ロックマンX~5つの希望~
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Another17 阿修羅
前書き
エンシェンタス戦
勘を取り戻し、ファルコンアーマーとガイアアーマーを使いこなして見事にシャドウを撃破した。
ここで一度全員を呼んだ。
マリノ「つまりここでは超フォースメタルっていうお宝を開発しているってのかい?」
ルナ「シャドウの話ではそうらしいぜ。」
スパイダー「リベリオンの理想とやらのために超フォースメタルが必要らしい」
ゼロ「そうか…それにしてもシャドウ…馬鹿な奴だ。超フォースメタルだか何だか知らないが…そんな物のためにハンターの魂を売るとはな…!!」
マッシモ「ゼロ、気にするなよ…。もう過ぎたことだ」
ゼロ「ああ…」
ルイン「取り敢えず、先に進もうよ。シャドウを倒したから、更に下の階に行けるようになったんじゃないかな?」
シナモン「いいえ、私達がこちらに来る時も表示されたのは3階までです」
アクセル「ええ?本当?じゃあ、端末探さないといけないの?面倒だな。ルイン、床を壊して先に進もうよ。もう潜入とか言ってる場合じゃないし」
ルイン「駄目だよ。もし、真下に秘密研究所があるなら、秘密研究所が滅茶苦茶になっちゃうし、下手したら危険物があるかもしれないじゃない」
アクセル「駄目か、仕方ないな。端末を探そう…それにしてもここはディグレイバーが多いね。サボってるのいるけど」
ルナ「あれは色違いのツルハシを持ってるからだよ。ディグレイバーは専用のツルハシがないとやる気が出ないんだ」
アクセル「それってイレギュラーじゃない…?」
エックス「ディグレイバーはそういうメカニロイドなんだ。仕方ないさ」
ゼロ「お前は甘いな。専用の道具がないくらいでサボるのなら、俺からすればイレギュラーだぞ」
そうして端末を探すエックス達。
しばらくしてマリノと一緒に端末を探していたシナモンから合図が出て、2人の反応を元に向かう。
合流したエックス達はシナモンとマリノから話を聞いて脱力してしまった。
エックス「つまり端末を直すために必要なエレキパーツをこの採掘場にいるディグレイバーの1体に持って行かれてしまったと?」
マリノ「そうなんだよ。しかも顔は覚えてないらしいよ」
ゼロ「この採掘場にいるディグレイバーを全員調べろと言うのか?それなら損傷覚悟で床を破壊して下の階に行った方がまだマシだ」
「いやいや、この黄色いツルハシの持ち主がエレキパーツを持って行ったのは間違いない。頼む、ちょいと行って探してきてくれ!!」
エックス「はあ…」
「それにしても兄ちゃん。若いのに随分鍛えてんだな。いい身体してるぜ、この採掘場で働か」
エックス「遠慮します…」
マッシモ「またバラバラになって探そう」
スパイダー「そうだな、固まって探すよりずっと効率がいい。」
黄色いツルハシを受け取り、エレキパーツを持つディグレイバーをバラバラに散って探すエックス達。
黄色いツルハシのディグレイバーを発見したのは、数十分後であった。
エレキパーツと偶然手に入れたトレードシートを持って監督レプリロイドの元に戻ってきたエックス達。
エックス「何とかエレキパーツと…ついでにトレードシートを回収出来たよ…」
監督レプリロイドにエレキパーツとトレードシートを差し出すエックス。
「おお!!見つけてきてくれたか!ありがとよ!!やっとこいつを直せるぜ!!しかもトレードシートまで…恩に切るぜ!!これで仕事が滞りなく出来る。…よし、修理して地下4階に行けるようにしておいたぜ」
エックス「ありがとう、行くぞみんな」
スパイダー「いよいよリベリオンの秘密研究所だな」
リフトのある場所に戻ると地下4階に降りる。
地下4階に着くと高エネルギー反応が扉の奥からするのだが、ロックが掛かっており、開かない。
ゼロ「チッ、ルナ。ロックを解除出来ないか?」
ルナ「ん~、こいつは難しいな。どうやらこいつ、他の場所にロックを解除するための装置のようなのがあるみてえだ。そいつを破壊しない限り。奥には進めないな。」
アクセル「じゃあ、この横の扉にあるんじゃない?途中でそれらしいの無かったし」
アクセルが指差した扉を見遣ると全員が頷いた。
扉を潜ると、そこにはファイアボーンとリキッドボーン、サンダーボーンが複数待ち構えていた。
ルナ「でかっ、ボーンシリーズかよ。やばいな、こいつら特殊液体金属だから攻撃が効きにくいんだよな。」
エックス「ハイパーモード・ファルコンアーマー!!スピアチャージショット!!!!」
貫通力の高いスピアチャージショットでコアを貫く。
ルナ「リキッドボーンにはこいつだ!!ハイパーモード・グラキエス!!フリージングドラゴン!!!!」
