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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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Another21 ボロック

 
前書き
ボロックとの戦闘です 

 
フェラムを撃退し、何とか合流したエックス達とアクセル達。

アクセル「いやあ、それにしても良かったよ。てっきり流砂に飲み込まれて死んだんじゃないかなって…あ~身体が怠い」

無理に無理を重ねたためか、未だに怠さが無くならないアクセル。

エックス「心配をかけたな…しかしアクセル、お前は大丈夫なのか?あの力はお前の身体に多大な負担をかけるはずだ」

アクセル「あ~、ハイパーモード自体はフォースメタルで緩和されてるんだけど、一気に大量のDNAデータを解析して基礎性能を急激向上させたのがいけなかったみたい。」

全身の感覚が異常に研ぎ澄まされ、違和感をヒシヒシと感じる。

シナモン「大丈夫ですかアクセルさん?」

エンジェリックエイドで回復し続けているシナモンがアクセルの身を案じる。

アクセル「うん…大分楽になった。もう、大丈夫。さあ行こう、みんな!!」

回復したアクセルが立ち上がるのを見ると全員が奥へと向かう。








































エックス達から施設内のことを聞いたアクセル、ルナ、マッシモ、マリノは通信妨害装置レーザーエネルギー制御室にいた。

アクセル「えっと、この反射板でレーザーを曲げて、あの装置に当てればいいんだよね?」

ルナ「ああ、そうすれば通信妨害装置のレーザーエネルギー動力炉にエネルギーが供給されて端末を動かせるようになるらしい」

マッシモ「施設内の通信なら出来るのが幸いだったな」

マリノ「えっと…この反射板はこうなって、んで…あそこは……」

4人が反射板を操作し、レーザーを反射板に当てると、反射板がレーザーを反射して、パネルにレーザーを当てる。

マリノ「よし、成功!!」

アクセル「こちらアクセル。レーザーエネルギーの供給に成功!!」

エックス『ああ、こちらでもそれを確認した。次は南西の部屋に…』

ルナ「……悪い、敵だ。警備用メカニロイドのトリニティキラーだ」

通信を切ると、全員が身構える。
トリニティキラーがメーザーを放ってきた。

マリノ「メーザーだ!!かわしな!!」

アクセル「危な…っ」

メーザーを反射板の陰に隠れてやり過ごすアクセル。
威力は大したことはないが、光学兵器の中でも弾速が早く、人工皮膚に当たると大変なことになる。

マッシモ「どうする?こうもメーザーを連発されたら攻撃出来ない」

アクセル「僕が変身してもいいんだけど、この部屋かなり狭いからな」

重装甲型のシルバー・ホーンドやマッドノーチラスは巨体の為にこの狭い部屋では動けないのだ。

ルナ「ここは俺の出番だな。」

バレットのエネルギーチャージを開始するルナ。

アクセル「え?ルナ…ま、まさか…」

ルナ「全員屈め!!リフレクトレーザー!!」

バレットから放たれたチャージレーザーが天井や壁を反射し、見る見るうちにトリニティキラー達を殲滅した。

マッシモ「す、凄い…殲滅したぞ!!」

ルナ「あはははは!!どうだリフレクトレーザーの威力…いいっ!!?」

反射板で跳ね返ったリフレクトレーザーとエネルギー供給用レーザーにより、アクセル達は危険な目に遭う。

マリノ「ちょ、危ない!!」

リフレクトレーザーが反射板に当たる度に反射板の向きが変わり、供給用レーザーの向きも変わるためにアクセル達は命の危険を感じたのであった。

アクセル「こんな反射板が沢山ある場所でリフレクトレーザー使ったら危険に決まってるじゃないかーーーーっ!!!!」

ルナ「ご、ごめん!!」

何とか無事に抜け出せたアクセル達はルナにリフレクトレーザー禁止令が出された。











































この後、スピードがあるアクセルとマリノが速攻で敵を片付けることでメカニロイドの攻撃から逃れた。
全てのエネルギー供給用レーザーをパネルに当てたアクセル達。

アクセル「よし、これで終了だね。エックス、レジスタンスベースとの通信は…」

エックスに通信を繋げ、レジスタンスベースとの通信が可能になったかと尋ねようとした瞬間。

『きょほほほ!!皆さんよくもやってくれましたね。よろしい…最上階へご案内しましょう。中央エレベーターから上がってきなさい…この私が直々にお相手してあげましょう。きょぉぉ~ほっほっほー!!』

