掌握因子」
一、異能「颶焔の器」
一、異能「知りたがりの猿真似道化」
一、スパコン並みの高速演算能力
一、鷹の目……類稀なる直感に「動体視力と条件反射」
(ひつ)、両親の愛と才能

『おんしはかなり規格外の異能使いと成れるだろう……それなり以上の努力をすれば開花してゆくぞぃ。頑張って日々精進するのじゃぞ?では儂はこの辺で失礼するぞぃ……健闘を祈っておるぞ!』

気配が消えた……?

ということは……これでわかったことは俺が転生者であることぐらいじゃねーか!?

能力の説明はなしかい!?匙投げですか、そうですか!

まともにわかるの3つだけじゃねーか……と、俺は心の中で頭を抱えていた。

……仕方ない。どんな能力かはもう少し成長してから検証とかを重ねて判断しようと思う。

俺はとにかく、体の成長を待ち今は両親の会話から聞ける範囲の情報と言葉を覚えることにするのであった……まぁ聞き耳立ててたらおねむに……あ、俺いま赤ん坊だったな……オレの意識は暗闇の底に落ちていくのであった……





お久しぶり、オレはハヤト。フルネームは天道・H・ハヤトである。一応武偵である……Eランクだがな!

Hはミドルネームでハートネットの略である。

現在は15歳となり、とある豪華客船に搭乗していたのだが……武偵殺しの襲撃に遭い、そこで出会った武偵の女性カナさんと一緒に迎え撃っていた。俺は見つけた爆弾の解除方法を探していたのだが結局カナさんに避難を促されてボートに乗り込んだ。そして、俺は船を脱出したはずだった。

「はぁ……とんでもない目にあったな……」

ボートには水夫もおらず俺一人……どうしたもんかねぇ……とそんな呑気なことを考えていたら何者かが俺の口にハンカチを当ててきたってえぇ!?

「ムゴゴゴっ!?」

暴れようとするが意識が遠退く……クロロホルムを嗅がされたようだった……畜生……あっけねぇな俺は……

こうして、俺の意識は簡単に刈り取られたのだった。





めがさめたら見知らぬ天井だった。

このセリフに限るな……マジに見知らぬ天井だったわけだが。

俺はベットから降りて絶界から武器を引っ張り出そうとしたがそれができなかった。

絶界とは俺の持つ式力……簡単に言えば魔力で作り出した異空間のようなものが絶界だ。

そこにはいろいろな銃器や剣を直しておいたはずなのだが、それを引き出すことができない。

「無駄だよ?君の絶界は凍結しているからね。」

後ろから声がした……振り向くとそこには伝説がいた。

「君も僕の事を知っているかもしれない。嫌という程書籍や映画で僕の名を聞いているだろうと思う。でも、あえて名乗らせてもらうよ……僕はシャーロック・ホームズ。君を歓迎するよ、天道・H・ハヤト君」

いったいどうなっているのか……俺に聞くな。

この出会いが俺の人生を大きく左右する事になるとは……思いもしなかったがな……どうなることやら……

(続く) 
 

 
後書き
強くてニューゲームでなく、これからは訓練編からスタートとします。


では次の話でお会いしましょう! 
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