氷龍を召喚し、リキッドボーンに向かわせる。
マリノ「ちょ、何してんのさ!!?リキッドボーンは氷属性…」
スパイダー「いや、多分あれで合ってるぜ!!」
氷龍が喰らいついたリキッドボーン達は液体金属を凍らされ、動けなくなる。
マッシモ「なる程、リキッドボーンはボーンシリーズで一番水に近い液体金属を使っている。だから凍らせてしまえば動けなくなる訳か」
ルナ「当たり☆」
アクセル「なら後は一撃で倒そう。マッシモ、ベルセルクチャージの用意を」
マッシモ「任せとけ!!」
シナモン「バイタルスクラッチ!!」
マリノ「ハイパーダイブ!!」
ゼロ「零式波動斬!!」
ルイン「エナジーフィシャー!!」
エックス「フォースアーマー!!プラズマチャージショット!!」
スパイダー「フォーチュンカード…フラッシュ!!」
ルナ「ホーミングショット…コネクションレーザー!!」
シナモン達がボーンシリーズを一カ所に集め、それを見た2人が動いた。
アクセル「変身、シルバー・ホーンド!!アビスプレッシャー!!!!」
マッシモ「ベルセルクチャージ!!発射!!!!」
高出力エネルギー弾と高出力レーザーが一カ所に纏められたボーンシリーズに炸裂。
エックス達はホーンドに変身したアクセルの背後にいたから無事だった。
ルイン「これで扉が開くかな?」
ルナ「行ってみようぜ」
来た道を戻り、通路に出てロックされていた扉を見遣るとロックが解除されていた。
ゼロ「……行くぞ」
扉を潜るとそこにはギミアラ採掘場のリベリオン幹部らしきレプリロイドがいた。
今までのリベリオン幹部とは全く異質な阿修羅を思わせるレプリロイド。
「来たか…シャドウの奴では足止めにならなかったというわけだな…」
シナモン「液体金属…?」
ルナ「多分な、見たところファイアボーンみてえなもんか」
レプリロイドのボディを見つめながら呟くシナモンとルナ。
「総統から少しばかり超フォースメタルを貰ったとはいえ、所詮はイレギュラーハンターから寝返ったような奴だからな」
スパイダー「おい、ここはリベリオンの研究所じゃないのか?」
研究所にしては設備が何もないことに訝しむスパイダーをレプリロイドは嘲笑う。
「愚かな連中よ。お前達は罠に落ちたのだ。このエンシェンタス様のな」
スパイダー「罠だと?」
エンシェンタスの言葉に流石のスパイダーも声に焦りが混じる。
エンシェンタス「そう、ここには超フォースメタルなどありはしない。お前達間抜けなレジスタンスを釣るための偽情報さ!!」
突如背後の扉に電磁バリアとロックがかけられる。
ルナ「何!!?」
エンシェンタス「これでお前達は袋の鼠だ。この建物から俺以外のレプリロイドは決して転送出来ない!!」
ルイン「ふざけないで!!私達がそう簡単に鼠になると思う!!?」
エンシェンタス「俺の身に着けた超フォースメタルはシャドウの比ではないぞ?それでも戦うと言うのなら、相手になってやろう」
ゼロ「借り物の力でいい気になるなイレギュラー!!」
ルイン「あいつは炎属性…なら氷のエレメントチップ!!アイスセイバー!!」
氷属性を付加させたセイバーをエンシェンタスに喰らわせる。
エンシェンタス「ぬっ!!」
弱点属性を喰らったエンシェンタスが僅かに後退した。
アクセル「効いてる!!革命弾を喰らえ!!」
特効弾・革命弾を連射するアクセル。
マッシモ「よし!!そらあああ!!」
ランサーの一撃を見舞うマッシモ。
シナモン「アイスミサイル、発射!!」
ミサイルポッドから氷属性のミサイルを発射するが…。
エンシェンタス「ふふふ…」
アイスミサイルの直撃を受けながら不敵な笑みを浮かべるエンシェンタス。
エックス「どういうことだ?アイスミサイルが効いていない?」
スパイダー「簡単だ。こいつは液体金属の属性を変化させることが出来る特殊液体金属型レプリロイドなんだよ!!フォーチュンカード…チッ、ワンペア!!」
フォーチュンカードを発動するも、一番威力が低いワンペアが出た。
ゼロ「ならば話は早い。ハイパーモード・パワーフォーム!!零式突破!!!!」
雷のエレメントチップを発動し、雷属性の突きが繰り出された。
エンシェンタス「中々やるな…だが俺も本気を出した訳ではないぞ」
次は液体金属を雷属性に切り替えた。
ルナ「属性が変えられるからってそれがどうした!!無属性とかで攻撃すればいい話だぜ!!ハイパーモード・テネブラエ!!十字手裏剣!!!!」
マッシモ「俺も属性なんか関係ない!!」
マリノ「属性をコロコロ変えてもそれに対応した攻撃をするまでだよ!!ファイアコメットを喰らいな!!」
シナモン「バイタルスクラッチ!!えいっ!!」