奇妙な笑い声が施設内に響き渡り、アクセル達は顔を見合わせた。

アクセル「多分、今のがこの施設を守っているリベリオン幹部かな?」

ルナ「フェラムじゃなかったんだな…」

マリノ「ふん…上等だよ。返り討ちにしてやろうじゃないか!!」

中央エレベーターに向かい、上の階にいるエックス達と合流して最上階に向かう。








































「きょ~っほっほっほ!!死に損ないの皆様、ようこそ!!いや、しかし。流砂に飲み込まれたのに生きているとは悪運の強い方々ですな。いや、寧ろ。運が悪いのですかね?この私の前にやって来る羽目になったのですからね!!きょほほほほほ!!」

最上階に来た途端現れたのは、背部に巨大なジェットユニットと音叉のような物を装備した恰幅のよいレプリロイドだ。

ルナ「お喋りな野郎だな。何者だ?」

「これは紹介が遅れましたな。私はボロック。全レプリロイドの輝ける理想…リベリオンが幹部の1人にございます」

ルナ「下らねえ…とっとと通してもらうぜ」

ボロック「きょ~っほっほっほ!!そうはいきません!!ジャーン!!皆さんご存知ですね。これは超フォースメタル」

エックス「超フォースメタル!!?」

超フォースメタルを見た瞬間、エックス達の表情に焦りが浮かぶ。

ボロック「そうでーす。たったこれっぽっちの超フォースメタルですが…カチッとな」

ボロックが自身の拡張スロットに超フォースメタルを差し込むと、ボロックのエネルギーが急上昇する。

ボロック「きょ~っほっほっほ!!御覧下さいこのパワー!!きょ~っほっほっほ!!それではこのパワーで皆様方をボコボコにして差し上げますね!!出でよQビット!!」

天使を思わせるビットを召喚するボロック。

ルナ「ふざけんな!!返り討ちにしてやる!!リフレクトレーザー!!」

ボロック「きょほほほ…バトルラプソディ♪」

ボロックの歌が音叉によって強力な衝撃波となってリフレクトレーザーを弾いた。

ルナ「んなっ!!?」

ルイン「なら、チャージセイバー!!」

ボロック「ぐほおあ!!?や、やりますえ…しかあし!!」

ルイン「痛っ!!?」

再び衝撃波を放ってルインを吹き飛ばす。
歌声だから確実に喰らってしまう。

ボロック「きょ~っほっほっほ。ん?」

マリノ「そらそらそら!!」

シナモン「えーい!!」

マリノとシナモンの同時攻撃が炸裂する。

ボロック「ぐへええ!!な、何ですかその猫の前足をデフォルメしたようなファンシー過ぎるヘンテコな武器は…思わず唖然となってしまいました…」

ルナ「だろうな…」

にゃんこグローブのあまりの場違いすぎる見た目に誰もが初めて見ると唖然となってしまうだろう。
初見では大した武器ではないと思い、油断する敵が多い。
もしアリアがそこまで計算していたとしたら凄い。

アクセル「追撃行くよ。変身、エンシェンタス!!永久氷河!!!!」

絶対零度の冷気をボロックに喰らわせる。
ジェントラー同様、炎属性のボロックには効果は抜群だった。

ボロック「ぎょわあああああ!!?ぐぐぐ…こうなったら私の最大の技を見せて差し上げましょう!!私の美声に酔いしれるがいい!!」

ボロックは超フォースメタルのエネルギーを全開にすると、Qビットと共に歌い始めた。
全員が気を抜いた瞬間であった。

ルイン「あ、あれ?」

急に足から力が抜け、膝をついてしまう。

ゼロ「ルイン?…ぐっ!!?」

身体の不調を感じたゼロも膝をついてしまう。

マリノ「な、何だいこれ?急に身体から力が…」

シナモン「か、身体の機能が麻痺していきます…」

マッシモ「ま、まさか…この歌声は、相手の機能を徐々に停止させていく技なのか…?」

ボロック「そうでーす!!いくら強靱なアーマーを纏っていても、私には通用しません。何故なら私はこの美しい美声による内部破壊という戦いを得意としているのですから。きょ~っほっほっほ!!」