アクセル「変身、マッハ・ジェントラー!!ゲヘナフレイム!!!!」
エックス「ハイパーモード・フォースアーマー!!プラズマチャージショット!!!!」
ルイン「チャージセイバー!!!!」
全員が一斉に攻撃を叩き込む。
因みに一見雷属性に見えるプラズマチャージショットは雷属性のエンシェンタスにダメージを与えられた。
エンシェンタス「成る程、そろそろ本気でやらねばならんな。覚悟しろ!!ハイパーーーー!!!!」
エンシェンタスの液体金属が炎属性に変わり、エネルギーが上昇していく。
エックス「っ!!?」
エンシェンタス「阿修羅ナックル!!!!」
エンシェンタスの6つの手から無数の超圧縮エネルギー弾が放たれた。
誘導性能を持っているのか全員に直撃する。
シナモン「痛っ…」
ルナ「ぐっ、これがあいつの本気か…サイケとかとは比較にならねえ…」
エンシェンタス「次は絶対零度を喰らうがいい、永久氷河!!!!」
アクセル「うわああああ!!?」
絶対零度の冷気をまともに受けるアクセル。
ルイン「アクセル!!」
エンシェンタス「次は貴様だ!!裁きの雷!!」
ルイン「うあっ!!?」
エンシェンタス「灼熱の火炎!!!!」
炎属性に切り替えたエンシェンタスが、全員に灼熱の業火を喰らわせる。
三大属性の大出力攻撃、まともに喰らったエックス達。
エンシェンタス「…むっ!!」
ハイパーモード・アイアンメイデンを発動したシナモンとディフェンスフォーム、ガイアアーマーに切り換えたゼロとエックスが突撃する。
ゼロ「トリプルロッド!!」
トリプルロッドによる零式突破を叩き込む。
三段階に伸びる機構を持つ槍による突きはエンシェンタスの巨体すら吹き飛ばす。
エンシェンタス「ぐっ!!阿修羅ナックル!!」
ゼロ「イレイズフォーム!!」
アーマーが赤紫基調に変わり、チェーンロッドで阿修羅ナックルを消滅させた。
エンシェンタス「何!!?」
ゼロ「ディフェンスフォームとは違うタイプの防御型形態だな。有り難い」
武器自体に防御能力を付加させてくれるこの形態はかなり有り難い。
寧ろディフェンスフォームよりも攻防一体のイレイズフォームの方がゼロの性格に合っているかもしれない。
エンシェンタス「ならばこれならどうだ!!ギガファイア!!」
ゼロ「ぐっ!!」
咄嗟にディフェンスフォームに切り換えるゼロ。
それを見たエンシェンタスが笑みを浮かべる。
エンシェンタス「やはりな、イレイズフォームとやらはエネルギー系統の攻撃には絶大な防御力を発揮するようだが、この類の物には無力のようだな」
ゼロ「ぐっ…だが、俺だけを見ていていいのか?」
エンシェンタス「何?」
エックス「ガイアチャージショット!!!!」
シナモン「バイタルスクラッチ!!」
ガイアチャージショットとバイタルスクラッチの往復ビンタがエンシェンタスに炸裂。
エンシェンタス「己!!永久氷河!!」
エックス「ぐっ!!」
シナモン「きゃあっ!!」
エンシェンタス「灼熱の火炎!!」
絶対零度で冷やされ、次は灼熱の業火が襲う。
絶対零度から灼熱の業火による温度差でガイアアーマーに亀裂が入る。
マリノ「この…いい加減にしな!!ミラージュダイブ!!!!」
実体を持つ分身を2体を生み出し、エンシェンタスに攻撃。
ハイパーモード・クイックシルバーも併用しているために相当なダメージを与える。
エンシェンタス「ぐっ、怪盗風情が!!阿修羅ナックル!!」
誘導エネルギー弾をマリノに向けて放つ。
マリノ「やばっ…」
マッシモ「マリノさん!!ぐおっ!!!!」
マリノ「マッシモ!!」
マリノを庇い、阿修羅ナックルのエネルギー弾を全弾その身に受け、倒れるマッシモ。
アーマーが弾け飛び、内部機関が露出する。
ルイン「このおおおお!!!!ハイパーモード・オーバードライブ!!チャージショット!!!!」
強化されたチャージショットを放ち、吹き飛んだエンシェンタスに通常弾の連射を浴びせる。
アクセル「倒れろ、倒れろ、倒れろ!!!!」
ルナ「でやああああああ!!!!」
アクセルとルナも加勢し、バレットを猛連射し、エンシェンタスのボディを射抜く。
スパイダー「そのまま続けろ!!頼むぜ…フォーチュンカード……よっしゃあ!!ロイヤルストレートフラッシュ!!受け取りな!!取って置きのカードを!!!!」
スパイダーのカードスリットから1枚のカードボムが放たれた。
全カードボムの威力が1枚のカードボムに集約されたような一撃がエンシェンタスに炸裂したのだった。
後書き
多分、エンシェンタスってダブルやシーフォースと同じ液体金属だと個人的に思います
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