ルナ「や、やべえ…意識が…」

エックス「ぐっ…ハイパー、モード…グライドアーマー…!!ホーミングチャージショット!!」

2発の誘導エネルギー弾とチャージショットがQビットと背部の音叉に炸裂し、歌声の威力が急激に下がる。

ボロック「え?」

エックス「くっ…お前の歌声は背部の音叉とビットによって増幅させていたんだろう?つまりビットと音叉さえ破壊してしまえば、お前は殆どの攻撃手段を失う!!」

ボロック「きょ!!?ま、まさか私の能力の弱点を見抜くとは!!」

ゼロ「お前の戦い方を見ていれば気付かん奴などいない!!」

ゼロの尤もな発言と同時に全員がボロックに一斉攻撃を仕掛ける。

シナモン「バイタルスクラッチ!!」

ルイン「チャージセイバー!!」

ゼロ「零式乱舞!!」

マリノ「ハイパーダイブ!!」

アクセル「永久氷河!!」

ルナ「フリージングドラゴン!!」

マッシモ「ベルセルクチャージ!!」

エックス「これで終わりだ!!スパイラルクラッシュバスター!!」

全員がハイパーモードを使い、ボロックに向けて強烈な一撃を喰らわせる。
因みにゼロはパワーフォーム状態での零式乱舞である。

ボロック「うぎゃああああああああ!!!!」

全員の攻撃を喰らったボロックはゴロゴロと転がりながら装置に激突した。

ボロック「ぐっ…レジスタンス共め…ここまでやるとは…あ、ああ!!」

エックスの足元に落ちている超フォースメタルを見て、ボロックは慌てる。

ボロック「イプシロン様から頂戴した。大事なフォースメタルが…んしょ…んしょ…んしょ…」

ゼロ、ルイン「「…………………」」

無言でボロックの眼前にセイバーを翳す2人。

ボロック「ぎょ!!?ぬうう……止むを得ない!!ここはひとまず…撤退だーーーっ!!!!」

見た目から想像もつかないくらいの速さで転送システムに乗り込むボロック。
転送の光に包まれたボロックは次の瞬間消えた。

マッシモ「何だ…歌声にさえ気をつければ大したことない奴だったな」

アクセル「まあ、見た目的にも戦闘に向いてそうには見えなかったしね」

エックス「よし、とにかく。装置を止めることが出来たぞ。」

確認のためにレジスタンスベースに通信を入れるエックス。
無線機のディスプレイにはガウディル博士とアル長官の姿が鮮明に映る。

ガウディル『エックス!!やったのか!?通信妨害が消えたグワ!!』

エックス「ああ、ガウディル。装置は完全に破壊した。」

アル『やったなエックス!!』

通信妨害波発信装置を止められたことにアル長官は笑みを浮かべる。

エックス「ああ…それに…超フォースメタルらしき物が手には入った!!」

掌に簡単に納まるサイズなのにも関わらず、通常のフォースメタルよりも強いエネルギーを放っているフォースメタルをディスプレイに映るガウディル博士に見せる。

ガウディル『グワ!?超フォースメタル!?でかしたエックス!!そいつを分析すれば、奴らが何をしようとしているのか分かるに違いないグワ!!早く戻るんじゃエックス!!分析の用意をして待ってるグワ!!』

エックス「よし、レジスタンスベースに戻ろう!!」

通信を切ったエックスが全員に向けて言うと頷いた。
通信妨害波発信装置の停止だけでなく超フォースメタルを手に入れるという予想以上の結果を出したエックス達であった。 
 

 
後書き
ボロックは下手したらボスの中で最弱の可能性あり 
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